大規模接種センター・・・

　昨日、国の大規模接種センターについて書きました。
　アップした後で、週刊誌のアエラの記事を目にしました。
　書き換えようかと思ったのですが、時間的な問題もあったので、止めました。
　その記事と言うのが、昨日17時３分に配信された、
　『「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの
　　予約システムに重大欠陥』です。
　既にご承知の方も多いかと思いますが、
　予約対象者の65歳以上の高齢者ではなくても、
　誰でも、何度でも予約ができると言う欠陥があるのが、
　アエラの記者が実際にやってみて分かったとの事でした。
　コロナ関連の政府のやっつけ仕事、こんな事ばかりのような気がします。

　今朝の新聞などでは、
　実際には接種券で確認するから大丈夫との報道がありましたが、
　午後になって、岸防衛大臣が、システムの一部を改修すると明らかにするとともに、
　取材目的で架空情報を使い予約した朝日新聞出版と毎日新聞に対して
　「悪質な行為であり、極めて遺憾だ。厳重に抗議する」と述べたと報じられています。
　これは完全にお門違いと言うものでしょう。
　システムの欠陥を教えてくれた両社に対してお礼を言うべきものだと思います。

　しかし、今回のシステムの欠陥、
　どうして稼働以前にチェックしなかったのか不思議でなりません。
　まさに、お粗末極まりない話です。
　普通は、システムを作った時に、徹底的に検証が行われるのだと思いますが、
　その辺手を抜いたのでしょうか？
　アエラによると、予約システムの最下部にはシステムの運営会社として
　「マーソ株式会社」（Copyright MRSO Inc. ALL RIGHTS RESERVED.）と
　記されていたとの事で、
　同社の経営顧問には菅首相の盟友、竹中平蔵氏が名を連ねているとの事でした。
　コロナ関連の様々な発注で、竹中氏の名前を見る事が多いような気がします。

　今回のシステムは自治体からの接種券がないと予約できない事になっています。
　マスコミの実験で出来てしまいましたが、６５歳以上の高齢者が対象です。
　都内の２３区では、予約殺到回避のため、段階的に接種券を送付していて、
　まだ６５歳以上の高齢者全てにまだ送付していない区もあるようで、
　区役所に苦情が殺到しているとの話もあります。
　段階的に接種券を発送するのは、国の指導だったようですが。

　この大規模接種センターの話は、
　菅総理大臣の側近の和泉首相補佐官らが主導し、
　詳細を詰めぬまま、メディアに大々的にぶち上げられたもののようです。
　ワクチンを所管する厚生労働省や内閣府、内閣官房などとの調整も
　行っていなかったと、やはりアエラでは報じています。
　菅総理大臣や官邸が支持率回復だけを考え、
　やってる感を出そうと、何の制度設計や調整もなく、
　思い付きで始めたことなのでしょうね。
　安倍前総理の時も含めて、官邸の首相補佐官が言い出した政策は、
　アベノマスクなどロクでもないものが多いと思っています。
　今回は、少しでもワクチン接種が進めば良しとするべきなのでしょうか？


【今日の一句】
　スルーもね　シースルーなら　目の保養