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2015年11月17日19:51

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「江口寿史、音楽とマンガを語る」

11月7日、もう1週間以上前になりますが、明大にてトークイベント「江口寿史、音楽とマンガを語る」がありました。司会進行は宮本大人さんで、江口さん本人が自らのマンガに描かれたり好きだったりマンガにからんだりした音楽について語るという内容で、シングルレコードやiTunesで音楽を流しながらなのでミニ放送局みたいな講座でした。セットリストあげてる方はいらっしゃらないかな〜。会場は250人以上集まってました。延長して2時間ほどのイベント会場では始終笑いが。
初回イベントの集英社歴代担当編集者が語る、については、記録しなかったので、今回は備忘のため箇条書きにメモ。時系列的にはバランバランですけど、直さないでそのまんまアップします。

・『すすめ!!パイレーツ』でもパロディになったYMO、クラフトワーク、DEVOなどのテクノポップの流れから髪型について。いわゆるテクノカット、もみあげを切る勇気がなかった。一番最初にモミアゲを切った漫画家は藤原カムイ。
原田真二の髪型にしてくださいと写真を持っていったら、カーリーでなくアフロヘアにされてしまったこともあった。
(※『江口寿史の爆発ディナーショー』巻末の漫画家江口寿史・その人と絵柄の変化にみる80年代風俗史では写真入り)

・ひばりくんがベースだったのは、なんとなくカッコよかったから。
『ストップ!! ひばりくん』の表紙で向きが逆だったのは、レイアウトのためだけで何も考えてなかったとのこと。
・高校生の頃はフォーク、吉田拓郎に夢中になり、ギターの練習、曲も30曲くらいつくってた。
・とり・みき&江口寿史のフォークデュオではそのときの1曲をやった。
・クレイジーキャッツの歌詞に共感。
「金のないやつぁ俺んとこへこい。俺もないけど心配すんな」
(※『なんとかなるでショ!』のバックでも歌詞が)
・近田春夫のスタンスが好き。歌謡曲もロックもパンクも並列。

・DEVOが洋楽の入口だった。それまではサイモン&ガーファンクルぐらい。「サティスファクション」本家ストーンズのサティスファクションは後になって聞いた。
「あ けんけんのぉ さてすふぁくしおん」はそう聴こえるでしょうと(笑)。
(参考 https://www.youtube.com/watch?v=jadvt7CbH1o
・『ストップ!! ひばりくん』の表紙にJAPANのブリキの太鼓という文字が書いてあったり。
わかる人にはわかればいいやという感じで。

・ファンレターは今でいったらツイッター。
アヤシイ、イタい手紙はあったかという問いには、さだまさしファンからカミソリが送られたとか。そういう手紙は開ける前から大体わかる。分厚くて、ちっちゃい字で。
ただファンレターは炎上がないからいい。ツイッターの炎上はうっとおしいわ。

・小学生のときは、奥村チヨ、黛ジュン、城卓矢「骨まで愛して」。加山雄三かっこよくて自分の音楽のルーツ。
・小4の頃、ベストテン、ウルトラQが好きだった。
・サイモン&ガーファンクルのシングル盤B面がいい。「フランクロイド・ライトに捧げる歌」とか。

・高校生の頃、拓郎が好きで、やることなすこと服も全部真似した。のちに『マークII』という同タイトルの作品も。
ヤンマガのマンガ家たちによる歌謡オムニバス企画で誘われて描いたのが『マークII』。大友克洋は『上を向いて歩こう』を描いた。
・フォーク好きになって、毎日ギター練習するもうまくならず、やる前からうじうじ、思ったようにならず才能がないからだろう。マンガは思い通りにできた。
・『マークII』花柄シャツ、ニットのチョッキは幼馴染の山本くんがモデル。交換日記は実話。ダラダラしゃべってるだけのマンガもいいなあ。

