mixiユーザー(id:13658569)

2019年08月21日18:21

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NHKによる「作為と不作為」。

NHKによる、この“独自スクープ”的なプログラム。

妙な引っ掛かりがあるなとの第一印象を持ったんだけど、よくよく考えたら
何てことはない、10年以上前既に歴史研究家によって調査済み、
明かされていたことだったのよね。
<加藤恭子著『昭和天皇と田島道治と吉田茂』06年>

なのに、なぜ唐突にNHKが独自的に「発見した」という扱いにし、
尚も細切れに連日報道したのか。
ここに、何らかの意図があったとみなすことがこれにて出来ようものの、
それは別にして、既に専門筋によって発表されているものを、
あたかもNHKが初めて発掘したかのような態様は、
流石に研究家に対する冒涜や毀損的な内容・・とも言えてしまうんじゃないか?という。

この報道には記事にあるように、田島氏遺族からの提供を受け、
既知の内容主旨が補填され、より鮮明になった・・ということであって、
それ自体は意義のあることであるものの、“初めて明かされた”“発見”という触れ込みは
どう考えても「誇張」で、この報道姿勢は些か傲慢じゃないか。

それはそうと・・。

この中にある「憲法改正〜軍備面のみ」の内容主旨。
上記著書や研究に、この部分があったのか否かについてはわからないが、
ここで2つの仮定が考えられる。

1.もしあったとするなら、この段で「あえて」報じた意図は如何なるものか。
2.もしなかったなら、報じることによる“議論の道筋”が生ずることを、
 NHKは如何なる意味・意義があるとして報じたのか。

ざっくり噛み砕けば、この8月15日を迎えるさなかに、
今までと同様「先の戦争の回顧」に付随し、現政権らが声高にしつつある
前のめりな改憲論議を前に、ある種の補完的な「テーゼ」、
その一つとしての材料を提示した・・

とどのつまり「報道の意義」の大義名分として持ち出したのか。
それとも、活発化されつつある改憲論議〜「政権意向」に対する
補強的な意味合いとしてこの部分をも明かして報じたのか・・。

どっちとも解釈出来るし、どっちでもないかもしれない。
だけど、これを全くの「プレーンな材料」として純粋に報じた・・とするには、
昨今の様々な情勢からしても説得力は欠けてしまう。
要は、現NHKの不健全なメディア体質が背景にあることを考えると、
「穿った見方」を多分に誘引するだけの質量がある・・という。

逆に「どっちつかず」な状態だからこそ、“報道しやすかった”とも言える。
つまり、純粋に歴史問題を解明しようというNスペ班のジャーナリズム魂と、
政権意向に忖度する経営陣・・その何れ側にとっても“不都合とはならない”という・・。

それはさておき。
裕仁による

>「私は憲法改正に便乗してほかのいろいろの事が出ると思って否定的に考えたが、今となっては他の改正は一切触れずに軍備の点だけ公明正大に堂々と改正してやった方がいいように思う」

のくだり。
論理的に一見して正論っぽく見えるかも知れないが、実は思いっきり矛盾してるのね。
軍部軍閥による軍国主義によって、「他のいろいろ」が歪められていった、
その末に取り返しのつかない多大な犠牲へと繋がった・・
それを本来一番痛切に感じてなきゃいけない張本人が、深い爪痕まだ残るあの時期に、
「公明正大に堂々と改正」出来るはずがないだろうよ、っていうね。

その点で言うならば、
「この極めて難しい状態にあって、公明正大に改正出来るとすれば、
どのような論理と態勢が必要なのだろうか。それを先ず考えて貰いたいものだが・・」
旨の主旨ならまだわかるけど、上の内容ならまるで「他人事過ぎる」。

はっきり言って、この他人事資質・・、ある種の“優柔不断さ”が裕仁の欠点であって、
軍閥らにより、そこにつけ込まれた結果だったんだろう、っていうね。

もっとも、この時分は今ほどに充分な歴史学的・政治学的・・様々な見識が
不十分だったために、正論が正論になり得なかった・・
との見方が出来る余地はあるけども。

それにしても・・。
冷静に考えてみると、先の大戦に関連する歴史検証材料、
何でこうも毎年毎年この時期、図ったかのように定期的に出て来るのかという。

無論、継続して調査しているから、ある程度のボリュームに達した所で、
最善とする「8月」に合わせて纏められるだけだ・・との論旨になぞらえれば
特段の不整合性はないし、NHKの潤沢な資材背景を考えれば、民放に出来ないことを
やれてるだけだ・・との論旨も普通に成り立ちはするけども。

何れにせよ、近年におけるNHKの歴史検証報道は、かつてのように
「ピュア」な状態で報じられてるとは思えなくなってる・・ってのは一つあるよなぁ。。

■「国民望むなら退位も」=昭和天皇、再軍備にも言及−初代宮内庁長官の手記で判明
(時事通信社 - 08月20日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5754226
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年08月22日 20:16
    おじゃまします。
    >論理的に一見して正論っぽく見えるかも知れないが、実は思いっきり矛盾してるのね。
    >軍部軍閥による軍国主義によって、「他のいろいろ」が歪められていった、
    その末に取り返しのつかない多大な犠牲へと繋がった・・
    >それを本来一番痛切に感じてなきゃいけない張本人が、深い爪痕まだ残るあの時期に、
    「公明正大に堂々と改正」出来るはずがないだろうよ、っていうね。
    >その点で言うならば、「この極めて難しい状態にあって、公明正大に改正出来るとすれば、 どのような論理と態勢が必要なのだろうか。それを先ず考えて貰いたいものだが・・」旨の主旨ならまだわかるけど、上の内容ならまるで「他人事過ぎる」。
    上記の部分、非常に同感です。

    そもそも「あの戦争」を終わらせる基準に関して、とりまきも裕仁も「国体の護持」にこだわりましたよね。(たしか)その結果「もう一発落とされた」。

mixiユーザー

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