親友であり漢でもあるねずみ。

3期「風の又三郎」回を見た！
又三郎の風子ちゃんを見る目の優しさと、風子ちゃんの幼さ故の虫でも人間でも妖怪でもへの分け隔てない接し方や振舞い、物事への無邪気さに心が洗われるのと同時に傷つきもして、サラリと描写されている物語の中に複雑な思いが様々わき上がってくる。「ゲゲゲの鬼太郎」ってなんていい作品なんだろうと涙
3年ほど前に3期の見返し感想書いていた時期があったので、その時何を書いたかなと思って確認してみたら結局今と同じようなことを感じていたけれど、それよりも注目したのは「大海獣」についてだった（笑）。
今回一週間ずっと考えていたので「大海獣週間」になったけど、前回も同様でまるまる一週間「大海獣」について語っていた（笑）。

中身また山田のことばっかりやんけーーーー（笑）。

どんだけスキなの（笑）。
スキというよりは気になる存在。山田のことは近親憎悪と取れるところもあり類ともであるとも捉えられるところでもある為で。
同じ人間だからさー。山田の考えたことや行動って、「こん畜生めがぁ!!!」と憎らしく思いもするけれど自分だって清廉潔白に生きることが出来るわけではナイと感じるところもあり…山田の行為は他人事じゃないんだよ、アタイたちは鬼太郎さんのように真っ直ぐに生きることができない人間なんだもの。
そして、身勝手な人間のことも信じてくれて「悪い人間ばかりじゃない、いい人間もいるんだ」と庇ってくれる「正義の鬼太郎さん」もいいけれど、自己中の人間に振り回されて怒りに火が付いて感情的になる「ただの鬼太郎さん」も、良い
山田と関わっている時の鬼太郎さんはみんなの為の鬼太郎さんじゃなくて一個人としての鬼太郎さんになると思うので、自分の感情ダダ洩れの鬼太郎さんが見られるから「大海獣」はエモいし、尚且つそういう鬼太郎さんを見せてくれるからこそ、山田の存在価値って大きいんだよね!!!!!!（笑）

そういう意味も込めて山田がスキ!!!!ありがとう山田賢二!!!!!!　

そうなんですよ、3期山田は秀一くんではなく賢二くん。
だけど山田んちの表札に「山田覧二」って書いてあったけど…？（笑）頭イイことを鼻にかけてる割に自分の名前間違って表記しとるがなそういうマヌケなところもええねん（笑）。

「大海獣」は山田のことばかりフィーチャーしがちだけど、ホントはねずみ男のことも言いたいよね!!!!!
山田の記者会見での発言で鬼太郎さんがニューギニアから帰る途中で死亡したことを知らされるファミリー。その場にいたねずみ男は

「鬼太郎がいなくなったらオレはどうすりゃいいんだよ…」

とポツリと呟く。
あら案外しおらしいところ見せてくれるじゃないの、と思っていたら、

「オレを快く思っていない奴らがこのときとばかりにオレをやっつけに来るよーーっ!!!!」

って叫んでお隣に座っていたネコちゃんに抱きついてビンタもらってた（笑）。
やっぱり自分のことばかりか、と思いきやなんですね。
大海獣と化した鬼太郎さんが仲間に自分だと気付いてもらえないことを悲しんだ時には、ねずみ男は

「泣いてるみてぇだな」

と気付いてくれたし、大海獣の行動が意味深だということも分かってくれていたし。
そうして山田と話し合いをしてくると言った父さんの言葉を聞いた時は自ら前に出て、

「オレも連れて行ってくれ！とっちめてやる!!」

と父さんと一緒に山田の元へ乗り込んで話をつけるのに一役買ってくれたのだ
大海獣に興奮剤を打ち込み、大慌てで研究室へ帰ってきた山田へ放った一言がカッコよかったんですよ。

「鬼太郎になにしたんだ」

ねずみ男は、鬼太郎さんの体を元に戻してもらえればそれだけでいいという親の気持ちとは違う思いを抱いていたんだろうと思う。
初めは死んだと伝えられていた。それが実は大海獣が鬼太郎かも知れないと疑うことになり、曲がりなりにも「親友」の体を大海獣の姿に変えられてしまったんだからね、それが事実だとしたらやはり父さんのようにすんなり肚に収めることはできないだろう。
実際お前と鬼太郎との間になにがあったんだ、と問い詰めたい思いはあったんじゃないかと思ったセリフだった。
こういう交渉事では本領を発揮するねずみ男さん。父さんの追及や要求をはぐらかす山田に対して厳しくも上手く山田を追い詰めて白状させようとしていた、いやどんなスキルであっても不要なものというものは世の中にないものなのですねぇ（笑）
啓子さんの協力もあって、ついに大海獣が鬼太郎さんだと判明するシーン。

「親父、これで大海獣が鬼太郎だってハッキリしたぜ」

父さんに語り掛けるねずみ男、これまたカッコよかったなぁ。
あぁぁ〜〜、やっぱりねずみ男って鬼太郎さんの親友なんじゃーーーん!!!!!
なんかさぁ、この山田との話し合い、別にねずみ男が一緒に行くことも本当はなかったんだよね。でもねずみ男は名乗りを上げて自らお供を申し出た。それはきっと、自分の手で山田に白状させたかったからだろうし、自分の耳で真実を聞きたかったからでもあったんだろうし、自分によって鬼太郎さんを助けたいという思いがあったからなんだと思うしそう思いたい！
ラストでねずみ男は「きたろーーー!!!」と叫びながら筏の帆の上に乗って満面の笑みを浮かべて迎えに来てくれた。まさか山田と鬼太郎さんとの間であんな修羅場になっているとは知らないだろうねずみ男だけど、きっと多分、ねずみ男がやってきてくれたら鬼太郎さんの気持ちもちょっとは和んで、山田と打ち解けることもできるかもしれないと思った。
やはりケンカをしたり裏切ったり折檻されたりしているけれどもねずみ男にとって鬼太郎さんは「あいつあってのオレ」だし、鬼太郎さんにとってもねずみ男は父さんとはまた違った心の拠り所の存在でもあるんだろうなと思われる。
二人はどの期の間柄でもお互い大事な相手なんだろうな。

ってまた「大海獣」でしたーーー
「又三郎」を書くつもりだったのにね……
ついでに「うんがい鏡」面白かったわよーーーっ!!!!ユメコとクモ子と鬼太郎さんの三角関係っぽいのが萌えるで……（笑）鬼太郎さんカッコよかったアタイも鬼太郎さんの腕を取っておうちにお招きしたい