・細野晴臣の名があがり、はっぴいえんどは洋楽の教養がないとわからずついていけなかった。
・アズテックカメラ、ネオアコ経由で、ビーチボーイズ、ビートルズ聴く。90年代に入ってから。
・初めて好きになったアイドルは南沙織。アグネス・チャン→天地真理→浅田美代子→桜田淳子→岩崎宏美・石野真子
・アグネス・チャン「ポケットいっぱいの秘密」からキャラメルママ。
ムーンライダースもアイドル業界で仕事してた。
・シュガーベイブ、丸山圭子、南佳孝を聴いてた時期も。(シャレオツな俺みたいな)
・(コンサートにあまり行かない)生で見たいという欲がない。
それと立たされるのが嫌。歌わされるのも嫌だから。

・アシスタントだったいとうみのるエピソード。なんにでもホワイト修正する。こっちがカッコいいと思ってはみ出した線まで全部消しちゃう。

・23歳のとき、集英社近くの旅館で缶詰。1日半起きて、30分寝て、また1日半起きて、30分寝て、また1日ということもあった。『GO AHEAD!!』の頃。ギターの二人弾きは雑誌のスクラップから使えるなと。
・『ひのまる劇場』傷だらけの天使のイメージ。部屋中に散らかってるLPの中から寝ながら一枚レコード盤を抜くシーンから始まる。
(レコジャケ緻密に描かれてあって、トーキング・ヘッズ、ウルトラヴォックス、スペシャルズ、スティービー・ワンダー、ロバート・パーマー、矢野顕子他いろいろ)

・自分にとって重要に思ってるのは、テンポ。読みやすいようにセリフの位置とか、ゴロのいいセリフとか、リズムを考えている。
・トーマス兄弟(フレディ似の二人組ね)は片っぽ基本全部コピーなのでラクだった。
・トーマス兄弟の「そッ れッ だッけッ なッ らッば まッだッ イイ がッ」のセリフを先生自ら指南したり。

・岡村(靖幸)ちゃんのライブは3、4回行った。かっこよくておかしい。
・佐野元春はNYに行く前に会いインタビューで会った。人が面白い。翻訳されたような言葉で話す。かみ合わない対談だった。佐野さんに「君も闘ってると思うんだ」と言われた。(Wikiにもあるエピ)
佐野元春伝説のひとつ。佐野さんが公園で会う犬にいつも「へい、ジョン」って呼ぶエピソード紹介。飼い主がジョンじゃないからと何度も言ってるのに、僕にとってはジョンなんだって(笑)。

・昔はとんがってたし、鴨川つばめに対しても心の中でメラメラしていた。が、歳をとると仲良くなったりする。
・ひばりくんが終わってた頃、鴨川つばめと会った。酒も肉もダメということで、荻窪の喫茶店でずっと話してた。内容はちょっと省きますが、とにかく『マカロニほうれん荘』の3年間はつらかったと。全部つぎ込んでたと。

・マイナーな曲は嫌い。メジャーな曲しか好きじゃない。だから自分はロックでなく、POP。あんなに明るいのに気が狂ってるというのが好き。
・昔はジャケ買いしたし、音楽から新しい刺激を得たりした。今は人からおしえてもらったのを聴いてる。
・JPOPは全然わからない。
・音楽ライターが大げさに「これ聴かないとヤバイっす」と言うけど、全然ヤバくない。ヤバいという言葉が軽い。信用しないほうがよい。
・セカイノオワリ、ゲスノキワミはグループ名で聴いてない。たぶん聴かず嫌いなんだろう。
・でも、大森靖子「さっちゃんのセクシーカレー」は泣いた。
・清志郎は好きなんだけど、曲はあまり聴いてない。初期のRCアルバム「シングルマン」「PLEASE」くらい。

※宮本さんがマンガのセリフを読みあげると、江口先生すぐに「恥ずかしいから読まないで!」と言うのがおかしかった。
※俺って出だしがいいでしょ。出だしだけ。と何度も言うのも、おかしかった。これはウケねらいというかテレかな。

他にもミュージシャン名があがってましたが、このへんで。
記憶違いなどありましたら、お知らせくださいね。

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