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2020年04月02日18:09

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霞か雲か はたラジオ

2020年度さいしょの木曜日です。新年度を迎えてなにかと慌ただしい時ですが、いつもとは違う今年の春。どんなふうに過ごそうかと思案されているかたも多いことでしょうね。なにはともあれ、何度も言われているように「3つの密」すなわち『換気の悪い密閉空間』『多くの人が密集』『近距離での密接した会話』を避ける、これを大原則にして行動したいところです。

春らしさを感じるのもその原則に沿ってありたいですね、ということで、先週のこの時間に「桜にまつわる言葉」で春を味わおうという方法を考えました。ようやくこの月曜日に静岡の気象台でも開花の発表がありまして、いよいよ桜の季節が到来しました。そこで今週もひきつづき、言葉で春を味わっていきましょう。

桜を表現する言葉はじつに豊富で、日本人はほんとうに桜が好きなんだなあと思います。たとえばこんな表現はいかがでしょう。「霞か雲か」。

この「霞か雲か」は、ドイツ民謡に日本語の歌詞をのせて明治16年に発表された唱歌のタイトルで、発表された当時の歌い出しのフレーズは「かすみか雲か はた雪か」といいました。これで桜の景色を表現しているんですね。「かすみか雲か」という部分が満開の桜の様子を思い起こさせてくれたところに「はた雪か」とつづくことで、まだまだ寒さがぶり返すこともある今ごろの季節感も感じることができる、いい表現だと思います。

文語体で全体がちょっと硬いこともあってか、戦後になって新たな歌詞がつけられて、今の歌い出しは「かすみか雲か ほのぼのと」に変わっています。こちらはこちらで、全体にふんわりほっこりした暖かみがあって、ああ春だなあっていう気分にさせてくれる歌詞になっていますよ。興味をお持ちのかた、ネットなどですぐ見つかりますから比べてみてはいかがでしょうか。

最初に出てくる「かすみ」ということば、これがそもそも春っぽいんですよね。じつは気象学の分野には「かすみ」という用語はないんだそうで「きり」もしくは「もや」というんです。春に「きり」や「もや」などによって、景色がぼんやりかすんで見える様子を「かすみ」という、これは春限定の、かつ多分に文学的な表現なんです。

ちなみに、仙人はかすみを食って生きている、なんていいますよね。仙人が暮らす場所を「仙境」といいますが、五色のかすみたなびくその場所は、きっと一年じゅう春のような常春の地なんでしょうねえ。また、そこにいけば俗世間をはなれて仙人同様になれるという「桃源郷」も春のイメージです。

「かすみ」にはもうひとつ面白い特徴があって、これは昼間の景色にしか使われないんです。霧の場合は夜になると「夜霧」といいますが、かすみは夜になると「おぼろ」という言葉に変わります。「おぼろ」とは、ぼんやりしている、とか、はっきりしない、といった意味の言葉で「おぼろげな記憶」なんていうふうにも使いますが、暖かくなってきたころの夜の、もやっとぼんやりした様子にもぴったりな表現です。

ということは「おぼろ月夜」という言葉も春限定なんです。昨夜はあいにく雨でしたが今夜はお月さま見えそうです。今夜であれば半月よりちょっと大きくらい、来週の水曜日が満月ですから日に日に満ちてゆくおぼろな月。日中の白っぽくかすんだ青空をバックにした桜の様子と合わせて、思い浮かべるだけでも、ああ春だ、ってなりますよね。

思うようにお出かけしにくい今年の春ですが、こんなふうに、言葉が生み出すイメージのちからをあらためて味わってみるのも、過ごしかたのひとつかもしれませんよ。

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と、そんな話題からスタートした、2020年4月2日のSmile on Radio木曜日。登場いただいたのは…

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オークラインフォメーション
アクトタワー45階・空のSTUDIO(そらスタ)から山梨仁美さんが届けてくださいました。今回はオークラアクトシティホテル浜松・「鉄板焼 さざんか」<https://www.act-okura.co.jp/restaurant/sazanka/から、料飲部 料飲サービス課 河合 昭吾さんと、販売促進部の藤田華厘さんにお話を伺いました。 ホテル31階、地上約135メートルに位置する「鉄板焼 さざんか」。焼き手の巧妙な手さばきと、窓一面に広がる浜松市街の景色を眺めながら、シェフが厳選のお肉や魚介、お野菜などを鉄板焼きで楽しめます。醍醐味はなんといっても目の前で調理が行われるライブ感ですね。

