手加減せず攻撃したのは

検察は被告のためらいのなさを悪質だと判断して、こんなことを言うてるらしい。
仕事とは言え、君ら、人の心を持ってるのかと聞きたい。

被害が自分たちだけでおさまってるうちは我慢のしようもあったかも知れないが、よそ様に危害を加えるかも知れないと思ったら、親として取るべき道はいくつもないやないか。
その上で、やるなら確実に、そしてできるだけ苦しまないようにと思ったなら手加減してる場合やないし、断固たる意志を持ち徹底的にやってやることこそ親心ってもんなんやないやろか。

気の毒なのは妹で、家族にこうした問題のある人間が居たせいで、望んでいた未来への道を閉ざされて、絶望の余り、自ら命を絶つしかなかった。
そんなこと関係ないと言ってくれる相手も、もしかすると居たかも知れない。
でも、問題はそこやないねん。
そいつが生きている限り、どこでなにをしても、どんな形で災厄がもたらされるかわからず、いつまでも心に闇を抱えていなければならない。
そしてそれは心の奥底に澱のように積み重なっていくねん。

父親にしてみればなおさらやわ。
このくびきから解放されるにはこいつを排除するほかない。
どこかに相談したらよかったのに。
相談したからどうなるものでもないことは、父親自身がいちばんわかっていたはず。
自分の子供を殺したい親なんかおるもんか。
しかし、それでもやらざるを得なかった。
その気持ちがわからないようなやつが人の一生に関わるような裁決に加わるべきやない。

さすがに無罪にしてしまったら、殺人を肯定することになるからあかんけど、執行猶予つきの判決が下せるくらいやなければ、法の番人としては失格やで。

元農水次官 殺人で懲役8年求刑
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