新型ウイルスによる騒動の中で、
県境を越えての移動の自粛要請など、改めて県境が意識されたような気がします。
もちろん、県境近くに住んでいて日常的に県境を越える方もいるでしょうし、
埼玉都民とか千葉都民と言われるように、
職場が東京なので、通勤のために、県境を越える方もいるでしょう。
僕が委員をやっている委員会に、
埼玉県にお住まいで栃木県内の大学に通っている先生がいますが、
2回ほど委員会を欠席されました。
栃木・群馬・埼玉の3県境が交わっている点が平地にあります。
このような3県境は全国に40か所以上あるとの事ですが、
基本的に山間部や川の中にあるため、
平地にあるこの3県境は全国的にも珍しいとの事です。
この3県境は渡良瀬遊水地の谷中湖の南西にあり、
群馬県邑楽郡板倉町海老瀬、栃木県栃木市藤岡町下宮、埼玉県加須市小野袋が
それぞれ接しています。
また、この3県境から東南東に約2.4km離れた渡良瀬川の中に
茨城・栃木・埼玉の3県境があります。
以前は、この3県境は渡良瀬川の中でした。
足尾鉱毒事件により渡良瀬川の流路が変更され、3県境のある場所は沼地になり、
そして1970年代に約2m埋め立てられて水田になりました。
最終的に三県境の正確な位置は分からなくなってしまいましたが、
2016年1月から、3県境に接する2市1町は、協議・測量を行い、
1980年の圃場整備終了時に群馬県が設置した県境確認用の杭が発見されました。
2月9日に、2市1町が合同して、地権者立会いの下で、三県境を確認しました。
その後2016年秋から2市1町は、
「歩いて行ける!!平地の三県境」として、PRして来ましたが、
次第に訪問する人が増え、観光スポットして注目されるようになっていました。
このため、2市1町では、地権者から周辺の土地を買い取り、
遊歩道を整備したり、ベンチ用の丸太などを設置したりして来ました。
今朝の下野新聞によると、
去る6月17日に栃木県側の地権者が設置したカメラ台が倒され、
2市1町が設置した記念スタンプが紛失し、
ベンチ用の丸太も壊されていたのが発見され、
付近にはタイヤ痕もあるので、
悪質な悪戯と物損事故の両面で警察が捜査に乗り出したとの事です。
早く犯人が見付かると良いと思っています。
僕はまだこの3県境には行った事がありません。
その内行ってみたいなぁと思いました。
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