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2019年10月19日14:14

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簡単に「負の遺産」化する。

少し前に、個人の備忘録的な意味合いで書いたことを改めて思い出す・・。

独身の叔父が老人施設に移る所から、叔父宅(元祖父・祖母宅)の処理まで代行し、
2年ほど要して何とか完了した上での結論。

「不動産は(土地も)、後継者がしっかり確立してない限り持つものじゃない」。

ぶっちゃけた話、買うのは意外に簡単だと思うんですよ。
もっとも、ローン等の要件があるので簡単ってのは語弊がありますけど・・

それなりの最低要件さえクリアしちゃえば、あとは覚悟・思い切りさえつけて
ガーッと突っ走ればいいので。後の支払いだって、これが実質大変なのは
間違いないものの、「財産のため、生きがいのため、生きるため・・」
等の理由によるモチベーションを高める要素でもあったりするんで、
それはそれとして意義もあるでしょう。

一方で、天変地異による喪失や弊害は、大きな括りで考えれば
「人生、先は読めないもの・・」という理由付けが一応出来るんで、
そこまで考えないと購入すべきじゃない・・とまで言っちゃうと、
それこそ何にも出来なくなってしまうため、あんまり良い考え方でもない、と。

あるいは、予期せぬ出来事のおかげで手放さざるを得なかったとしても、
自身が処理を行えるうちはまだマシ。

一番の問題は、自分が老いてから・・いや、亡くなってしまった後の後世。
伴侶がその時に存命、または子供が存命で、健常的な状態にて資産をちゃんと継承し、
継いでいく意思が共通コンセンサスとして得られてるかどうか。

この有無次第で、とてつもない「負担」が後の代にのしかかるのです。
「負担=迷惑」。清水の舞台から飛び降りる覚悟で、自分や家族のために・・
という理由付けで購入した資産は後々になって、下手すりゃ“人間関係”を壊す材料に
変質してしまう要因を多分に秘めています。

不動産や土地資産は、当然にして変動し得るもので、購入した当時の予測を
ある程度立てたとしても、その通りにいく保証なんて何処にもないわけで。

MSにせよ一軒家にせよ、購入当時それなりの適地と予測したとしても、
後でガラッと変わり売れなくなる・・なんてのは山ほど例があるし、
何より少子高齢化が止まらない中で、MSや宅地を利用する「世帯家族数」自体が
減っていくことを考えると、今後は益々売却が困難となり、
「払えなくなったら、事情が変わったら売ればいい」は通用しなくなるでしょう。

だからこそ継承者と、尚且つその者による意思覚悟まで確立してないと、
後の代に負担が倍増されて残っていく・・とどのつまり、後の代はその時
「余計なものを残して、自分だけさっさと天に登りやがって・・」という
怨念や禍根を残すだけとなってしまう恐れがあります。

もっと問題なのは。世帯主が他界した時、継承者が満足に居なかった場合。
当然にして他に誰が後始末するかは、親戚等の血縁関係者となりますが。
直系から離れれば離れるほど、迷惑・負担の度合いは格段に増します。
物理的な問題も関わってくるので、実際作業が出来るのは必ずしも
「一番近い人物」とは限らなくなります。

となれば必ずや「何でオレが(私が)あの人のためにやらなきゃいけないんだ!?」
という禍根が発生します。何より、昔ほど血縁関係の裾野が広くなくなってる今、
直系家族以外は益々難しくなるでしょう。

また、一軒家となると汲々とした暁に、古くなった不動産を理由にして
「解体〜更地」の上、土地のみで取引せざるを得なくなるのが通例。
とすると、その費用は何処から捻出するのか・・まで考慮しなくちゃならない。
それらが滞るから、地方部を中心にして「空き家状態」が散見されるのであり。

まさしく「負の遺産」。
記事にあるのは、どれもこれも「支払いローン」等の、見当がつく30年40年程度の話。
それが巧くいったとしても、実はその先も延々と別な問題が残っていく・・
ということが触れられてないのは、何とも片◯落ちな内容だなあと。

個人的な話をすれば。
実家も、自分が今住む所も賃貸で、一度もマイホームという所に
住んだ経験がないですけど。そんな自分が今思うのは・・

「他界した父は、さぞかし家を建ててくれなくて良かったなあ・・」と、
あらためて感謝の念で絶えません。。

■「一生賃貸ってどうですか?」で"持ち家論争"勃発 「最近の災害を考えると、高いローンを払って家を買っていいのか」と悩む声も
(キャリコネ - 10月19日 08:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5831884
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