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2019年09月06日15:42

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凡太氏へエールを送る。

「心配屋」というタイトルがまたいいと思います、妖怪バリバリが一仕事するんだからバリバリ絡みにしても良さそうなのに、この回はねずみ男が考えた商売・心配屋がタイトルになっていました。
2期のタイトルは怖いもの見たさゴコロをくすぐる感じがあって、興味を持たせますよねー。

「死人つき」「アンコールワットの亡霊」「縁切り虫」「幸福と言う名の怪物」「イースター島奇談」「地相眼」「霊形手術」「死神のノルマ」等々…

タイトル通り怖いものもありましたが、コミカルな中に深い深い内容の話もあって、子どもだけが見るのは本当に勿体ないくらい面白いですぴかぴか(新しい)多分これらの原作は純粋な鬼太郎さんの物語ではなく、水木先生の短編物を出自としている為と思われますので、大人にも見応えのある作品に仕上がっているのでしょう。
興味深いタイトルの中でも特に「これは…?」と考えちゃうのは「かまぼこ」かちら…(笑)。

かまぼこ?と首をひねる(笑)。

この4文字のみ!潔い!!!!!!(笑)しかもタイトルにウソ偽りなく、まさしく主役がかまぼこにされるという話!!!!!!!!ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
思いもよらないことが起こるゲゲゲワールド!やめられません(笑)。


てことで「心配屋」。

ねずみ男の天性の商売の才能、そして発想力はそれが例え詐欺まがいのものであったとしても大したものだと毎回脱帽させられますが、心配屋もまたしかり。
現代病とも言える心配の種を妖怪の力によって解決しますという、結局は妖怪を売りにした何でも屋的なものでしたが、そんなことはどうだっていいのです、ターゲットにした相手がこっちの口車に乗ってくれそうなネーミングであれば!(笑)感心させ、納得させられたらこっちのもの、というわけです、本当にねずみ男は風来坊にしておくのは勿体ないと思いますぴかぴか(新しい)どなたでしたかその経歴を買われてどちらかの企業の社長に抜擢されたという方がいらっしゃいますが、ねずみ男も見る目のある誰かお雇いになってはくださいませんかねぇ?(笑)脱走犯ティーバックもその口のうまさで大企業の重要なポストに就けた前例もあるしね!(笑)

初めはその心配事を鬼太郎さんに相談したとある製薬会社の社長。
自分の息子がやる気のない呑気な青年で、将来社長として後を継がせるのが心配だというんです。で、妖怪の力でなんとかしっかりした人間にさせられないか、と。 ←無謀(笑)
それに親父さんがこう答えます、妖怪の力を借りて人間を変えると言うのはコンピューターで人間改造するようなもの。

「それでは人間としての尊厳はどうなりますか」

と。
鬼太郎さんも言いにくいけど、と前置きしてから、

「ぼくにもできることとできないことがあります」

と返事をしていて、最初この言葉を聞いた時は、人間を変える事なんて妖怪でもできないよ、と正直に答えていたと思ったけれど、よくよく親父さんの言葉と併せて聞いてみたら、

「方法を知らなくはないけど、協力できることとできないことがある」

って鬼太郎さんも言いたかったのかなと思いますぴかぴか(新しい)
人間を変えるって、外部から強制して変えることではないんだということをこの親子は知っているんだろうと思いました。その人自身が気付き、考え、悩み、行動していって変わっていくことで初めて意味を成すものであることなんだと教えてくれていたんだろうと思います。
でも現代の人間て、父さんの言葉を借りれば「人間としての尊厳」を放棄しちゃっている部分があるように思えるんだヨネ。科学技術が発展して人間が当たり前にできる簡単なことすらも機械やコンピューターに頼ろうとしている…いや、やらせている。便利な世の中だ、と喜んでばかりいてはいけないだろう、と親父さんの言葉に改めて釘を刺されました。

が、人間の尊厳なんてどうでもいいのがねずみ男。
鬼太郎さんが社長の頼みを断ってきたことを聞いて大憤慨!

