あるいは、徳次郎さんと言う方や、
ご親戚に徳次郎さんがいらっしゃる方もいるかも知れませんが、
ここでは、人名ではなく地名です。
徳次郎は、宇都宮市北部の地名で、
宇都宮から日光に向かう日光街道沿いにある地域です。
僕の母方の祖母が徳次郎の出身だったので、
僕には小さい頃から馴染んだ地名でもあります。
これを何と読むかの話なのですが、
宇都宮では、今の若い人がどうかは分かりませんが、
「とくじら」と読む人が圧倒的に多いと思っています。
かつて現職の頃に、若い職員が「とくじろう」と読むので、
それは「とくじら」と読むのだよと言った事があります。
するとその職員は、宇都宮市の公式の文書を持ってきて、
市では、「とくじろう」と読むようにしていると言われた事があり、
僕は、それは宇都宮市が間違えていると負け惜しみを言った覚えがあります。
この読み方問題が5月23日付けの下野新聞に載っていました。
これによると、今年の4月21日、地元全7自治会と同連合自治会が、
それぞれ読み方を変更するように要望書を提出したとの事です。
市では、この要望を受け、市住居表示等審議会を設置し、
読み方の変更を話し合う事にしたとの事です。
審議会で認められれば、市議会の議決などが必要ですが、
本年度中には変更が認められる見込みと報じています。
地元富谷地区連合自治会の会長さんは、
「地元の住民は『とくじろう』とは言わない。
正式に『とくじら』になればとてもうれしい」と話しているとの事です。
宇都宮市によると、同町の読み方は1954年に市と旧富屋村の合併の際、
「とくじろう」と定められたとの事で、当時の経緯は分からないようです。
あるいは、当時の担当者が誰にでも読めるようにするため、
「とくじろう」と定めたのかも知れませんが、
地元では古くから「とくじら」と呼び、
この読み方に強い愛着を持っているとの事です。
同町に住む文化財の専門家も、
「『とくじら』は江戸時代から全国に知られていた歴史的に意味のある読み方。」と
指摘しているとの事です。
僕としても、
何年か前に僕の言った事が正しかったと認められたような感じで嬉しかったです。
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