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2019年08月21日21:09

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営業が会社をつぶす日

今の労働環境は異常だ。
残業の多さももちろんだが、残業しているにもかかわらず赤字の企業が多いという事だ。

明らかにおかしい。「残業=許容量以上の仕事」をしているのに利益が出ていないという事だ。
おそらく会社が上前を撥ねているとか、利益度外視の仕事をしている、というのが主な理由だと思うが、個人的に思い当たる節がもう一つある。
それは「利益が出ても、それに見合わない手間のかかる仕事を取ってくる」からだ。


どういう事か?宅配ピザで例えてみよう。
ここに新宿駅前に店を構える「タッキー・ピザ」という店がある。
この店は一枚2000円(配達料込)でピザを売っている。
ある日AとB、2か所の顧客から依頼が来た。
Aはピザ100枚の注文。
Bはピザ10枚の注文。
同日同時刻の配達指定のため、どちらかしか依頼を受けられない。どちらを選ぶか?

普通に考えればAだろうが、この話には続きがある。
Aは富士山の頂上への配達。
Bは渋谷のハチ公前への配達。
これでもAを選ぶだろうか?


つまり問題なのは、単純に売り上げだけを見て、Aの仕事を取ってくる(一部の心無い)営業さんがいるからなのだ。
自分は直接商品を提供しないのをいいことに、現場の負担を全く考慮しない。それが問題なのである。

なぜそうなるのかと言えば、営業さんというのは「件数」で評価されるからだ。
利益が出なかろうが、現場が激しく疲弊しようが「一件の契約」に変わりはない。それなら「いくらでも自社に不利な条件で、とにかく契約を取り付けよう」と考えるのも無理はない。

どうすればいいのか?
まず、営業さんの評価を件数ではなく、出た利益で評価するようにすればいい。
何件契約を取ってきても、タダ同然の契約は評価しない。
もちろん評価(査定)にかかる手間は段違いになると思うが、100円で仕入れたものをそのまま100円(あるいはそれ以下)で売るようなことをするのは、プロの「営業さん」とは言えまい。

もう一つは、どの営業さんがどの契約を取ったか判るようにした上で、現場の声を営業さんの査定に反映させればいい。
それなら営業さんだって、現場の負担を無視するわけにはいかなくなる。割に合わない契約を取ったら自分も困るからだ。


現場が疲弊すれば、いつか会社は機能しなくなる。
人間でいえば、意識は正常なのにある日突然、手足が動かなくなるようなものだ。

結局巡り巡って、会社は「ツケ」をいつか払うことになるのだ。




■長時間労働の原因1位「仕事量と人員のバランスが合っていない」 働き方改革実施後も現状に変化なし
(キャリコネ - 08月21日 14:50)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5756269
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