お店の本音

時短要請が強化されてから２営業を終えた。
完全休業にする店も多い中、15から20時、ドリンクオーダーは19時まででスタート。
誰も来てくれへんかってもしかたないかと思ってたのに、２日とも複数のお客さんで感謝感謝。
実際問題、これくらいの売り上げなら店閉めて休んでたほうが損失は少なく、個人店のいくつかはそれを見越して休んでいる。
５時から開けても実質２時間、普段夜しかやってない店が開店時間を早めたところでお客さんは期待でけへんし。

今回の時短要請は補償とセットやから休みやすい。
それなのにやってる店が多いのはどうしてなのか。
常連さんに便宜をはからせてもらいたいってのはある。
自粛自粛で息が詰まりそうになってる酒飲みにガス抜きの場所を用意してあげたいってのももちろん。
でも、自営でやってる立場からすると、とにかく仕事したいってのがいちばんやねん。

飲食やってる人は、その仕事が好きでってのが少なくない。
料理を作ってふるまうのが好き。
料理そのものが好き。
人と話すのが好き。
酒場の空気が好き。
そういう人たちに取って、仕事したらあかんってのがなによりつらい。
そんな人のひとりとしてしみじみ思うもん。
早く普通の時間を取り戻したいって。

今日は１月17日、26年前のあの日、そんなささやかな夢さえ絶たれた人たちのことを思ったら贅沢もわがままも言うてられへんのやけどね。
この災いさえ過ぎれば、好きなことを好きなだけできるようになる。
そのためにもできることをやって、その日が少しでも早く訪れるよう努めなければ。