蒸し返しですが、「的を射る」の話。
私は「的を射た表現」というのを聞いたとき、非常に違和感を感じました。「的を射てどーすんだ。射るのは弓だろ」と思ったわけですよ。
が、辞書を引くと、「的を射る」は普通の使い方として用例に載ってます。
しかし、やっぱ違和感はあります。
本来は「弓を射て、矢を放ち、的を撃(打)つ」ではなかろうか?
考えてみると、火器の場合は発砲することを「撃つ」というのが定着していますが、これももともとは「銃砲を射て、弾を放ち、的を撃つ」だったはずです。だから、熟語では「連射」とか「掃射」とか言うわけですよね。
ではありますが、天邪鬼の私でも「銃を射る」とは言いません。
弓矢の場合は「的」を射ちゃうのに、銃砲の場合は「銃」のほうを撃つという。
飛び道具は「射る・打つ」の混乱があるようです。
打撃系の道具の場合、「バットを打つ」とか「玉を振る」とか絶対に言わないです。
しかし、刺突系の武器では「槍を突く」「的を刺す」も「槍を刺す」「的を突く」も普通に使いそうです。
なぜ、こうなった?
気になってしかたありません。
ログインしてコメントを確認・投稿する