図書館で電子書籍の貸し出しを始めたというニュースを見た。
そのこと自体はあってもいいと思ってる。
それによって図書館に出向けないヒトにも貸し出しできるたりするし。
だけど「コロナ対策もあるし、いっそ全部電子でいいじゃないか」っていうのは絶対違うと思う。
たとえば電気が、機械が使えない状況とかになったら、電子の蔵書は一瞬で「無」になる。
勿論紙が最強だなんて思わないけど、一瞬ですべて同時に無になったりはしにくい。
ネットもTVも使えなくなってしまった時、ひとはたぶん本を読んだり絵を見たり、書いたり描いたり、歌ったり何かを鳴らしたりするんじゃないかな。
食べるのもかつかつで生きるのに精いっぱいだったであろう原始のヒトも、壁や自分たちの皮膚にいろんなものを描き、物語を語り、歌を歌ってきた。
そしてそれを残したり広めたりせずにいられなかった。
使えるものはどんどん使ってみたらいい。
でもそれだけに頼り切ってしまうのでなく、いつも色んな道を残しておくことが救いになったりするかもしれない。
と、思った。
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