どうしても山田の話をしてしまう「大海獣」。

さてついに3期「大海獣」回見て参りました!!!

いやもうね〜どれくらい見たかね〜…やっぱり若い頃はラストのカッコイイ鬼太郎さんが見たかったから後編をよく見ていたけれど、鬼太郎LOVEが再燃してからのここ数年は稲野さん担当回である前編を見ることも増えたかな。そうは言っても前編を見たら必然的に後編も見たくなるので結局入好さんの鬼太郎さんも見ることになる訳だけれどもそれのどこがいけないというのですか当たり前のことじゃありませんか
ストーリーが頭に入っているせいもあってか、今回は稲野さんの作画のリアルさに目を奪われたので、物語を追うってよりもしょっぱなからの山田を含めた研究者たちのミーティングの様子を細々と観察…
当時東映では一話に使用できるセル画の枚数が決まっていた為キャラクターを動かすのに制限があったらしくて、その中でもよりよい動きをさせようとスタッフさんたちが工夫したり苦労されたとかってお話を読んだことがありました。稲野さんてあんまりキャラクターに動きをつけない感じの作画をされるかなと思っていたんですけどこういうことが理由でもあるのかなと自分なりに納得させたりとかしていたんですけど、「大海獣」のホントに始まりの初めの辺りのシーン、研究室長なのか教授なのか分からないけど後の「隊長」が未確認生物の映像を研究室で皆に見せた後の場面で、隊長の向かって右となりに座っておられた研究者がちょっと体を後ろに反らす動きを見せたんですよね。

今までこんだけ見てきていたけど、このおじさんが動いたの、初めて気づいたーーー!!!!!

と同時に、貴重な数枚をこのおじさんに使う稲野さんって、やっぱ天才なのか!!!?

って衝撃を受けた（笑）←正直無意味な動きだったし（笑）
もしかしたら実際セル画使用制限なんてなかったかもしれない（笑）。
このおじさんは動いたけれど、この後自説を雄弁に語る山田は直立不動だったのでしたどーゆーこと（笑）。
でも動かなくともこのミーティングに集った研究員さんたちの面持ちや居ずまいには見とれた…動けば更にうっとりさせられる、山田の説に意義を唱える研究者さんたちの仕草の自然さ滑らかさ。
手首が柔らかいんだって、稲野さんの作画って。それが美しい動きにつながるんですね、確かに手の動きがすんばらしかったデス

それと空港に見送りにやって来る啓子さんの様子もスキ
「お兄さーん」と言って手を振りながら駆けて来る啓子さんなんだけど、その手の振り方と走って来るスカートの揺れ方とかスカートの動きから分かる足の様子とか。
とても女性らしくて美しいのよね!!そして差し出すお守りを乗せた掌と指先・爪に至るまでのこれまた美しさ…
動きではないけど、「お守りなんていらん！」と言って出発してしまった山田の背中にしょんぼりしていた啓子さんに、一緒にニューギニアまで同行することになっていた鬼太郎さんが「ぼくが渡してあげますよ」と声をかけたときの自己紹介もまた美しかった啓子さん！

「あたくし、山田の妹の啓子って言います」

「あたくし」ですわよ……　←多分「わたし」の聞き違いだと思うけど毎回「あたくし」に聞こえるねん
啓子さんお上品な感じですっごくスキなんだよナーーー!!!!兄貴はあんなサイコヤローなのに…（笑）
とは言うものの、

「お兄さんだけ無事に帰ってこれたのは奇跡だわね!!」

と山田以外の調査隊員が全滅したというのに、こう言って兄が一人生還できたことを心から喜ぶ啓子さんも危なかろうと、わたしは啓子さんがスキだし、クズでサイコな兄貴もダイスキですよハイ

って、なぜ毎回「大海獣」は山田の話題で持ちきりになってしまうのだ、鬼太郎さんのことをもっと語りたいのにぃ〜〜〜!!!!

原作だと鬼太郎さんはずっと昔に山田一家のことを救ったことがあるという設定でした。もしかしたら子どもの頃の山田と鬼太郎さんは面識があったかもしれないですよね。
3期の「大海獣」では、ニューギニア行きの飛行機で鬼太郎さんと山田は隣同士に座ることになり、そこで啓子さんから預かったお守りを山田に手渡そうと声を掛けるのが二人の初めての会話のシーンになりました。

「余計なことをするな！妖怪？お守り？どっちも非科学的だね、バカげてる!!」

そう言って顔を歪める山田。鬼太郎さんは気分を害することも怒ることもなく、

「じゃぁ、これはぼくが預かっておくよ」

と言ってお守りを懐へ納めるのですけれど、あーーーホント、ここの山田に対しての鬼太郎さん、初対面の年上の男性に対しての態度じゃないっぽいーーー！
とある方が仰っていたんですよねー、もしも3期も原作の設定が踏襲されていたとしたら、鬼太郎さんは子どもの頃の山田のことを知っていたかもしれないと、そうして久しぶりに会った成長した山田を見て「変わってないなぁ」と受け止めていたかも、と。
山田は覚えていなくても3期の鬼太郎さんは人間との繋がりをきっと忘れはしないと思うのであの少年だと口にしなくても覚えていて、それでジャングルを流れる川をボートで移動中、山田がボートから身を乗り出して資料用に風景をビデオ撮影しているのを

「危ないよ」

と声をかけて心配していたのも、保護者的な感覚のような気がしてほのぼのしました
でも結果あーゆーことになっていくので、多分原作のような設定はないでしょうがね!!!!
（笑）

言いたいことがもっとあるけど、今日はこの辺でお終い!!
明日は後編！
今からたくさんの場面を思い出していろいろ考えちゃう