冬って本当はこんなに寒いものだったよなぁと再認識させられたこの寒波!
大雪降って大変だけど、昔の冬って平均して雪が降っていたし降雪量も今と比較にならないくらい多かったことを思えば今の一時の寒波だったならなんとかしのいでいこうと思うわ!
で、せっかく雪が降ったから、と今朝は3期「水虎」←おおっ!漢字変換一発で出た!!!
(笑)を見て、車の中では三三さんの「夢金」を聞いてきました
3期「水虎」回はまず脚本がいいと思うんですよ、秀逸だとか感銘を受けるとかいう話が良い、というイミの良さとは違った「良い」。流れるように物語が進んでいく感じがタマラナイんですよね
場面がもたつくことがなくてずっと集中して見ていられるというか。そして登場人物たちのムダなおしゃべりもちょいちょい入って来るんだけどそれも全くムダに聞こえない心地よさがあって本当に見応えある
例えば妖怪に憑りつかれた新一の両親を騙してニセのお祓いをしたことがバレて、その責任を取らさられることになるねずみ男の言葉。
夜中に夢遊病のように出歩く新一を見付けたねずみ男は、
「ヤバいところに連れてかないでよ!」
と呟いて尾行を始める、とかは声優の富山さんの言い方もいいしねずみ男の面倒に巻き込まれたくないっていうセコさも出ていて良いのだ。その後鬼太郎さんが合流して新一の家に行くときの「オレが案内するぜこっちだ」も自然でいいんだよなぁ、それから新一の体から水虎を追い出したのはいいんだけど鬼太郎さんのやり方とねずみ男がお祓い料を催促したことに新一のママが激怒して家から逃げ出した二人の会話。
「お前が余計な事言うから…」
「んなこと言うなよ、手伝ってやったじゃねえか」
「儲けようとしたくせにーーーっ!!!!!」
喰いつきそうな鬼太郎さんが可愛い
水虎との戦いに赴く鬼太郎さんを手伝わせる父さんとのねずみ男の会話もカワイくてさー
「ぼく行きます!」
と言って家を出る鬼太郎さんを見送ってから、火鉢にかじりついて暖を取っていたねずみ男を催促する父さんに、
「もう行くの!?もうちょっとあったまってからにしよーぜー」
「早くせんか!」
「ハイハイ、あ―ヤダヤダ」
ホントいうとこれいらないシーンだヨネでも見せてくれるの、サイコーじゃん
てな感じでとにかく会話がとても良いんですわー
ストーリーに必要なものばかりではなくて話を進める潤滑油となるキャラクターたちの他愛ない会話……これがあるから話が流れるようにスムーズに見られるんだよねー、面白いし楽しいし、いいことづくめなのよん
そして一反木綿のアドリブもやはりあった……八奈見さん……
雪に埋もれてしまった鬼太郎さんを助ける為にみんなで雪を掘り起こすシーンで、
「妖怪でも堪える寒さだぜなぁーもぉーなぁー」
って父さんやねずみ男に同意を求めていたけど、2人は無言だった……(笑)応えて!応えてねずみ!!!!(笑)
八奈見さんのアドリブ軽妙でいつも楽しかった!!
そんな八奈見さんのおボケをずっとこれからも3期作品(4期の井戸仙人と5期一反木綿でも)で触れられるから、寂しくないですよーーー!!!!!
そんで全くムダではなくてこの回最大の見せ場だと思うんだけど(笑)鬼太郎さんと新一のお友だちになる時の会話、これがサイコーなんだよね!ね!!ね!!!
一旦鬼太郎さんが新一の体から追い出した水虎だったけれども、鬼太郎さんがママから撃退を受けて家から離れてしまった隙に再び新一へ憑りつこうとやってくる水虎!水虎に気付いて焦る新一の耳に窓を叩く音が聞こえて、目を向けるとベランダには鬼太郎さんの姿が!たちまち安心する新一の表情にトキメク(笑)
水虎が去った後、ホッと胸をなでおろす二人…
「危なかったね」
「…ありがとう」
モジモジ新一(笑)。
このモジモジ新一の様子がアヤシイ!!!!(笑)さすがの鬼太郎さんも「どうした?」って思ったわ(笑)。←いや鬼太郎さんは普通の意味でだけど(笑)
そうしてお願いがあるんだけど…と恥ずかしそうに切り出す新一。
「ぼくと…お友だちになってくれない?」
新一のこの様子……え?女の子?(笑)言い方が「お付き合いしてください」みたいだったよ(笑)
そしたら鬼太郎さんは「なーんだ、そんなこと」と言って「モチロン、オーケーよ
」(←「猫騒動」お夢)バリに、
「いいとも、オレ、鬼太郎」
と言って右手を出す!
オレ!オレ呼び!!!!
初期ならではのまだキャラが確立されてない故の「オレ」!!!!!
カッコイイーーー!!!!!!!