「とんちき!まぬけ!!欲なし親子ーっ!!!」 (笑)

でも鬼太郎さんはそんな暴言どこ吹く風とばかりに父さんへ「ご飯にしましょう」と言うのがカワイイうれしい顔もっと言うなら、寝っころがって風車で遊んでいたのを両足上げると勢いつけて起き上がったところがサイコ―にヨイ!!!!!!泣き顔ハート達(複数ハート)ぴかぴか(新しい) ←でも「ご飯にしましょう」はいいんだけど、ご飯を「食べに」行くんじゃなくて、ご飯を「集めに」行くってのが不憫…泣き顔そういうところ隠さない、さすが2期(笑)
ところがムスコさんはねずみ男の暴言をスルーできたけど、親父さんがカチン!ときちゃったものだから(笑)、鬼太郎さんが「父さん、およしなさい」(←これメチャヨカッタよね!泣き顔ハート達(複数ハート)ぴかぴか(新しい))と窘めるのもきかずにねずみ男の誘導尋問に乗せられるように、妖怪バリバリの卵のことを教えてしまうのでした(笑)。
バリバリの卵の在り処を児泣きに教えてもらったねずみ男は早速かの製薬会社の社長の許へ。
口八丁で社長から契約を取り付けると、その息子の凡太にバリバリの卵を産み付ける、つーか飲み込ませて手術完了!
やがてバリバリが体の中で孵化?した凡太はやる気を起こした人間へと180度変わります。
今まで嫌がっていた営業に回ったり、それぞれの課の仕事を体験したり、小間使いの気持ちも分かるようになりたいと雑用までも進んでこなすようになった凡太に、将来は安泰だと社長はホクホク顔。ところがねずみ男へ謝礼を渡すところへ鬼太郎さんが乗り込んできて、お礼は結構、と半ば恫喝するようにねずみ男の成功の邪魔をしたのでした(笑 ←「な!そうだな!」って同意を強要していたのが妙でした!うれしい顔)。バリバリの卵のことをいいようにしゃべらされて利用されたのが腹が立っていたみたい、親父さんはねずみ男を「医師法違反で訴える」と脅したようだけど、

「これくらいせんと腹の虫がおさまらんよ」

と言っていました(笑)。2期父さんは強気です!(笑)

が、凡太氏の非凡ぶりはとどまることを知りませんでした。
一生懸命研究に没頭するムスコをさすがに心配した社長である父親は、休め、と声をかけつつ
一体何を研究しているのかと問いました。
凡太は、病に負けない、人間を強くする薬、と答えるから父親は驚きます。それができたら次は究極の薬、つまり不老不死の研究に取り掛かるつもりだと言う凡太。それは薬が必要でなくなることを意味します。

「そんなものを作ったら製薬会社は潰れてしまう!」

お前は父親が苦労して作り上げた会社を倒産させるつもりか!と叱責し、そんな研究は今すぐ止めるように説得しますが、

「ムリです、だってぼくは非凡だから」

の一点張りで再び研究に勤しむ凡太。

そうして結局悩んだ挙句、父親がねずみ男に再びお願いしたのは、元の平凡な息子に戻すことだったのでした。

父親としてと経営者として葛藤があったようですが、結局この社長が選んだのは「経営者としての自分」だったということだったのですかね。そういえば「地相眼」ももしかしたらこの社長と結果同じことを選んだね。息子よりも(←と言うと語弊があるけど)会社というか自分を選んでしまった安井父。時代なのかな、自分ちのことよりも社会的責任の方を重視しちゃったっていうことでもあるのかなって思う。現代だったら父親として経営者としてどちらを選ぶかなって想像するのも面白い。どんな結末になるか、是非6期で「心配屋」も作ってみて欲しいわ。

そうしてかつてベートーベンだったり聖徳太子であったり、歴史上で活躍した人物もバリバリによるものだったと親父さんが言っていましたが、その中にはヒトラーのようなものもいて、バリバリはその人間の本質に作用してその素質を存分に発揮させる力を持つというのなら、凡太氏が「人間を病と無縁にしたい」「不死の体にしたい」と考えたのも凡太氏の人としての素質からの考えだったとしたのなら、凡太氏は素晴らしい人間であるに違いなく、自ら自覚して努力を重ねていったのならばバリバリに頼ることはなくとも立派に何かをやり遂げることができる人物なんだろう、とちょっと尊敬の気持ちが起きたのでした。

凡太氏、頑張れ!ぴかぴか(新しい)


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