mixiユーザー(id:13854537)

2020年09月21日20:37

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『TENET』を観た。

      https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/index.html

 度々表明している通り自分はSFモノで、従って日頃跋扈しているメイン・フィールドは活字SF界隈なワケです。

で、SFと云う文学ジャンルには更に「奇想SF」と云うサブ・ジャンルが在るのですよ。

大体SF作家の発想ってのはぶっ飛んでるもんですが此れが「奇想SF」とも成るとよくもまあ、こんな事考え付くよなぁ!?

と感心通り越して呆れ返る仕儀に成るんですけど。

自分が「奇想SF」の泰斗としてパッと思い付くのはC・プリーストhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88とかB・J・ベイリーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BCとかなんですけどね。

ピージャクが映画化した『移動都市/モータル・エンジン』とかアニメ『デカダンス』に見られる様なバカでっかいクローラー履いた都市が丸ごと荒野を放浪するってなイメージはプリーストの『逆転世界』が元ネタだし、アニメ『キルラキル』の「服飾SF」ってのはベイリーの『カエアンの聖衣』ってな先例があるしね。

まあ、本邦にも筒井 康隆と云う大御所がおわしますが「奇想SF」の本場って云やぁ、ヤッパリ英国にとどめを刺すと思うんですよ。


 で、本作の脚本、監督のC・ノーランもエゲレス人なワケでぇwww

ノーランのフィルモグラフィーを顧みると「奇想」と「SF」に満ち溢れているんですな、牽強付会でもナンでも無く。

自分がこうやって本作の内容の本丸に切り込ま無いで唯、周辺の由無し事を記して御茶を濁してるのはノーランの撮る映画は往々にして一度の鑑賞じゃあ全容を把握するのは困難で二度、三度と視聴する事を強いるモノなんだからです。

其れと云うのもノーラン作品は物語の構造其のモノに仕掛けを施してる事が多いのですよ。

そして本作も其の例に漏れないんです。


 本作をジャンル分けすれば「時間SF」と成るんでしょうが、正直に白状すれば海千山千のSFモノを自認する自分もこんな「時間SF」を読んだ事も観た事も在りませんな。

”普通の”時間SFでも脳内でキャラの動きや各種事象を「アレは此の時間線」「此れは此の時間線の出来事」とか交通整理するので忙しいワケなんですけど、本作の其れは空前絶後で自分は正直途中で匙を投げました。

次から次へと「エェ!? 此れって此処に繋がる伏線だったのかよ!?」と成るシーンの連続でしたが、其れが『ダイ・ハード』どころの騒ぎじゃあ無い重層的? な描写なんで仕舞にゃあ知恵熱(⇐意図的誤用ですよ、ハイ)が出そうに成った位でwww


ん〜〜〜、ネタバレ無しで本作をレヴューするのは正に隔靴掻痒の観が増すばかりなんですけど、まあブッチャケ『メメント』のノーランが帰って来た!?

って処ですかねぇ?

ホントにレヴューでもナンでも無いな、コリャあwww
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