がんぎ小僧とねずみ男 時々鬼太郎さん。

そういえばしばらく4期見てなかったなぁ…「がんぎ小僧」を見てから随分経つ…と思って調べてみたら8月いっぴに感想書いてから触れていなかった！
あーそーでしたかー、てことで、4期の続きを見よう！

の前に―――ぃ。
「がんぎ小僧」をもう一度見た…（笑）。
律儀で筋を通したがりな一本気の気質でめっぽう腕がたつけれども寂しん坊ながんぎ小僧はわたし好みのキャラクターなんだけど、がんぎ小僧単体でスキというよりも、ねずみ男と組みでスキなのかも、と今回見返して思いました。
両想いの二人（笑）の、お互いを思いあう姿がいい…
「天涯孤独」だった二人が出会って、たまたまねずみ男ががんぎ小僧に情けをかけたのをきっかけにがんぎ小僧がねずみ男を「兄ィ」と呼んで慕い初めて、がんぎ小僧のセリフから推し量るとどちらかといえばがんぎ小僧のほうがねずみへの熱量があるようだけど、ねずみ男もそうやって自分を慕ってきてくれるがんぎ小僧を可愛く思っていることも伝わってくる感じ。孤独だった二人が、自分を慕ってくれて自分を可愛がってくれるという相手を見つけて、仲よくならないはずがない。そしてあのねずみ男が捕まったがんぎ小僧を自分一人ででも助けに向かうっていう行動を見せてくれたのと、がんぎ小僧が身を挺してねずみ男を守り、今わの際でもねずみ男の体を心配していた姿、そして誰にも憚ることなく倒れたがんぎ小僧にすがりつき、泣いて助けてやってくれ、と懇願していたねずみ男の様子に、二人の思いの強さを感じてグッときた。
がんぎ小僧だけでもカッコよくてスキだけど、ねずみ男だけでもそりゃぁスキだけど、でも二人の関わり込みでもっともっとスキになる。
がんぎ小僧に幸あれ

それと同時に、二人の対照的な考え方に生き方の理想も考えさせられました。
一目入道に捉えられたがんぎ小僧をねずみ男が助けに行き、逃げる途中で囲まれてしまったシーン。
ねずみ男は

「味方になったふりをして逃げようぜ」

とがんぎ小僧に言うんだけれども、

「きっちり筋を通らせてもらいますぜ！」

とねずみ男の意見を突っぱねるマジメながんぎ小僧。律儀すぎるぜ、と呆れるねずみ男へ、

「正義が通らねぇでこの世はどうなるんでぃ！」　

と、最後の最後まで真正面から一目入道に向かっていく、あの姿はがんぎ小僧の良さを表していたシーンだったけど、ねずみ男の考え方、というか生き方を見せられたことで尚引き立ったんじゃないかと思えます。
がんぎ小僧の真っ直ぐな生き方は間違いじゃない。正しいことを主張して、ずるいやり方を懲らしめる、その姿勢は有無を言わさずカッコイイと思う。けれどもそこにねずみ男の生き方も見せられるとちょっと待てよと思う。ではねずみ男の考え方は間違っているのかと言えばあながちそうとも言えなくて、生きていくためにはがんぎ小僧の真っ直ぐさだけではダメなときもあって、時にはねずみ男の狡猾さも必要ってことにも気づかされるんだよね。
それががんぎ小僧が筋を通そうと頑張った結果、一目入道にやられてしまったシーンで…
現実を突き付けられたような気がした。
助かる為には心にもないことを言ってその場をしのぐのが正しいのか、それとも自分の気持ちや相手を騙すようなズルなんてしないで正々堂々立ち向かうべきなのか、どっちが理想の生き方なんだろう。
だからねずみ男って存在が必要だよね、正論なのはどっちなのか分かってる。でもそうもいかないのが人生なんだもの。ある意味正直に生きているねずみ男の生き方が理想でもあるかも、生きるって一筋縄ではいかないものだなぁ。

いい奴とダメな奴のコンビで言うと鬼太郎さんとねずみのコンビも同じなんだけど、がんぎ小僧とねずみコンビとの決定的な違いが、力関係だろうなと思う（笑）。
鬼太郎さんは絶対的な強さと立場を持っているので、ねずみはどうあがいても鬼太郎さんに頭が上がらない（笑）。そして二人は素直にならない（笑）。また仮に鬼太郎さんにがんぎ小僧のような命に係わるピンチが訪れてもがんぎ小僧に対してのような号泣して振り乱して助けを求めることはしないと思うんだよねー、なぜなら鬼太郎さんが死ぬなんてねずみは思っていないから…（笑）がんぎ小僧とねずみ男との間にも強い絆はあるだろうけれど、鬼太郎さんとねずみ男との間にはそれ以外に誰にも侵せない信頼があるような気がするなぁ。

がんぎ小僧が鬼太郎さんとねずみ男が一緒のところを見たのなら、きっと二人の間柄に嫉妬するんじゃなかろうか（笑）っていうか嫉妬しろ、嫉妬してくれ（笑）。
でもゴメンよがんぎ小僧、二人の間には誰だって割り込めないのだよ（笑）。