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2019年01月19日02:54

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ラバンチュラ、くだらなさすぎておもしろい

スティーブ・グッデンバーグと言っても誰だかわからない人のほうが多い。
しかし、80年代後半に一世を風靡した「ポリスアカデミー」の主役ケーリー・マホニーだと言えば、ああ、あの人かと顔が浮かぶはず。
代表作があるってのはええことやけど、イメージが強すぎてそのあとパッとしないってのはよくあること。
この人なんかはまさしくそれで、ポリアカ以降、大作はおろか、日本国内で劇場公開されるような作品にはめっきり出なくなってしまった。
それでも、B級アクションとはいえ、こうやって主演できてるのは大したもので、昔の名前でそれなりにやってきてるってのは実にご立派。
で、その主演作品ってのが15年の「ラバンチュラ」。

冒頭、ブルース・ウィルス風の男が悪漢ふたりに捕まり、拷問を受けているシーンにびっくり。
こんな映画やなかったはずやのにと思ったら、劇中劇でB級アクション映画の撮影現場のシーンだった。
ちょっとした不手際に腹を立ててスタジオをあとにする男。
衣装を脱いだら締りのない体で、どう見てもアクションヒーローには見えない。
男の名はコルドン・ウェスト、20年前に主演したアイアンマンをださくしたようなアクション映画が大ヒットして一躍スターになり、今でも名前だけは知られているが、どうやら素行が悪いらしく、B級映画専門の役者に成り下がってしまっていた。
それ、コルドンをやってるスティーブ・グッデンバーグのことやんとまず突っ込む。

帰宅しようとハイウェイを走っていると、遠くの火山が大噴火、地面の割れ目からは火球を噴き出す巨大グモが大量に出現。
こういう映画を見るときは、難しいことを考えたらあかん。
ただパニックっぷりと、右往左往しつつどうにかしていく様子を楽しむべし。
ロスアンゼルスの町は噴火とクモで大パニック。
逃げ惑う人の中にはシャークネードのフィン・シェパードも居た。
逃げないとクモに捕まるぞ。
いまそれどころじゃない、サメを捕まえないと。
てな小ネタも挟みつつ物語は進んでいき、いつの間にやらヒーローに返り咲くコルドンであったとさ、はあ、どんど晴れ。

ポリアカのメンバーからは声帯模写が得意なマイケル・ウィンスローと、小柄な黒人女性警官のマリオン・ラムジー。
そして、あっちゅう間にクモに殺されてまうけど、ブロンドのセクシーな教官を演じ、亡くなったババ・スミスといっしょにポリアカのキャンペーンで来日したこともあるレスリー・イースターブルック。
いちばん年月を感じたのはこの人で、30年たつと女性はこんなに変わるんかと驚いてしもた。

たとえて言うとするならば、40分食べ放題1000円の焼肉食べ放題ランチって感じやな。
味わう暇もなく次から次へとひたすら食べる。
食べ終わってみたら、これはこれでありなんかもなとそれなりの満足と満腹感が残る。
なんしか1000円やもんな、十分やでってなところやわ。
若者はおたおたするばかりで、それを尻目におっさんたちが頑張るってのもちょっと気持ちええし、シリーズ化されてもええんちゃうかって出来なんちゃうやろか。


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