花キャベツの 華やかさも良いけれど、
春を忘れず 今年もしっかりと芽を出した 水仙の小さな緑色の芽が けなげだ。
これは 私が植えた。
クリーニング店の 奥さんと二人で
店の前の小さな植え込みを見る。
もとは盆栽だった梅の枝にも小さな蕾がついた。 これは 奥さんがここに移した。
店のご主人と私の母は、同じ川越の病院にいる。
私 「良かったですねえ、二人とも まだ生きていてくれて。 もう一度春が来ますね。」
奥さん 「面会に行くと、私の手をずっと 握って 淋しい、帰らないでくれ と言うのよ」
それは辛いが、ご主人が家にいた頃 奥さんは 昼と言わず 夜と言わず
おーい おーい
と 呼ばれ続けて、
お嬢さん達が
お母さんが先に倒れてしまうと心配して、
「お父さんっ、 夜 10時を過ぎたら 静かに寝てちょうだいっ」
と言っていたっけなあ。
ご主人が入院して もうすぐ丸一年。
母は 二年が過ぎた。
所沢の温泉で初めて10枚綴りの回数券を買った。
途中で無駄になりませんように・・・
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