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2020年01月08日14:42

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紅白の、根源的な価値性。

新年一発目の日記ネタはこれ(笑)。

まぁね。紅白についての批評は、いつぞやから既に各方面から多く放たれていて、
毎度およそ似たような内容主旨が多い・・と思うけども。

晦日の晩、お酒が入った状態でチラッとつぶやいた内容は、
本記事の主旨とリンケージしている・・と改めて思う所で、
今一度その箇所と並列しつつツラツラと。

その時の主旨は「音響(P.A.)の違和感」。
テクニカルな部分は割愛するも、要旨としては
『ホール会場特有の臨場感(ライヴ感)』が欠落、番組構成上でみられた
「屋外やスタジオ中継」の音声ラインと均衡化を図ったことで、結果として
「ホールでのライヴ中継なのに、およそスタジオからの中継と大差がない」
状態に至ったこと。

以前なら、“ホール特有の残響感(リバーヴ感)”や空気感が、
それなりにきちんと中継音声ラインに乗っかっていたはずが、
それが感じられない・・という所か。

換言すれば、スタジオ中継仕様のミキシング設定寄りで、
「NHKホールからの音」としてお茶の間に流れた、と。

他方、映像もやはり同様。
外からの中継が増えた分、事前仕込みは容易となり、容易となった分
映像特殊効果やLEDスクリーン等による「色づけ」でてんこ盛りとなった・・
出来上がった映像は、総体的に「PV化」し、PV化したことで結局
「ライヴ感の欠如」をもたらした。

メインであるNHKホールでもやはり、総じてLEDスクリーンの多用により、
元来にあった「場面転換での緊張感や、物理的な立体感」が排され、
“地デジ時代特有の色勝負(技術勝負)”を全面に見せられた感で溢れた、と。

尤も、これは「必然」でもあるのね。
なぜなら、昨今のライヴは映像分野の占める率が俄然増え、
伴って照明も今やムービングライトのプログラミングが、
映像とシンクロさせる構成で成り立ってるようなもんだし、
何より『その系のタレント・ミュージシャン』が圧倒的に演者の中心なんだから。

と考えれば、時代に合わなくなった紅白ではなくて、寧ろ
『時代に沿った形の紅白を求めたらこうなりました』という、
制作側による試行錯誤の結果であり、それは一応妥当といえる。

問題とされる違和感は、突き詰めれば音響や映像、照明云々の手前にある
そもそもの「音楽」にあるわけで、詰まる所「流行歌から成る紅白」の定義が薄弱化。
または不成立化した・・という事実。
加えて「広く庶民感覚としての“歌謡”が消滅」した事実について、
視聴者の多くがどれだけ客観認識してるかにあると思うわけで。

それが正しく認識、受容されている限り「紅白を続ける意義はある」。
たとえ、“紅と白で分け”、“勝ち負け”なんてもので区別、決着をつける意味が
薄弱化されたとしても。

それよりも紅白を、従来からの歴史性に鑑みた紅白として一貫性を持たせたい、
または視聴者の側に何らかの欲求があり、それに制作側は応えたい・応えるべきだ・・
とするなら、冒頭に書いたように「ホール特有のライヴ感」について、
原点に今一度立ち返り、今の有り様は妥当なのか否か、ちゃんと検証すべきだろう。

それでも尚、演者〜現行の音楽シーンに基づいた
「ビジュアル/テクノロジー」に特化、先鋭化していくことに軸足を置くなら・・。

もはや【NHKホールで実施する意味はないばかりか、寧ろ不自然】。
ゆえに、今後は『スタジオからのライヴ、または収録映像の配信』にすべき。

再三言うけど、従来の紅白はNHKホールでの生ライヴに価値性がある・・
つまり第一義に向けられるは「ホール来場の観客」にあり。
演者と観客双方による相乗効果を(空気感)、そのまま全国津々浦々の
お茶の間に配信する・・それが『紅白の普遍的な特性であり価値』なんだから。

その意味においては、上沼恵美子が言う
「NHKホールにいるお客さんを無視し過ぎ」に符合するのね。

ちなみに晦日、大半はテレ東の「年忘れ日本の歌」の方を観てましてね。
母親が“こっちを観たい”っていうのと、オーソドックスな舞台構成を
今一度再確認したい・・っていう欲求があったので。

テレ東の方で馴染んだ視聴感覚で、CMの間、または番組終了後に
NHKへ切り替えた時の大きな感覚差・・そこで改めて感じた違和感。
両者両極端といっていいその中でこそ、国民的な人気とされる、
紅白特有の価値ってのがなんたるかを、まじまじと思い知った気がしますですよ。。

上沼恵美子 紅白ダメ出しに賛否両論!問われる歌合戦のあり方
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=5927970
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