台風19号が去って、各地の被害状況が明らかになって来ています。
まだ避難生活を余儀なくされている方も多いようです。
今回の台風で、河川の氾濫や堤防の決壊が多いのに驚きました。
堤防が決壊した河川は21河川24か所にのぼり、
越水した河川は、142河川との事です。
有名な川では、千曲川や阿武隈川、那珂川などで決壊していますし、
信濃川や多摩川などの河川でも越水しているとの事です。
千曲川は長野県での呼び名で、新潟県に入ると信濃川になったと思いますが。
栃木県内でも、蛇尾川(さびがわ)、荒川、黒川、思川、田川、巴波川(うずまがわ)、
永野川、尾名川、秋山川などで氾濫が起きています。
これだけ多くの河川が氾濫したのは、余り記憶にありません。
それだけ多量の雨が降ったと言う事なのかも知れませんが。
現在の堤防などの水防施設が、
地球温暖化による気象の変化についていけてないと思います。
堤防のかさ上げや川底の掘削などの河川改修工事は、
河川ごとに30年に1度とか50年に1度の降水量に基づく水量を想定し、
人命や経済面などの重要性をも加味した上で優先度を決め、整備が進められています。
河川の改修工事は、基本的に下流から進めなければならず、
時間が掛かる事も間違いありません。
しかしながら、こうした計画水量の想定は、過去のデータによるものであり、
それに基づく水防施設は、急激に変化している現在の気象に間に合わず、
今回の大規模な河川災害を引き起こしてしまったのではないかと思います。
かつて、公共事業は無駄が多いとの批判が起こり、
民主党政権では、「脱ダム」の合言葉で、公共事業の削減が行われました。
その象徴とされたのが八ッ場ダムです。
鳩山政権の時に、工事の中止が決まりますが、紆余曲折を経て
野田政権の時に建設を進める事になりました。
まだ完成前ですが、今回の降水には役に立っているようです。
公共事業の特に河川分野では、百年先を見据えてと言いますが、
今の気象条件に合わせた、整備を急がないといけないと思います。
前回の台風15号で被災された方々の住宅の復旧もほとんど出来ていない中で、
また新たに多くの方の住宅が被災してしまいました。
途方に暮れている方も多いのではないかと思います。
今回は、僕の家は無事でしたが、
もし被災してしまったら、茫然自失してしまうのではないかと思います。
国民の生活を守る事が、国の最大の役目です。
被災された方の生活再建に向けて、国の最大限の支援が必要だと思います。
台風19号に関するニュースを色々読みました。
千曲川の氾濫で、北陸新幹線の車両基地が浸水してしまい、
留め置いていた北陸新幹線の120両も水につかりました。
被害は全車両の3分の1になるとの事です。
北陸新幹線は、しばらくの間運行に支障を来すでしょうね。
栃木県内では、永野川の氾濫で、両毛線の鉄橋に被害が出ています。
この復旧には、かなりの時間が掛かりそうな気がします。
福島県いわき市では、東京消防庁の救助隊員がヘリコプターで救助しようとした
77歳の女性を誤って落下させてしまい、女性は死亡しました。
チョッと信じられないようなミスが起こったようです。
東京都台東区では、避難所でホームレスの人を断ったとの事です。
これはどうかなぁと思いました。
その外にも色々ありましたが、
今回の台風の災害で起こった様々な出来事を踏まえて、
今後の災害対策に役立てて欲しいと思います。
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