故郷のとある場所に、市がいつぞやに設立した、おそらくは
市の開拓(開墾)にあたっての功労者辺りを讃えたのだろう石碑に、
50年ほど前に他界した祖父の名前が彫られてるらしい・・
という真偽不明の話を少し前に聞いたもんで、近いうちに自分の目で確かめたい、
もし本当だったなら写真に収めて、親戚などに知らせたい・・と思っていたわけで。
場所は市が所有する、市内で最も大きな自然志向型の公園で、山裾に位置している。
全体面積は結構広く、野球場やテニスコート数面を増設したりと、
昔よりも面積の拡大化や整備が進み、かねてから桜の名所だった公園は、
暫く見ないうちに随分変わり、裾野の傾斜に沿って這う車道や遊歩道を進むと、
いつしか迷子になりそうなほど。
そんな敷地の何処かに石碑があるらしいものの、具体的にどの辺かまでは不明ゆえに、
管理する市役所に問い合わせてみると、公式的な地図のようなものはなく、
「業務で使用する管理地図をコピーして差し上げますので、窓口までお越し下さい」と。
それ見てご自分でお探し下さい・・ってわけなんで、ちょうど先般のお盆時に
決行しようかと。しかしよく考えてみると、その公園は昔から
「クマ出没の名所」でもあって、市民の共通認識としては、特に春先と秋口は要注意・・
ってのがあった。日頃からそれほど人の立ち入りが決して多くない自然公園、
されどまだ秋の手前。とはいえ、北海道は盆を過ぎた途端に秋に突入みたいな所が
あるため、際どいっちゃー際どい。
携帯型ラジオを持参し大音量で流しながら、そして茂ってるだろう草薮を刈るためと、
撃退や格闘用にも使えるカマや鍬を装備して出掛けるか・・と思ってた矢先に
このニュースが流れて来たんである。なので取り急ぎ自重した(笑)。
横っちょに思い切り逸れたけど・・
まぁ、近年は気象変動や地域開発に伴う自然破壊の影響もあってか、
生態系全般の構図が結構変化している・・というのが割と長く言われているし、
札幌の当該地域にしても、熊の巣窟として著名な山岳と近隣地続きだもんで、
この地域まで降りて来る事自体は全然不思議でもないのね。
5大都市札幌、中心部から外れた山林に近い郊外とはいえ、生活圏の拡大造成が及んだ、れっきとした住宅居住区。こうして出没が頻発増加していることを、道民市民は勿論、
熊の生息は本州だって例外じゃないため、根本から再度考え直していかないと、
本件のような苦情に直結してしまうわけで、小手先の「麻酔銃の効き目が云々」、
「暴れたらもっと被害が云々」と言った所で、正しい理解には至らないと思うのね。
その反面で、北海道ではその害獣を観光資源として、
積極的に“売り出して来た”側面も歴然とあるわけでね。「クマ牧場」が最たる所。
熊の可愛さやユニークさをカネに換えて来たんであって、幾ら獰猛な動物で、
柵や檻などで隔離、安全対策を施し人間とは乖離させてるとはいえ、
心理的・情操的な“親近”を育まんと邁進して来たことを、冷徹に観ておくべきでもある。
なので、クレーマーだとかよく考えないでとか、無知過ぎるとか・・
そんなこと、実は一概に言えることでもなかったりするってことを、
「批判者を批判する側」も、この際よ〜く考え直すべきだと思うのよね。
他方で、同じ道内の「島牧村」では、昨年来からクマ出没にあたり、
駆除のためハンター依頼を行ったものの、中々駆除できず長期戦に。
そのうち少ない村の予算が膨れ上がり、ハンターへの費用支払いが出来ず、
遂には駆除作業を取りやめるに至ってしまった・・なんて実態がある。
「住民のことを何も考えないで批判するな」という論拠を持つ側が、
一方にあるこんな実態を何処まで知り、何処まで地域自治について深い所から
洞察してるかは、はっきり言えばこれも「無責任」だったりするのね。
要は、本件のような苦情する側もそれを批判する側も、「断片的な報道」を
弄んでるに過ぎなかったりする・・ってことを、今一度自覚した方がいいと思うんだな。
ヒグマ駆除に批判 対応に苦慮
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5762398
ログインしてコメントを確認・投稿する