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2020年01月13日15:04

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ゴーン氏がオサラバした根源と、日本人の伝統的な「法の奴隷化」。

いやはや、それにしても日本メディアによるほぼほぼ「総ゴーン叩き」の絵面、
ここまで来ると笑っちゃう・・というか、2020年もなって改めて、
日本の大衆庶民が右から左までさくっと、如何に「お上従順体質」から変われてないか、
ものの見事に映し出したという気がするわけで。

そもそもの「金商法違反の可否」自体が一番の核で、この部分をちゃんと
多くが精査考察出来てないのに、これをすっ飛ばして「逃亡したという有り様」・・
即ち「潔さの是非」に目を奪われ飛びついちゃったわけでしょ?と。

この“感情要素”によって、核心部分なんてどうでもよくなっちゃった・・ってのが
今の世間を取り巻く空気そのもので、庶民だけならいざしらず、
主要メディアまで、しかも読売産経から朝日毎日まで殆どが「悪党日本検察」の
片棒を担いじゃってるこの有りさま、なんなんだ?これっていうね。

いわゆる「ネットクズ」を中心に、エセ保守とやらの属性は
何が何でも、何がどう転んだって政府政権の不利になることには一律に抵抗するんで、
そんな輩はどうだっていいのだが、この件で一番問題なのは、
個人や人権価値を重きに置く“リベラル属性”もまるっと「感情論の虜」になってること。
圧倒的なメディアの論調に“に飲み込まれてしまってる”ってことにあるのね。

「C・ゴーンという奴は金の亡者で、無情なリストラ策で企業や日本の労働市場まで
まるっとかき回した悪党」

というような固定観念によって、
“こんな奴なら、多少の無理筋だろうと、法でなぶり殺される分には目を瞑る”
っていう状態でしょうが。これ、どんだけ異常な状態かわかってるんかね?

逆に考えよう。日本人の同様な経営者でもいいし、一般個人でもいい。
その人が第三国で・・先進法治国家の態様にない中国等で、同じような拘束を受け。
先進諸国にある司法〜人権の既定とは大きく乖離した状態で、
先の見えない状態に置かれたとする。その時、国外へ〜自国に帰れる方法があった・・
そこには再び拘束されるリスクもある・・さてどうするか。
因みに、自分ならほぼ間違いなく「ゴーンと同じ手段に出る(賭ける)」ね。

この、究極論ではあるが想像置換が出来るかどうかを、実は多くの庶民に
投げかけられてるのでもあるのだが、果たしてメディアやこの手のメディア人らは、
究極だが素朴な原理原点について、どこまで一度立ち返って考えてみたか・・
その形跡や空気感は殆どどこにも見当たらない。

一言で言えば「絶望的な想像力の無さ」。
その前提には、日本の国は未だに先進国家で、たまには問題も起こすが
それでも多くの役所・役人は公正で、警察や検察は正義の機関なんだから
正しいんだろう・・という固定観念から離れられない状態・・いわば「正義の奴隷」。

弁護団だった内の一人、高野弁護士のブログに書かれていたセンテンスに、
一番大きな「ゴーンの心情を突き動かした点」があり、検察もメディアも日本人の多くも
実は一番「大きな勘違い」をしている・・と思う部分。

http://blog.livedoor.jp/plltakano/archives/65953670.html

この中にある
「君との関係は、子供や友人では置き換えることはできない。
君はかけがえのない存在だ。愛してるよ、Habibi。」

既に散々報じられている「奥方との接見禁止」。
検察はこの“日本の伝統的な尋問手法(効力)”に依存した。
つまり「日本人の感性で」、妻や家族をダシに・・彼らと切り離せば観念する、
落とせる・・というフォーマットを、外国人にもまんま適用してしまった所に、
検察特捜部の決定的な失敗があったってことだ。

日本人が伝統的に、習慣的に捉えてる「伴侶や家族愛」。
外国人・・とりわけ“欧州の感覚が染み付いている”人による「愛の質」は
決定的に異なる、って所だ。日本人も外国人も、愛は愛でどちらも大切にしているが、
上記の「子供や友人では置き換えることはできない」という部分がカギ。

妻という存在は(伴侶は)、日本人が考えるそれとは異なる。
だから「子供や友人とは差別化(区別化)されている」。
検察は、だからこそ妻をダシにしたのだろうが、この存在は日本人が捉えてる以上に
センシティヴである・・というのを、「企業(役所)戦士の亭主風情」にある
検察エリート諸君には、本質的な所で理解出来てなかった。

センシティヴであるがこそ、絶望感を増長させ、それがゴーンの逆鱗に触れ、
激しい対抗心を生み出し、挙げ句「日本の司法に三行半を突きつける」格好で
おさらばしたわけだ。

ここを決定的に、日本の多くが理解してないから「逃亡した事実にある醜さ」に
貧相な感情が揺さぶられ、訴訟事案の検討すらどこかに追いやって
「ゴーン憎し」で手足をばたつかせてるってのが、今の日本を包む風情でしょうよ。

無論、これは日本だけじゃなく他国にも大小問わずあるだろうが、
諸外国人の全てが清く優秀であるわけじゃない。

が、男尊女卑の伝統を未だに引きずり、伴侶より子供にウエイトを置くのが
半ば家族倫理の定義としている日本だからこそ、ゴーンによる妻への感情基点から
派生した、国外脱出の根源的理由を理解出来ず、ひたすら逃げた姿だけに、
表面的な姿だけで批判しているってわけですな。

これだもの、検察特捜は幾らでも世論操作〜犯罪の捏造もするし、
特異な権威主義に凝り固まる・・そりゃ“村木事件”も“小沢事件”も“籠池潰し”も
平気でやるでしょうよ。

ゴーンの逃亡劇なんて、トピック性があっただけでそこに事案の本質なんて殆どなく、
問題の根源は「日本の司法」。“これは確かに問題だが、別途やるべきで・・”
なんてのは、本質から逸れる・逸らすべくなロジックであって、

「何で強力な弁護団まで従え、無罪を勝ち取れる可能性まであったのに
逃亡しなければいけなかったのか」

という、根本的な所をあまりに無視しすぎ。
これじゃあいつまでも、日本の大衆は「法の奴隷化」から抜け出せんでしょう。。

立川志らく、ゴーン被告を猛批判「お金を使って逃げる悪い見本」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=17&from=diary&id=5933337
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