mixiユーザー(id:13658569)

2020年08月04日02:18

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再構成を図る前に・・。

ふ〜む・・・
何やら、色んな思惑がここから漂って来る感じがしますなぁ・・。
「多チャンネル保有」に伴う、コスト面だけが、果たして本当の理由なのかどうか・・

ラジオについては、とりわけAMの聴取率はもはや“あってないようなもの”という話で、
コスト削減という一面だけ見れば、AMが真っ先に槍玉に挙げられるのも
理解出来る所はある。

その一方、少数リスナーによる「支持率」の内訳を聞くと、
「NHKにおける、公共放送としての本分」という、ある種“最後の砦”のように
認識されていて、その価値性という点では意義のあるチャンネルだった・・
との主張には、確かに頷ける点はあるのね。

問題は、ラジオというメディア自体の価値性が、ネットを含めた多用化される
メディア事情の中で、NHK自身が今の時代やこれからを見据えて、
近年どのような工夫をこらして存在感を保とうとして来たのか・・
ヘビーリスナーではないので、正確な指摘は出来ないけれど、
少なくとも世間の中で一定程度の認知がされていた・・とまでは思えないわけで。

早い話。「ラジオ深夜便」に観られる、深夜族をはじめとした、
“タクシードライバー”や深夜勤務者にある、ごく一部の特定層にしか、
愛好者を抱き込めなかっただろうことは、ラジオ制作部門における
「力量不足」という点に帰結することじゃないだろうか。

ラジオはFM含めて民放各社も厳しいので、NHKだけの問題ではないんだけど、
それでも民放は各社各々で、あれこれ工夫をこらして模索を続けている経緯は
よく汲み取れる。が、NHKラジオはそれが見えて来ない・・
母体・バックグラウンドがあるから安泰でいられた・・という理由からなのか否か。

第二の教育放送も然り。純然なエデュケーショナルメディアとして見れば、
地上波の「Eテレ」がもはや民放化する中で、第一同様逆に存在感は
確立されていたはずも、ではどこまで教育現場の広くに活用されるべく
仕向けていたのかについて、やはりこちらも見えて来ないわけで。

第一と第二の一本化で、果たしてどのように生まれ変わるのか。
単なる「合併」だけなら、行く末は早晩明らかだろうねぇ。

他方のBS。
こちらはこちらで、ハイビジョン系自体が市場ニーズとして半ば「失敗」してるので、
これが削減に向かうのはもはや殆どに不満は生まれないだろうものの。

それよりも、BS自体の電波特性はもとより、ラジオと同様、NHK本来の
「高品質」「高品位」特性は、地上波の瓦解が歴然とする中で、
やはりBSが「最後の砦」である以上。ここが削減されるということは、
すなわち「NHKが、かつてのクオリティ保持を完全に失いかねる」・・
ということを示唆しているように思えてならないわけで。

ドキュメンタリー系や国際報道、BBC番組の配信などに観られる報道系は、
今や地上波では望めない品質を維持しているわけで、この制作部門が削減や
縮小となれば、地上波にスライド復活するなどもはや考えられない以上、
「NHKがNHKたり得なくなる=存在意義がなくなる」ことを意味する、と。

スポーツ中継や娯楽系も同じで、扱う種別は「視聴率に拘らない」、
NHKだからこその着眼点は、縮小削減に比例して低下するのは免れない、と。

経営面としてコスト問題は無視出来ないだろうし、
柱が受信料収入であることまで鑑みれば、再構成の手段は時代性を含めて
あり得る話ではあるも。

しかし、それとは別にした、現在のNHKにある「公共放送」としての、
元来の意味や意義というのを忘れている、放送法にある基本原則を逸脱している・・
そういう根本的な所からしっかり考えるべきが順序じゃないのか。

さすれば、再構成でスリム化に向かうとしても、ベストな方向性・内容が
自ずと出て来るはずだが・・。

それがなく、Eテレや総合のような「迎合主義」、そして権力にあからさまな、
不健全極まりないすり寄りを続けるようでは、本当の意味で
「不要論」に至ってしまうだろう。

■NHK、BSとAMラジオを削減へ BSは将来1波化も
(朝日新聞デジタル - 08月03日 20:56)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6181610
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