今回ご紹介いただいたのは、4月のランチ「デラックスコース」<https://www.act-okura.co.jp/restaurant-plan/dx2004/>。さざんかサラダ、焼き野菜、お魚料理、黒毛和牛サーロイン120gまたはフィレ80g、お食事、アイスクリーム、コーヒーまたは紅茶がセットになったコースです。

お魚料理は月替わりで、4月は「アムールサーモンと帆立貝柱のソテー 春キャベツとともに」。アムールサーモンとは、日本で漁獲される白鮭と同種のロシア・アムール川産の天然鮭で、アムール川は長いため脂のノリが良く、しっとりした食感をしているそう。このサーモンと肉厚の帆立貝柱をソテーして、この時季ならではのやわらかい春キャベツを添えた一品です。

お肉は黒毛和牛のサーロイン120gかフィレ80gからお好きな部位を選択でき、追加料金1,500円でサーロイン60gまたはフィレ40g増量も追加可能ですからお腹に合わせて選べますね(^^)b デラックスランチはお一人様7,000円でのご提供です。

また、この時期にぴったりなのが「さざんか歓送迎会プラン」<https://www.act-okura.co.jp/restaurant-plan/sazanka-season/>。完全個室でプライベートな時間を過ごせます。お料理、飲み放題、個室、税金、サービス料を全て含んで、ランチお一人様11,000円、ディナーお一人様17,000円。詳しいメニューはリンク先をどうぞ。

「鉄板焼 さざんか」でちょっと贅沢なひとときはいかがでしょうか。営業時間は、ランチタイムが午前11時30分から午後2時まで(土日祝日は午後2時30分まで)、ディナーは午後5時30分から午後9時まで(4/15までオーダーストップ午後8辞)です。ご予約やお問い合わせは予約センター【TEL:053-458-1233(午前9時から午後8時)】までどうぞ。

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Happiness Style
野菜ソムリエプロ・尾白進哉先生とお電話で。テーマ食材『ツタンカーメンの豆』について教えていただきました。※写真はイメージです。

勉強不足なことにぼくまったく知りませんでした。その名の通り古代エジプトのツタンカーメン王の王陵を発掘した時に副葬品の中から発見されたエンドウマメなのだそうです。三千年もの時を経て現代によみがえった古代のエンドウ…なんだかロマンですねえ。

外観の特徴は莢の色。今のエンドウマメとはかなり違う濃い紫色をしています。ただ、莢の中の実(=豆)は普通のエンドウと同じ緑色をしているそうで、この実をいただくんですね。一般的なスーパーでは流通しておらず野菜直売店で、かつ、常にあるとは限らないという…ますますいただいてみたくなりますねえ。

美味しい季節はちょうどこれから、4月から6月。今のエンドウマメと同様にタンパク質と糖質が主成分。ビタミンB群、ビタミンCも比較的多く含まれていて、カリウムをはじめミネラルを豊富に含んでいる食材です。古代エジプト人もこの栄養価を知っていたんでしょうか。

気になるおすすめ調理法は「ツタンカーメンの豆ごはん」。作り方は簡単です。お米をといで通常の水分量にして、莢から出して洗っておいた豆を入れて炊飯するだけ。炊きたては薄緑の豆とご飯なのですが、しばらく保温しておくと豆ごはんがうっすら赤みを帯びてきて、お赤飯のようになるそう…!なんと!これ食べてみたい!見かけたら即ゲット!ですね。

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とむさんのMy Choice Time
木曜日のMy Choice Timeは、時代や世代を超えて輝き続けるサウンドをピックアップしてお届けしています。
今日は、月イチ特集「昭和のジャズソング」シリーズ、『戦前編・その5』をお届けしました。

お聞きいただいたナンバーは、新年度でもありますからちょっとおさらいという意味をこめて、「ジャズソング」という言葉が広がるきっかけとなった曲、いわば「ジャズソング第一号」ともいえる

◎青空/二村定一

からスタートして、

◎おしゃれ娘/淡谷のり子
◎想い出のけむり/小林千代子
◎紅い唇/ヘレン隅田
◎ブルー・スカイ/豊島珠江

の5曲をお届けしました。

何度も言うように「戦前」にこんなにおしゃれでスイングした音楽があったんだと驚かされます。あ、それと、この時代の演奏って「トムとジェリー」の世界だなあと思うんですがいかがでしょう(^^)
まだまだお聞きいただきたい素敵なナンバーがたくさんあるんです。また特集しますね!

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お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
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