ジェームズ・グレイ監督を知る人は、だんだん減ってきているのかもしれないが、彼こそは傑作を次から次に撮ってきた監督だ。そして最近はブラピがプロデュ―スした作を手掛けることが多い。そして今回もブラピ主演でしかも彼がプロデュ―スしたSFものだ。
派手なドンパチを繰り広げるSFものが見たい人はうーんそれも確かにSFの醍醐味のひとつではあるが、この映画はそういった類のSFではなく、あくまでも人間ドラマが中心でかつ設定が宇宙ものだ。ただ海王星付近から発せられる妨害電波が原因で地球でいろいろな事故が多発している。その原因がどうもかつて地球外生命体の発見を任された有名な宇宙飛行士、ブラピの父親(何年も前に消息を絶っている)がどこかで生きていて関わっているのではないかと宇宙防衛隊は考えている。そこで息子のブラピを送ろうとする話だ。
俳優陣をみるとイーストウッドの『スペースカーボーイ』の面々が顔を出している。こういった継承した配役は私は大事だと昔から考えている。また宇宙からの落下するシーンがあるが、それをどのように防ぐかは冷静さを保てる心的訓練とそれと技術的な訓練がなければならない。ブラピは両方相当に優秀な宇宙飛行士なのだとみているうちにわかってくる。そうでなければ、この映画の任務は果たせないものだ。
私の評価は7.5くらいだと思う。優秀なSF映画の一本になった。
ログインしてコメントを確認・投稿する