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2020年07月01日03:13

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“林態勢”が、本当に健全機能するかどうか・・。

ふむ・・・。
ここまでは、表面的な人事面での「政権VS検察」劇として、
事実上“検察側の勝利”・・とみて大きな間違いはない、と思われ。

当初の予定通り、稲田氏は林真琴氏への総長移行が完遂する道筋を付けての辞任となり、
今後も今まで同様の“慣例”が継承される・・との前提に立つならば、
検察権力による「人事面での独立性」は、これにて死守されたことになり、
それは行政側全般としても、市民社会の側としても好ましいことではある。

但し。今回の道筋と経緯、そして直近での様々な動きを総合して観る限り、
一連の経緯が健全で、今後暫く安泰であり続けるのかどうかについて、
早くも疑問符や大きな引っ掛かりが露呈している。

それは、例の「黒川辞任劇」による顛末の総括・・なんて言う程度の事ではなく。
今まさに行われている「河井案件」の行方と、先日の「菅原一秀の起訴猶予処分」、
その整合性についてだ。

既にこの点について、郷原信郎氏が早速詳しく事実関係を明かしている。
https://blogos.com/article/468237/?p=1

なんと、菅原氏の公設秘書から昨年の時点で相談を受け、代理人を務めていた、と。
詳細は記事に書いているので割愛するけども、菅原氏自身が公選法違反について
非を認めているのに、起訴猶予とした背景に何があるのか・・。

表向きには、大臣辞任や公然と謝罪した点、
金銭額の大小などが何となく覆っているが・・
ここに、巷でも言われる「事実上の裏取引」があったなら、
河井案件における捜査への影響は、予想だにしない所へ波及する恐れを内包する。

この辺りについて、郷原氏の文節から引用すると以下が肝。

>【取調べの経過や菅原氏の突然の「記者会見」から考えると、
現場の検察官のレベルでは起訴に向けての捜査が行われていたのに、最終段階に来て、
捜査を指揮する上司・上層部と菅原氏側との間で、何らかの話し合いが行われ、
不起訴の方針が決まったようにしか思えない。】

この絵面を頭の中で浮かべる時、何処かで見覚えのあるようなデジャブ感が・・。
そう。例えば「伊藤詩織さん事案」、それに「森友事案」だ。

前者こそ“警察マター”ではあるが、後者に至っては完全に検察マターであり、
何れも「現場の捜査レベルでは検挙や立件に向けた最終段階」にあったものを、
いざの段階で上層部が握りつぶした・・

検察に至っては、黒川が居た時点での処遇であり、「現場レベル」に置換すれば
それは「大阪地検」。当初地検は財務省〜近畿財務局に対する立件を視野に
進めていたものを、官邸〜黒川経由で握り潰したのが既に大方判明している。

結果的に、そのキーマンが黒川だった事に由来するが、今やもう彼はいない。
ならば、彼が去り本当なら「浄化され健全になった」はずの検察で、
間髪入れずまたしても「菅原一秀の起訴猶予」なんて事がなぜ起こるのか、だ。

しかも菅原案件では、検察出身の郷原氏自身が公設秘書から聞き取りをし、
尚且つ同じ内容を検察の聴取でも供述した事が判明しているわけで、
これで起訴猶予だというなら、まだ依然として
「検察には黒川菌の悪性腫瘍が残っている」ことになる。

つまり・・。黒川は去ったが、「黒川の息が掛かった残党」が
東京地検〜高検に残っている可能性がある、と。
または、法務省界隈の中の何処かに・・。

逆に言えば、就任間もない林真琴氏では排除しきれない“腫瘍”である可能性について。

一つの見立てとして。
菅原氏への処遇が、河井案件における何らかの「バーター」である可能性・・
しかしこれは、バーターとして実質機能せず、寧ろ不整合となり得るため、
かえって検察にとって都合が悪いはずだ。
なのでこんなチャチな取引構成を、頭脳明晰集団の検察が組むはずはない。

また、河井案件における、広島界隈での「現金授受の当事者達」・・
彼らを含めた“能動的な謝罪や公開”を行った者への免罪を、
河井夫妻自身や、今後の「自民党本部(当事者)」達に対する、
事実上の間接メッセージとして検察が企んでいるのだとすれば・・

これもまた、検察は結果的に「多くの免責実績」を世に示すこととなり、
組織の信頼性や健全性を獲得することにはならないわけで・・。

一体全体、検察は何を考えているのか。
黒川の一件で、政権とは別に、検察組織の不健全性をも露呈する事となった今、
やるべきは「司法当局としての公正性や厳格性を取り戻す」事なはず。
どうにも、菅原一秀の扱いは今後に向けて暗雲をもたらす気がして来る。

で、稲田氏退任にあたり付言すると・・
「森友事案」での不作為について、黒川由来の顛末という認識を持つならば。
事件の鍵である、近財職員だった故・赤木さん作成の「改ざん記録」について、
稲田氏はこの際、大阪地検に対し何らかの格好で「証拠開示」させる手立てを講ずる、
その指示を出して去るべきではないか。

または、その命題を後任の林氏に託すべきじゃないのか。
黒川氏を抱えていた組織長としての責任・・という点で考える時、
麻雀騒動での責任なんてものより、遥かに取るべき大きな責任と、
世間は捉えるはずだと思うんだが・・。

■稲田検事総長、退任へ=後任は林検事長
(時事通信社 - 06月30日 11:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6139269
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