田代まさしの罪

これで５回目となる薬物関連逮捕の田代まさし。
最近ではEテレのバリバラに出演して、返しのセンスは衰えていないところを見せたり、各地で
薬物依存撲滅のための講演活動にいそしんだりしていて、ようやく立ち直ったのかと思われた矢先の逮捕なだけに衝撃は大きかった。
薬物の恐ろしさ、依存症の現実を語りかけ、そこで得た金でまた薬を買っていたってどういうことよ。
東北の漁港をたびたび訪れてってのもまた怪しいし。
それにしても、これって田代まさしだけの問題やなく、ほかの人にもずいぶん迷惑かけてるよな。
ようやく国内での活動にも目処がつきだした酒井法子や音楽活動を再開したASKAなど、過去に薬物で捕まりながら再起を目指してる人たちの活動にまで冷や水をぶっかけてるし。

やるんなら合法化されてる海外でやれって声もあるけど、それもどうなんやろね。
スノボの国母や沢尻エリカなんか、その海外に行く機会が多く、行くたびにやってたのが習慣になってもて、国内でもとなり、捕まったわけやん。
国内でも使いたい、どうせ密輸するなら金儲けに繋げたい、あるいは仲間にもわけてやりたいと考えるのがあたりまえ。
益戸育枝みたいに、日本でも合法化せいっちゅう暴論を振りかざす人もおるけどね。
大麻が公認されてる国って、ほとんどが蔓延し過ぎて、取り締まりしきれへんなったから、管理下に置いてるだけやもん。
日本はまだどうにかこうにか一般人の手には入れへんとこで踏みとどまってる。
それを医療用やからと言って解禁したらどんなことになるか考えなあかんわ。
間違いなくなし崩しになってまうやろし、益戸育枝たちが考えてるのもそのへんなんちゃうか。

こういうことをやってしまう人とやらない人の違いってなんなんやろと考えてみた。
それはつまり、社会性の有無なんやないやろか。
言い換えるとするなら、大人と子供の違いになるかも知れない。
大人ならなにかをするとき、常に周囲との関わりや調和を考えてやるもんや。
これをしたら誰かが喜んでくれるかな、あるいはこれをやってしまったら誰かに迷惑かけてしまうかもななんてね。
自分は社会の一員であり、決してひとりで生きているのではないといつでも考えながら生きるのが大人っちゅうもんや。
もちろん、人によって程度の差はあるけどね。

ところが、たまにそういった感覚を持たないまま年だけ取ってしまった人がいて、その連中はあたかも自分ひとりで生きてるかのような錯覚を抱いてしまっている。
ええことも悪いことも自分が背負えばええやないか。
だから、たとえばこうやって覚醒剤なんかで運悪く捕まったとしても、自分さえ罰を受けたらそんで済むと思って、ついつい手を出してしまうのではないか。
実際はものすごくたくさんの人に迷惑をかけることになるのに、そのへんの想像力が欠如している。
大人のようで子供なんやね、薬に手を出してしまうような連中って。
そこをわかったうえで対処していかな、いつまでたっても気付かないで同じことを繰り返しよんちゃうやろか。