鬼太郎さんのやる気。

3期「二クス」回、面白くて繰り返して見たよー
この回担当が稲野さん。妖精の女王や二クスやコロボックルがディズニーのキャラクターみたい動きも滑らかで柔らかくて仕草が細やかだったので、ちょっぴりディズニーアニメ見てる感覚だったわ（笑）。
そんで鬼太郎さんの左目を隠している側の毛先がふんわりクルンってカールしてるの、メッチャ可愛くてガン見!!!!少し後方に顔を向けた時の表情も物凄く良きよーーっ!!!!井戸仙人から妖精の女王に口添えしてもらえることになって安心した二クスを振り返って見る鬼太郎さんのお顔もメチャンコヨカッタ…優しさ爆発…まるで4期鬼太郎さん……
この回の鬼太郎さんはちょっぴり元気がない感じだなって毎回思うので正直見るのが辛い回だったけど、それを補う可愛らしさを発見できて嬉しい……

ユメコちゃんがやってくる直前に家の窓を開けると空を見上げ、「雨が降りそうだな」って呟いた鬼太郎さん。
鬼太郎さんは毎日どうやって過ごしているんだろう、とふと思った。
この日はシーサーも家にいたから、シーサーと他愛もない会話を交わしたりテレビを見たり、ゴロゴロしたりしていたんだろうか。そうして不意に会話が途切れたのをきっかけに手持無沙汰になった鬼太郎さんは何気なく窓を開けたら曇天が広がっているのを見て、そこへユメコちゃんが走ってくるのを見付けたんだろうか。

今日のこの時は一体どんな気分だったんだろうか。

いつもだったらもっと元気いっぱいにユメコちゃんを迎え入れたんじゃないかなと思うけど、今日の鬼太郎さんの声はちょっと張りがなかったなぁ…見つけたユメコちゃんの名前を呼ぶ声は低かった…
で、ユメコちゃんが相談しだすんだけど、慌てちゃってたユメコちゃんの説明が途中からだったから鬼太郎さんはキョトン。

「何のことだかさっぱり分からないよ」

オーマイガー
感情がこもっていないような声色もこのセリフもいつもとは違う言葉のチョイスだと思ってわたしは一瞬凍死する

わたしがユメコちゃんだったら、コワくてもう話せない（笑）。

幸いにもユメコちゃんは鬼太郎さんの様子をわたしが感じたようには取らなかったので、いつものように普通に気軽にお話しを続けられました、ヨカッタ
いつもの鬼太郎さんだったらさーーー。イミフメイなことを口走っても相手の様子を伺って相手がどういう状況なのか自分で判断した上で、

「ちょっと落ち着いて。初めから説明できるかい？」

って言ってくれそうなもんだと思うのに、何ならお茶の一杯も差し出してくれそうなのに、この時は相手の気持ちを慮ろうとする素振りもなく、

「何のことだかさっぱり分からない」

って突き放してくるのよ、コワいでしょーーーーっ!!!!!!

きっとこの日はやる気がなかった日だったんだよ……

鬼太郎さんだってそういう日があってもおかしくないもんね。
この日は朝からヒマで、天気も曇りでパッとしないから自分の調子もイマイチだなぁと思いながらなんとなくぼんやり過ごしていたところにシーサーが遊びに来てくれたけどアタマとカラダはもう全然動かない日で、シーサーと気を遣うことないおしゃべりをポツリポツリとしていたところにユメコちゃんが相談に来た。
って感じだったのかな。

参ったなー今日はそういう気分じゃないんだけどなー

とか考える日もあってもいいかも、それはそれで萌える（笑）。
そこへ今度はネコ娘が「大変大変」と大騒ぎでやってきたから、だんだん鬼太郎さんの調子も上がってきて妖怪退治…じゃなかった、今回は妖精が引き起こした事件に腰を上げることになったみたいな？

こうでも考えなきゃ、見ていられん程の低血圧状態でちた
ねずみ男が時々出会う、「虫の居所が悪い」という鬼太郎さんがいるなら、やる気が出ない3期鬼太郎さんだってそりゃぁいるでしょ。
だから手紙での依頼だといいよね
直接お願いに来られたらその足ですぐに解決に乗り出さなきゃいけないじゃん、だって相手は切羽詰まっているわけだし依頼人に「日を改めて伺います」とは言いにくいし。モチロン普段の鬼太郎さんは相談が手紙だろうが直だろうが分かった時点でいつだってすぐに駆けつけてくれるけど、たまーーにね。こういうテンションが上がらない時なんかはね（笑）。
手紙を読んでそれ程急がないかなー？って感じの依頼だったら、

