おっかねぇもんをとんと分かってねぇんだから。

沖縄の「神の島」として知られる久高島には島民でも入れない神聖な場所があるそうなんですが、そこへ観光客が立ち入って写真を撮り、ＳＮＳに上げたことが分かったそうです。
写真を撮られたのは聖域中の聖域とされる場所で、行くためには「立ち入り禁止」の看板のそばを通らなければならないところ。それでも行ったこの投稿者…（笑）。
島民にしか分からない神聖さであったとしても、そしてそういうことを信じてないにしても、「立ち入り禁止」の意味くらいは分かるだろうに…ルールくらいは守ろうぜ、と思ったし、そうしてこの話題を知って真っ先に思い浮かんだのは「足跡の怪」のタイタンボウのことでした。

この人、残念なことに2期鬼太郎さん見たことなかったんだろうなぁ…（←当たり前っちゃ当たり前だけどうっすら40年くらい前の放送だから笑）まー6期でもやったんだけど…

タイタンボウも村の神聖なものとしてその近くには立ち入ることが許されない場所だったんだけど、都会者の大学生の中村と山田はズカズカと近づいてはタイタンボウの周囲を荒らし（生理現象を含む）、石を蔑み、果ては研究対象と称してハンマーでご神体の石を打ち砕くと欠片を持ち帰ったんですね。その行為によってキチンとタイタンボウの取り決めを守って慎んで暮らしていたはずの全然関係ない村人たちも天災の被害を被り、三郎という少年は両親を神隠しにされた。これがコワイなと思った。決まりを破った当事者だけじゃなくて関係のないはずの村や関係ない村人が神隠しに遭わされるんだよ…全体責任とお取りになるのかちらね、神様って
でモチロン当事者の二人には直接タイタンボウの祟りが下されるんだけど…今朝「足跡の怪」を見てきたけれども、山田が祟りを受けたシーン…久しぶりに見て鳥肌が立ったわ…マジコワかった…中村も精神的にイッちゃったんだなぁあれなぁ…

違反した人が信じようと信じまいと、神聖な力があるところだったら良くも悪くもに働く力があるんだとわたしは思う。ましてそこが「パワースポット」でパワーを頂ける場所だと思っている人だったら猶の事、よく考えなければいけないんじゃないのか。犯してはならない行為は許してもらえてパワーだけを与えてもらえると考えているのだろうか。

そんなに神秘的な力って人間に甘くないし都合のいいものじゃないぜ、ともわたしは思う。
力があるならそんなに近寄りやすいものではないはずなんだ。

だから、「立ち入るべからず」という場所には行っちゃならんのよ、やっぱり。


タイタンボウを祀っている村長さんが最後にこぼしていましたよ。

「都会の奴らはおっかねぇものをとんと分かってねぇんだから」

都会の人、田舎の人、住む場所に関係なく「傲慢な人間は」ってことだろうと思うのですが、「おっかねぇもの」を感じる心を失くしてはいけないなと思ったし、部外者の安易な考えとしては観光地にしてはいけないんじゃないかと思った「足跡の怪」に絡んだニュースでした。


マジメに書いたら偉そうになっちゃった。鬼太郎さんなら違う伝え方をしたはずだヨネ…スミマセン