若い喫煙者を見ると気の毒になる

喫煙者には大きく分けてふたつのグループがあると思う。
大人になったら吸うのが当たり前て、どこででも自由に吸えた時代に成人を迎えた層と、喫煙の害が強く言われ、嫌煙権が注目され、吸える場所がどんどんなくなっていっている時代に成人した層。
生まれ年で言えば1980年、今現在の年齢なら40歳くらいがボーダーやね。

前者は大人の嗜みとしてやり始め、それが中毒化していまだにやめられないわけで、すべてが本人の責任とは言いにくい部分もある。
しかし、後者は完全に個人の問題で、社会全体で拒絶しようとしている悪習に自ら進んで手をつけたてしまったわけやね。

その子たちを見るにつけ、つくづく気の毒やなと思うねん。
自分の生活、健康が大事やと思ったら、いまさらタバコ吸おうなどととても思えない程度にはタバコの害と吸ってる場合の不都合さは社会的コンセンサスを得ている。
そんな時代にあえて吸い始めるやなんて、アホなんちゃうか。
もちろんアホはアホなんやけど、アホでも吸わない人は吸わないんやし、吸ってしまうのはなぜなのか。

かわいそうな子たちやねん。
自分やまわりの人の命と生活を大切に思ってないから悪習に手を出してしまうわけでしょ。
それはつまり、そういったことを教えてもらえる環境になかったと言うわけでもあり、突き詰めて言うとするなら、育てられる過程で大切にしてもらえなかったってことなのではないやろか。
それってすごく不幸なことで、タバコ吸ってるってのは、まともな環境で大切に育ててはもらえなかったかわいそうな子たちなんやろなと思えてしまってしかたないんですよ。

もし、そんなことない、自分は素晴らしい環境で育ててもらったと言いながらタバコ吸ってるやつがいたとしたら、それこそ正真正銘ほんまもんのアホやけどな。


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