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2018年12月15日04:08

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リンゴ園とフクロウ

ダーウィンが来た!で紹介してた青森のリンゴ園とふくろうの話がとてもよかった。
リンゴの木の大きいものにはうろと言われる空洞が出来やすく、昔からそこによくフクロウが棲みついていたとのこと。
ところが、近年になってリンゴ農家の高齢化が進んで、収穫に体力のいる背の高い大きな木が植えられなくなり、低くて小さい木ばかりになってきていた。
しかしそれと並行するように、ネズミによる害が急増した。
夏場は下草を食べているから害はなく、リンゴを齧ったりもしないのだが、冬になって草が枯れるとリンゴの木を齧るようになり、そのせいで枯死してしまうリンゴの木が続出。
そこで岩手大学とリンゴ農家が手を組んで原因と対策を考えた。

ネズミが増えたのは天敵がいなくなったからなのでは。
すなわち、天敵のフクロウがリンゴ園に来なくなったせいでネズミが大量に繁殖するようになり、餌が足りないからリンゴの木を狙うようになったのではないかと。
以前は大きな木が多く、そこにできたうろに棲みついたフクロウがネズミを獲って餌にしていたから、ネズミの害はなかった。
ところが、小さな木にはうろが出来ず、フクロウも来なくなってしまったので、ネズミの天国に。
フクロウに戻ってきてもらったらよいのではないかと考えて、リンゴの木の合間に巣箱を設置したところ、ちゃんと戻ってきた。
そこで営巣、子育てをするようになったフクロウは地面を走り回ってる豊富なネズミを餌とし、リンゴ園の被害は劇的に少なくなったとのこと。

この話にはちょっと感動。
自然や野生動物と助け合って共生するって、まさにこういうことなんやなって。
まあもっとも、ネズミにしてみたらええ迷惑やけどな。

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