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2019年10月17日01:58

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どんなに頑張っても自然には勝てない

古戦場で有名な姉川のすぐそばで育ったからか、川の流れを見るのが好きで、これまで意識して川のそばに住んできた。
今の家は淀川まですぐ、前の家は淀川に面していた。
その前は高川が神崎川に合流する手前。
大阪市内に築かれた淀川の堤防はスーパー堤防と呼ばれていて、地球の終わりでも来ない限り決壊することはないと言われている。
とはいえ、最下流にあたる西淀川区では大きな台風が来るたびに水害が繰り返され、いちばん最近やと1961年、第二室戸台風の折に神崎川が氾濫し、一帯が水浸しになっている。

わずか58年前にそういったことが起こってから、水害対策が急ピッチで進み、少なくとも大阪市内では大規模な水害は起こらなくなったけど、それもこれも元をたどれば、川の流れを整備し、堤防を構築してきたここ数百年に渡る営々たる努力に根ざしている。

ところが自然は常に人間の一枚上手をいく。
今回の台風による犠牲者、現時点ですでに80人になんなんとしている。
何百年、場所によってはもっと長い時間かけて整備されてきたはずのこの日本の各地で、そうした努力をあざ笑うかのように自然が猛威をふるい、前日までは普通に暮らしていた人たちの生活、そして命をあっさり奪い去ってしまった。

人間はどんなに頑張っても自然には勝てない。
謙虚な姿勢を忘れたらあかんし、命を守るためにはできることはなんでもやっとかな駄目やとしみじみ思った。
避難したけど大したことなかった。
ええやないか、なにごとも起こらんかったのなら。
すべては教訓、悲劇から学ばなければ、亡くなった人は永遠に浮かばれない。
二度と悲劇を繰り返さないよう、転ばぬ先の杖を常に意識して、自然を惧れ敬いながら暮らしていかなあかんのやね。


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