JR東日本の大人の休日俱楽部パスは、会員だけが買える格安な切符です。
年間3回ほど売り出されます。
ご存知の方も多いかと思いますが、
毎年、概ね6月と11月下旬と1月で、年度によって若干変わります。
これまで1月のパスは利用した事がありませんでした。
JR東日本の管内は、東北地方や新潟・長野など雪国が多いので、
寒い事もありますし、街歩きをして滑って転んだりすると怪我しそうで、
行く気持ちになりませんでした。
ある時、列車に乗っただけでも良いのではないかとの考えが浮かびました。
若い頃から、シベリア鉄道で何日も列車に乗ってみたいと思って来ましたが、
1日列車に乗って、一回りして来るのもありかなと思い、
検討してみたら、可能だったので、今回はこれをメインにして、パスを購入しました。
午前7時37分発の新幹線で宇都宮を出発し、
途中仙台で、こまち号に乗り換えて秋田に着いたのが午前11時25分でした。
秋田は、同居人と最後に一緒に行った街です。
早めに立ち食いそばで昼食を摂って、少し二人で歩いた道を歩きました。
色々な思いがしました。
しかし、そんなにのんびりともしていられません。
午後12時39分発の奥羽本線の青森行き特急のつがるに乗りました。
八郎潟、森岳、東能代、二ッ井、鷹ノ巣、大館、碇ヶ関、大鰐温泉、
弘前、浪岡の各駅に停まって新青森に着いたのが、午後3時20分でした。
そして、午後3時52分、新青森発の新幹線に乗って、
仙台で乗り換え宇都宮に着いたのが、午後6時58分でした。
走行距離が1339.2km、乗車時間が9時間2分です。
パスの値段は15,270円で、残り3日間他にも行けますが、
この行程だけの利用料金を計算してみたら37,420円でした。
列車に乗っているだけですから、そんなに疲れはしないだろうと思っていたのですが、
何か物凄く疲れました。
疲労は移動距離に比例すると聞いた事がありますが、その通りかも知れません。
窓側の指定席を取ったのですが、たまたま左側ばかりになってしまい、
外の景色ばかり見ていたので、新青森に着いた時は首の左側が痛くなりました。
ともかく、シベリア鉄道は無理だと納得出来ました。
今年は例年になく雪が少ないと言います。
東北新幹線のくりこま高原駅の辺りで、ようやく雪が見られました。
秋田新幹線に入って、田沢湖駅の近くでは結構雪が積もっていましたが、
秋田に着いたらば、ほとんど雪がありませんでした。
奥羽本線に入って碇ヶ関辺りまでは、全く雪がない訳ではありませんでしたが、
余り雪国の感じはしませんでした。
大鰐温泉辺りから弘前位までは、結構雪があり、
除雪した雪が山のようになっている所もありました。
しかし、新青森ではやはり余り雪はありませんでした。
新幹線の沿線は、既に何度か通っていますので、窓外の景色も見慣れていますが、
季節が違うと、見え方が違うなぁと思いました。
今回初めての奥羽本線でしたので、車窓の風景は珍しくて楽しめました。
八郎潟駅の近くでは、
干拓された土地なのか分かりませんでしたが、広大な水田が見えました。
大館駅近くの、通過した駅には、小林多喜二生誕地との手書きの看板がありました。
鷲ノ巣駅では、秋田内陸縦貫鉄道の乗り換えの車内案内があって、
角館からの同線は、ここまで来るのかと驚きました。
僕は乗り鉄ではありませんが、
ローカル線に乗るのも良いかも知れないなぁと思いました。
列車の中からどれだけ写真が撮れるかなと思いながら一応カメラを持って行きました。
撮った枚数は少ないのですが、何枚かアップしましたので、宜しければご覧下さい。
http://photozou.jp/photo/album/2882708
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