「ぺったらぺたらこ」の歌が売れないとは限らない（笑）。「さら小僧」4期感想。

今日は4期「さら小僧」。

再視聴して感じたことは、「妖怪ってやっぱり怖いものなんだな」ってことでした…。

森の奥深くでのさら小僧の歌唱コンサート？に聞き惚れていたたくさんの妖怪たちのシルエット。やがて人間が近くにいることを嗅ぎ付けた妖怪たちが

「喰ってしまおう」

とざわめき出したシーン、さら小僧がうたってはいけない歌の4番をうたい始めようとする時の恐れを感じて騒ぎ出す妖怪たち、そしてうたい続けるさら小僧。
それらから逃げ出す憂歌団の面々の恐怖が手に取るように伝わってきました。
さら小僧の虚脱感もすごくコワかった…無害そうな様子なのに、「絶対こいつヤベーヤツ」って感じがすごくした。　←実際本気でヤバかったけど
でもたくさんいた妖怪の中で一番コワかったのは、意外にもねずみ男の様子でした。
というより、ねずみ男が憂歌団のみんなをさら小僧が歌っているところへ連れてきたんだけれども、

「絶対に声を出すな」

と憂歌団に念を押すこのシーンが恐怖を感じた始まりでした。
声をひそめて身もひそめ、彼ら妖怪たちの動きを窺っているねずみ男の雰囲気は、妖怪たちの性質や恐ろしさといった全てを知っている者の雰囲気があり、普段は陽気で調子のいい態度を見せているねずみ男とは真逆の本気の表情が、今危ない橋を渡っているってことを知らせているようですごくコワかった
ねずみ男もやっぱり妖怪なんだなって漠然と思って、そしてなんだか少し見直した気持ちにもなった（笑）。ねずみ男が結構モテる理由もちょっと分かったような（笑）。

4期ねずみ男って大人っぽい雰囲気があるように思います。鬼太郎さんと接する時もすこーしお兄さん感があって、鬼太郎さんを面倒みてるって感じがするかな。4期の二人は鬼太郎さんがある程度成長してから知り合ったんじゃなくて、鬼太郎さんが幼児くらいのまだ小さい頃から知っていておむつを替えてやったり抱っこしてあやしたこともあったような仲のような気がしました。
友だちというより、家族っぽい。
出来のいい弟とダメ兄貴（笑）。そしてダメなねずみに懐いてくる舎弟のがんぎ小僧とかがいて、出来のいい弟分に恵まれている感じが人の好さを表しているのよ（笑）

とは言えやはりねずみ男の調子の良さが面白かったこの回。
ビジネスが上手くいってホクホクのねずみ男が儲かったお金を計算しつつ大きな独り言で騒ぎたてているシーン。
気付けばいつの間にか横に目を閉じ指で顎を押さえた鬼太郎さんが黙ってねずみ男の独り言を聞いて佇んでいて、その静かなるプレッシャーに耐えきれなくなったねずみはごめんなさーい！と土下座するってとこが、本当にダメ兄貴と出来のいい弟の関係みたいでカワイかったヨン大きなことを言って結局「鬼太郎さま」に頼るねずみとか、ホントカワイイ　←そして勝手に問題を押し付けられた鬼太郎さんのボーゼンとした表情も「THE・4期」って感じでナイスでした

「ねずみ男を助けるためじゃないんだからな！」　←

と言いつつ、いつもねずみの尻拭いをしてくれる鬼太郎さん、頼りになるよんありがとー
あーカワイイ4期コンビ
この回マジカワイカッタから、是非見てネ!!!!!

さら小僧のなんでも溶かしちゃうお小水を大事なチャンチャンコで包んで防御したのはいいけれど、この後あのチャンチャンコ着られますかね…ハラハラ…でも次の場面でちゃんと着込んで登場していた鬼太郎さん…（笑）大丈夫でしたか…（笑）。
鬼太郎さんと対決し負けを認めたようだったさら小僧だったけれど、これで終わりではなかったのもこの回のもう一つのコワさでした。
うたってはならないとされるさら小僧の4番目の歌…もしもうたってしまったら何が起こるか分からないと言われる4番の歌…ところがさら小僧は憂歌団にうたってもいいと許可を出し、それどころか強制的にその4番をうたわせてしまうのです！

あぁぁ！どうなってしまうのか……!!!!メッチャドキドキしましたわー（笑）。

まさかこの回が後の「がんぎ小僧」回に活かされるとは思いませんでした、でも「さら小僧」回があってヨカッタよーーー「がんぎ小僧」回を見た時は心からさら小僧に感謝しました！それからねずみの手癖の悪さ？グッジョブでした！（笑）

さら小僧の歌を勝手にうたった憂歌団は怒ったさら小僧にさらわれて、死ぬまでさら小僧の家から出られなくされてしまいました。ところがさら小僧の家では大量の酒を振る舞われていて、

「追加の酒持ってきて〜」

なんて酔いつぶれていた憂歌団たち（笑）。
案外さら小僧に面倒みてもらっても悪くなかったかもネ（笑）。