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2020年03月29日17:22

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<近年のAOR系(アダルトコンテンポラリー系)、オススメ盤(シングル編)>その2

前回に引き続き、更に少し範囲を広げて挙げていきたいと思います。。

●「Sensation That」by Papik Smooth Experience
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イタリアのアーティストプロジェクト。
クラブ系ユニットとしての位置づけですが、展開する楽曲はヨーロピアンボッサ、ソウル、
スムースジャズ、フレンチポップス・・あらゆる方向性を生み出していて、
アルバム毎に色彩は結構な幅があります。けれども、どれも総じて「お洒落」。
大人なテイストを全面に出した、高品位な楽曲揃いです。
起用するシンガーも多彩、英語やイタリア語、ポルトガル語等、曲により様々。
何枚もアルバムがリリースされていて、その他にコンピ等へも単発的な参加をしてます。


●「Slow Motion Bossa Nova」by Celso Fonseca
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ブラジル発のアーティスト。言わずもがな「ボッサ系」。
ですが、クラブ系アーティストと組んだり、英語によるアルバムをリリースしたりと、
立ち位置としては「ポップフィールド」にどちらかといえば軸足を置いている人です。
なので、ゴリゴリの古典的ボサノバアーティストというより、やはりフレンチな
ポップセンスを纏ったアーティストですね。ソフトで甘いボーカルスタイルは、
リスンニング系クラブサウンドともピッタリで、リゾートミュージックとしても最適。


●「Driving Ambition」by Eliane Elias
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ダイアナ・クラール辺りがお好きなら、ご存知の方も少なくない気がしますが・・
もうベテランの域に入った、そしてジャズ/ボッサのフィーリングを存分に従えた、
Dクラールと双璧を成す人ですね。日本ではどうしてもDクラールの方が知名度も人気も
軍配が上がるのかな、という気はしますが・・とはいえ、実力や余裕の程、
どれもクラールと甲乙付け難いと思いますし、ジャズボッサの香りという点では、
彼女の方がやや定点が定まっているようにも思えますね。

が、アルバムの展開を観るとクラールのようにポップ・ブルージーな路線を見せたり、
この曲のように「TAKE6」を起用するなど、才能はやはり幅広いなと。


●「The Changing Lights 」by Stacey Kent
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Dクラール、E・エリアスの流れに沿うなら、この人も挙げていいのかな、と。
アメリカ生まれ、イギリスや欧州中心に活動するも、ジャズの名門ブルーノートと契約、
ワールドワイドな存在として一気に知名度は上がった気がします。

佇まいはクラールやエリアスより「ヨーロピアンエレガント」。
キュートな歌声で囁かれるヨーロピアンボッサ・ジャズ・・
漂う香りはさながら「フレンチカフェ」の情景。
なので、ポップフィーリングも後ろに従えていてのことなんだろうと感じます。
この曲はストリングスアルバムからですが、ヨーロピアンポップスの流れから
作られているので、ジャズのストリングスものとは一線を画してると思います。


●「Hold Me」by Carol Welsman
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カナダ生まれのシンガー。位置づけとしてはジャズ・コンテンポラリー系ですかね。
近年の作品傾向からしても、よりジャズシンガーの方に分類されがちですけど。
元はポップス系を歌い上げてましたし、スタイルとしても本流のジャズじゃなく、
ポップス畑であるのは唱法一つ取っても明確じゃないかな、と。

なので上記のシンガーと比べても、よりライトポップなテイストが
全面に出てるかと思いますし、サウンドの品質も万人向けな品位にある気がします。
AORやアダルトコンテンポラリーとして挙げられる人である・・というのは、
楽曲の質やサウンドの傾向からも順当と思います。


●「Don't Wait For Love」by Will Downing
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ブラック/アダルトコンテンポラリー・R&B、スムースジャズ・・
この人に限ると、一体何処の立ち位置として評するのがいいのか、実に迷うわけですが。
結構なキャリアとリリース数を積み重ね、実力派としても存分ながら、
何故か日本ではイマイチ知名度や評価が盛んにならない、何とも“不運”なシンガー・・
と言う気がしてならないのですけど・・。

持ち前のディープソウルテイストを持ちながら、アクの強いソウル・R&Bではなく、
スムースジャズの市場真ん中の領域にあり、かつアダルトコンテンポラリーの中心でも。
このある種“中途半端感”が、逆に彼をプッシュするにあたって仇となっているのかも。
ですが、楽曲の品位はどれも良く、醸し出す雰囲気は決して下品にならない。
まさしく大人のためのR&Bであり、コンテンポラリーミュージック。
都会的雰囲気を演出するにはもってこいのシンガーかと。
楽曲は少し古めの作品ですが、以後最新作までおよそ、傾向は外れてないと思います。


●「Feelin' Some Kinda Way」by Frank McComb
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“現代に降臨したダニー・ハザウェイ”の異名を取るソウル系シンガー。
ホント瓜二つであり、またS・ワンダーの唱法にもあって、声質から何から
二人を併せ持ったシンガーと言っても過言じゃないほど。
けれど、独特のアーティスティックな性質がちゃんと根底にあり、
楽曲の構成もまた巧みであることから、二人とはまた微妙に異なる点も見出だせます。

フェンダーローズを主にして奏でる世界観は、奥行きの深さと共に
都会的な情景をも映し出し、ちょっと出のR&Bシンガーや、歌唱力、
アクの強さでゴリ押しする同系シンガーらとは明らかに一線を画し、
上品でエレガントな装いさえさらりと漂って来ます。そのため
「アダルトコンテンポラリー」として分類するに、最も的確かもしれません。


ということで、今回はこの辺で。
次回、また別な作品を挙げてみたいと思います。。
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