「明日でも大丈夫かなー」

ってベットにゴロン、てできちゃうからさー。
……でも。やっぱり気になって放っておけないか！
結局自分の調子がどうでもきっと鬼太郎さんは出かけることになるだろう、でもその時は問題は解決しますけどお愛想できませんよ悪しからず。

うぅっどっちもキツイなぁ

わたしが妖怪ポストに手紙を出す時はなるべく鬼太郎さんの体調とご機嫌がいい時に来て欲しいので、「急ぎません」と一言申し添えようと思う

…ってなんの話を延々としとるかね…（笑）。
この回と「手長足長」回での「タコタコビックリショー」に誘われた時の鬼太郎さんの態度が冷たかったのがとても悲しかったので、自分なりに理由を検証してみただけ（笑）。
シリーズ後半の鬼太郎さんは時々素っ気なくなる時があるから要注意なのよーーーでもその分カッコよさはマシマシなのよーーー声がねぇもう大人だから!!!
多分戸田さんもう声作っとらんよ（笑）。


さて本題。
この回は妖精二クスが働きづめで不幸そうな東洋の島国は日本の人を幸せにしようとストレスを回収して回るというお話しです。←ちょっと違う
6期でいうところの「カッパの働き方改革」的な話かなぁと思ったので、今も昔も日本の労働環境ってあんまり変わってないのかもね。
二クスのターゲットにされた一人がユメコちゃんのパパで、二クスにストレスを形にした青い涙を奪われたことで正夫パパは仕事一辺倒からゆったりした生活第一主義に変わります。忙し過ぎて日曜日も休めず、遊園地に遊びに行く約束をキャンセルされていたユメコちゃんと星郎だったけど、「会社には行かない、これからはずっとユメコたちと一緒にいるよ」と言われ、尚且つユメコちゃんたちに「学校へは行くな」と言いつけるパパに違和感しか抱けません。←これを鬼太郎さんに相談にいったわけなのよ
更に行動はエスカレート！家じゅうの時計を外して回収。集めた時計をバットで打ち付けて粉々にする正夫パパがコワイ〜〜〜!!!!

「こんなものがあるから時間に縛られるんだ！」

つーて一心不乱にバットを振り落とすパパを家族は恐怖の表情で見つめ、ついに耐え切れなくなったユメコちゃんは「もうイヤ！」といって出ていくんだけど、このシーン、ホントコワかったよー「積み木崩し」父親版（笑）。
さてそこでユメコちゃんが声をかけられたのはねずみ男でね。
ねずみ男は二クスが青い涙を回収して回っていることを知っていた。回収された人間はみんな生き生きと遊んで楽しそうにしていたからてっきりいいことをしているんだとばっかり思っていたんだって。お陰でねずみ男の商売も繁盛することになったし、でもパパが変わってしまって悲しんでいるユメコちゃんを見て二クスをやっつけに行くことにしてくれた！
しかも商売そっちのけで!!

「お店はいいの？」

と心配するユメコちゃんに、

「ユメコちゃんの為なら！」

と返すねずみ漢それを聞いてはにかむユメコちゃんここヨカッタなー
こういうくだりがあったからなんだろうけど、ラストで元に戻った天童家の家族に交じってねずみ男も一緒にピクニックに連れて行ってもらってたんだよユメコちゃんと仲良く連なって歩いていて、そして家族みんなが幸せそうだった。
ユメコちゃんが「贅沢かもしれないけど、忙しい時は忙しい、いつものパパが一番いい」って言っていたの、人間社会で生きるってことはそのルールに則って生きることが大切なことなんだなって思った。やるべきことはやらなきゃダメ、でもやり過ぎるのも体と心に不健康になるからダメ、丁度いいところで割り切らなきゃいけないんだな。
そんな彼らを見守る鬼太郎さんの姿が。

「二クスが人間のところへ来たのもムダではなかったかもしれんな」

「そうですね」

と言った鬼太郎さんも、いつもの鬼太郎さんに戻っていたような気がしました、ヨカッタ

次は「ヒ一族」！
いつもの元気100倍張りのある鬼太郎さんが見られる回なので安心してご覧ください！