今朝は2期第一話を見てきました!
あー鬼太郎さんが尊かったよーぅ
恐らく西洋妖怪と大戦争を繰り広げた後の鬼太郎さんだったのでしょう、ゲゲゲの森を去り、とある漁村で魚の干物を作ったり父さんと俳句を捻ることに精を出してひっそり暮らしていました。戦いとはほど遠いその穏やかな生活は、まるで隠居生活を送っているようでした。
ねずみ男に居場所を知られて、腑抜けた様子を責められても、
「今の生活が気に入ってんだ」
と、取り合わない鬼太郎さん。きっと、西洋妖怪との死闘で心身ともに疲れちゃったんだろうなぁと思うと切ない
んだけど、さすがなのはその様子に全く陰気さを感じさせないとこなのでした
わたしは初期「妖怪大戦争」は見てなくて原作で読んだきりですが、その激しさと酷さは3期映画「妖怪大戦争」からは想像がつかないものでした。だって、鬼太郎さんと父さんとねずみを除いた仲間全員が全滅してしまうんだから。
初期鬼太郎さんが最後に呟く言葉だけは知っていて、鬼太郎さんは結果的に西洋妖怪をやっつけて勝利するんだけれども、
「ちっとも嬉しくない」
って言うみたいなんですね。
失ったものが多すぎるこの戦いで、勝ったって「ちっとも嬉しくない」。
争いに対しての虚無感をひしひしと感じる一言だなぁって、すごく重い言葉だといつも思います。
だから戦いから離れて暮らしていたんだろうけど、そこへ再び妖怪登場!
ねずみ男はこの時とばかり村民の前で鬼太郎さんのすごさをアピールするんだけれども、村民は干物を干している鬼太郎さんしか見たことがないので、
「カズヨシんとこのただの居候のガキ」
としか思わないし、鬼太郎さんもみんなの前で「妖怪退治の権威者」と喚くねずみ男に、
「おいやめろよ」
と止めるとこが男前
←つーかひっそり暮らしてたからホントに迷惑だったんだろうけど(笑)
だったんだけどーなんだけどー、人知れず鬼太郎さんは人間を助けるために泥田坊退治に一人立ち上がるのでした
ところが黙って泥田坊を倒しに船で海に出て、首尾よくやっつけたのはいいけれど船を燃やしちゃったもんだから網元さんにこっぴどく叱られる正義の味方(笑)。
「船はお前が弁償しろよ!できなきゃカズヨシに弁償してもらう!」
10歳そこそこの子どもに向かってなんつーひどい言いぐさ
そして言われて困る鬼太郎さんがまーカワイイやらカワイソウやらで不憫でした
人間を助けるために頑張った正義の味方に対してあまりの仕打ち…でも人間たちは真実を知らないから鬼太郎さんに冷たく当たるのです
2期はこういうところがリアル過ぎる!!!
(笑)
でも鬼太郎さんはそんな人間にヘソを曲げることもなく、最後までただ真摯に人間たちの生活を守ろうと戦ってくれました。そして泥田坊が暴れる理由も知り、泥田坊がいられる場所もきちんと考えてくれました
人間は勝手な生き物です。散々鬼太郎さんを無能呼ばわりしていたくせに、いざ泥田坊を退治したことを目の当たりにしたら、
「カズヨシんとこの居候」
「干物しか作れないガキ」
なんて暴言を吐いていたのを180度ひっくり返して、
「鬼太郎先生」
と持ち上げ、妖怪を退治してくれた感謝の会を開きました。
でも、盛大な拍手が起ころうとも、鬼太郎さんはその場に現れませんでした。
鬼太郎さんはお世話になったカズヨシくんに別れを告げて村を去って行くところでした。鬼太郎さんを信じて理解してくれていたのは、たった一人、このカズヨシくんだけだったことを鬼太郎さんは知っていたのでしょう。それに人に持て囃されることは信条でもありませんしね。
そしてゲゲゲの森に戻った鬼太郎さんは、再び人間を助ける生活を始めるのです。
2期は見ていて常々思うけれど、この第一話も痛烈に思わされました。
鬼太郎さんの、知られぬうちに解決しちゃおう感?(笑)
どんだけ奥ゆかしいひとなんですかーーーーっ!!!!?
今まではそうだった。別に人に褒められたいとか認められたいとかそんな気持ちを持っていないからだと思っていた。
けれども初期つながりで考えてみると、本当は純粋なる正義とかばかりが理由ではなくって、「大戦争」を経験した結果、自分の力や存在を見せつけたくないという思いが強くなったからなのかなって気がします。戦うことによって仲間が巻き込まれて犠牲になる、もうそんな悲しい思いをさせたくないししたくないから、だから一人でひっそりと行動して、知られないうちに解決させたい…鬼太郎さんのそんな辛さや優しさからの行動なのかもって思いました。
どのシリーズの鬼太郎さんも強いです。でも、優しさゆえの弱さも持ち合わせているんだなって、2期を見て感じます。
そして、タイトルの「そういうものにわたしはなりたい」まーつまり鬼太郎さんみたいなひとになりたいってことを言いたかったんだけどからどんどん話題がずれてきてしまったので、この辺で終わろうと思います(笑)。
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