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2020年07月06日17:22

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「外見と臭い」が評価基準だった都知事選。

とある論考を観て、ちょっと興味深いなと思ったのだが・・。

詳細の数字まで不明だけど、前回同様「女性票」が多く、
圧勝劇の基盤はここにある・・との見立て。

前回はコロナがなかったことと、今よりもまだ女性の政界占有度が少し低い情勢下、
また“猪瀬や舛添”にみられる不祥事(汚れ度)に対して、小池の「上品っぽさ」と、
東京の“エリート感覚”が調和。その結果として圧勝に結びついた・・
との論評になってた傾向があるわけだけど。

一方の今回。
明らかにコロナを巡る情勢、あるいは“五輪”を取り巻く行政所作の経緯・・
何れも個々の専門視点で客観的に考察する限り、小池の政治評価は特定の権益層を除く
多くの都民にとって、どうやってもマイナスにしかなり得ないはず。

他方で、選挙戦の直前になって例の「女帝」騒動が勃発。
が、意外にも取り沙汰されなかったのには、コロナ禍にあって、
ある種“選挙妨害的な”空気にさえなったことで、逆に小池に対する“同情票”を
醸成した格好にもなり、その点で「女帝効果」が及ばなかった面が歴然とある。

この度観た論考は、この「女帝」に纏わる反作用についての視点で。

ここからはそれに基づいた個人的な考察だが・・。

小池はいわゆる「男社会〜旧態依然な保守的日本型政治社会」にあって、
“キレ味を持って、次々とオッサン社会を切り裂き進む痛快なキャリアウーマン”
の幻想が、都会に暮らすアクティヴな(アクティヴと思いたい)女性達に
シンボライズされていて、男視点や感覚で小池を批判する向きに対し
大いなる反発をもたらした・・その結果、コロナ対策や五輪を巡る
行政所作なんてものを吹き飛ばし、ひたすら一種の
「フェミニズム的」作用をもたらした上での女性票獲得だった、と。

だからこそ、「男感覚の強さと視点で鋭く批評した石井妙子氏」による女帝と、
その批判風情に対して反発を生み、同情票をもたらすに至った・・

この度観た論考によれば、主の周辺での「女帝」評価について、
「石井氏こそ“オッサン価値観”で書き過ぎだ(オッサン読者に媚びてる)」として、
女性からの評価が低い・・という。
本当は、石井氏自身が女性の地位向上に向けて研究を突き進めて来た張本人なのに、だ。

この辺の女性層による“読み違い”や、“解釈の間違い”かどうかを図るすべがないが、
何れにせよ、全体としてやはり「都会(東京)特有の、女性エリートへの盲信性」が
巧妙に作用した結果なんじゃなかろうか、と。

もしも。では小池が大阪や名古屋、福岡等の地方都市部で、
東京と同じような行政所作を行って来た末、任期延長を測ったならどうだったか・・
想像の域は超えないものの、「東京と同じ結果にはならない」可能性の方が
圧倒的に高いと思えてならないんだな。

しかるに。小池の圧勝劇なんてのは「東京の歪な特殊性」が所以でしょう。
しかも、都会で華々しく生きるエリートウーマンを憧れる女性層の信仰心・・
みたいなもので覆われたのが圧勝劇の内実。

猪瀬や舛添にみられる、オッサン風情型の行政権力が腐敗をもたらした・・
その末の対局に立った小池が、コロナで狡猾な隠蔽をしようと、
五輪で幾ら不作為を行おうと、小洒落た「東京都庁タワー」を
オッサン臭さで満たされるのを嫌い、「高そうな洋服と香水の香り」で
満たされていて欲しい・・という欲求。

さながら、21世紀型“なんとなくクリスタル”を憧れた、
華奢な東京のエリート女性大好きっ子(笑)が、政治内容よりも外見を重視したのが
この度の東京都知事選における実態だった、ってことでしょう。

“インパクトに欠ける”とか、“対抗馬がパッとしない”なんぞという言説の、
正体の正体をよく見れば、なんてことはない「外見と臭い」しか評価軸がない・・

別な所でも書きましたけどね・・
こういう能天気さが、感染者数の増加を招く一番の要因だろうと改めて思う由。

別段、カラオケや飲み屋に集う、コロナに対する直接的な警戒心の欠如ではない・・
根本的な行政自治に対する「無警戒感」が原因だと、はっきりした気がしますよ。。

■都知事再選の小池氏が登庁 得票歴代2位に「責任重い」
(朝日新聞デジタル - 07月06日 11:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6146671
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