制作：
HGUC「パラスアテネ」を制作した。素組み3時間、塗装４時間、デカール1時間程度。
HGUC としてはやや古いキット（2006年発売）のため、色分け等に若干の難があり、シールでそれをカバーするような作りになっている。マスキングによる色分けを多用してパープルのラインを入れていった。
電動やすりによる削り込みはあまり活用できなかった。やはり一度作ったキットを削り込むには相応の決心が要るし、なにより愛着が沸いてしまってどうも取り掛かりにくい。
コトブキヤのラジエーターフィンセットをふんだんに投入して肩部は完全に取り換えた。武装は余り物のフェダーインライフル（HGUCマラサイ用）をネオジム磁石で取り付けた。
設定：
本機は宇宙世紀0087年、グリプす戦役において木星から帰還した地球連邦軍の資源採掘艦「ジュピトリス」にて開発された重モビルスーツ「パラスアテネ」の改修プランである。
本機の原型となったPMX-001「パラスアテネ」は、重モビルスーツとして、他の「ジュピトリス」製モビルスーツ「ボリノーク・サマーン」、「ジ・O」の3機で行動するよう設計された。
本改修案にあっては、本機に対して対ビーム用装備「Ｉフィールド」の装備が試みられている。当代のモビルスーツの出力不足（2,000kw未満）を補うために、外装式のＩフィールド発生機を大小合わせて23基装備し、小さな球体状の力場を複数発生させて機体を包み込む「ピンポイント・Ｉフィールド」と呼ばれる特殊な設計が盛り込まれている。これは木星帰りであった「ジュピトリス」に完全なＩフィールド技術が存在せず、戦場での記録映像から推定して作られた試作品としての帰結である。
しかし、このピンポイント・Ｉフィールドの実装のために本機の特徴的な重武装はすべてオミットされ、武装はティターンズから供与されたフェダーインライフル１丁とビームサーベル２本のみとなって火力が並みの量産機程度に低下したうえ、肝心のピンポイント・Ｉフィールドの防御力も出力不足から充分なものとはならず、グリプス戦役の終了とともに本機の開発はキャンセルされた。
ログインしてコメントを確認・投稿する