初期は時々オレ呼び出るけれど、結果「ぼく」に落ち着きましたが、わたしとしては「ぼく」でヨカッタ(笑)
「よろしくな」
オレ呼び故のこの兄貴分感のある言い方なんか……
良い…ヨイよ鬼太郎さん……
アタイもお友だちになりたい……
と言って二人でニコニコしてたらマンションの配管を伝って新一の家のベランダまで降りてきたねずみ男登場。
「二人でいつまでもイチャイチャお友だちゴッコしてねぇでよぉ」
って水を差しにきました(笑)。「二人を引き合わせたのはオレ」だって言ってたけど、ヤキモチ焼いたんかーー?(笑)
もしもユメコちゃんという人間のお友だちがいなかったとしたら、新一が鬼太郎さんのお友だち枠に入っていてもよかったかな、と思います。
内向的で大人しい新一は強気のママの言うなりで、同級生たちにからかわれては泣いて夜を過ごすような少年でした。同級生にからかわれているところをたまたま通りかかったユメコちゃんに助けてもらって心配されても、ありがとうの言葉一つ言えず、「いいんだぼくなんか、放っておいて」としか言えない子でした。
その時同級生に古い壺の中に入っていた水が水虎とは知らずに飲まされた新一は水虎に操られるようになって夜な夜な彷徨うことになるのだけれど、そこで鬼太郎さんに助けられ、知り合い、お友だちになっていくのです。
自分の意志を相手に伝えることが出来なかったほどの新一が、意識がない中でたった一度助けてもらっただけの初めて会った鬼太郎さんを信じ、「お友だちになって欲しい」と言えたことはとんでもない勇気がいることだと思います。それは鬼太郎さんが新一の危機を救ってくれたひとだからという人望だけではなくて、新一という人物に対して新一が自分に持っている劣等感や自信のなさや後ろめたさのような負の感情を抱かなかったからとも取れるし、酔虎に狙われる自分をなぜか懸命に守ってくれる姿に新一の鬼太郎さんへの不信や壁が取っ払われたからだと思うのですが、やっぱり鬼太郎さんという存在は人々になにかしら希望とか光を感じさせるものなのじゃないかなぁと思わずにいられません。
鬼太郎さんと出会ったことによって新一は徐々に変わり始めます。今までママの言うことに反論することなどなかったのに、鬼太郎さんから身を守るためにともらったマフラーを「こんなのやめなさい、ママの買ってあげたのがあるでしょ」と外されそうになった時にはママの手を払いのけて
「やめてよ!これは友だちから貰った大切なものなんだ!」
と自分の意思を伝えることができるようになったのです。
そして鬼太郎さんが水虎と戦うであろうことが分かった時には、自分の危険を顧みずに鬼太郎さんの元へ行こうともし、途中邪魔をしようとした同級生たちにもしっかり意見できたのでした。
水虎と戦い、雪に埋もれてしまった鬼太郎さんを探し出すまでは帰らないと、強い気持ちを見せた新一。その姿は新一をからかっていた同級生やある意味本来の新一を否定していたママの心を動かすのでした。
鬼太郎さんは新一に対して特に何もしなかった。したのは多分「お友だちになった」だけだった。しかも会ったのは初対面のこの時と、水虎と対決したあの日だけだったんだ。たったそれだけの鬼太郎さんと新一との付き合いだった。それでも新一は鬼太郎さんに励まされるように自分で考え自分で行動し、自分の足で立つことができるようになったんだよ、信じたい相手ができて相手も自分を信じてくれている、そういう絆の強さを改めて感じることができる回
だからこの弱い新一が鬼太郎さんとの付き合いを始め、鬼太郎さんとの付き合いを通して変わっていく姿や学んでいく姿、自分を確立していく様子なんかを見せてくれても良かったんじゃないかなぁ、と思うのでしたテヘ。
で、結局最後は鬼太郎さんを誤解していたママが「あの人は信じられる」って反省して、うんって頷く新一を置いて、
「じゃあぼくはこれで」
と言って鬼太郎さんは去って行ってしまうのでした、お友だちはこれにて解消となる雰囲気なのでした…(笑)。
そう考えるとやっぱりユメコちゃんはすごいよな、こういう鬼太郎さんとずっとお付き合いを続けていられるんだからな!!!
(笑)
歴代通してつくづく思うのは、鬼太郎さんと付き合いたいなら積極性が大切!!!!!(笑)押せ押せでいかないと鬼太郎さんたちからは音沙汰なしだからね(笑)。気付けばフェイドアウト…裕子ちゃんみたいに……
だけど3期鬼太郎さんとは助けてもらった人間みんな細く長く繋がっているような気がするなぁ……鬼太郎さんから勿論連絡がくることはないだろうけれど、なにかの折りだったり節目だったりに人間から妖怪ポストに手紙が届いているんじゃないかな、と思う…
3期の鬼太郎さんはなんとなく人間に対して温かみを残して去って行くような優しさを相手に与えて別れるような、そういう人柄を感じさせるもんなぁ……
あとは単純にとっつき易い性格ってやつですかね!(笑)
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