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2018年11月28日18:24

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チェーンが「使えない代物」である理由。

少し前にこの件を目にしたけども。
国なり当該機関なり、どうしてこうも「無知」のままであるばかりか、
ちゃんと雪国本場の実情等を調査考察しないのか・・。

北海道などを中心にしてチェーン装着していない実態に際し
「北国ドライバーは熟練度が根本的に違うからだろう」なんて言説がよくあるが、
これ完全な「間違い」。

スパイクタイヤ禁止条例が本格的に施行し、それまでまるでなかった
「ツルツル路面〜ミラーバーン現象」によって、スタッドレスではとても
太刀打ち出来ないとパニックに至ったことから、その対応策としてそれまで
殆ど限定的手段だったチェーンの需要と再普及化の動きが一気に高まった。

がしかし・・。
チェーンはあくまでも緊急、限局的な手段でしかないことが改めて判明し、
僅か2〜3年程度で一気に風前の灯化に至り、以後カーショップ等で賑やかしい
販売コーナーも壊滅状態に。

どういうことか。主には2つの理由がある。
チェーンは概ね40km以下のいわゆる「低速状態」じゃないと持たない・・
つまりは「耐久性に難がある」ことを基に常時装着するには向かず、
およそ年の半分近くにも及ぶ「冬道環境」と対峙すべくなドライバーにとって
非現実的であること。

そしてもう一つの理由。
「チェーンは、一定条件の路面や走行条件の範囲内でないと寧ろ危険である」ことを
多くのドライバーが直面したからに他ならず。

つまり、チェーンは上記のようにあくまで低速状態で、尚且つ直進する/していること、
あるいは滑る路面やスタックするような路面から「脱出」する場合の緊急手段にしか
対応出来ず、カーブの場面や実態的に路面条件が不均衡にある状態では、
寧ろ走行そのものを不安定化させる潜在要素を孕んでいること・・

要は、実際に路面は真っ平ではなく微妙に勾配や左右に傾斜されている状態にあり、
その上に不均衡な積雪状態と、その上を走行する車両によるランダムな
凸凹の路面状態にあって、平坦で尚且つ直進性のみに特化したチェーンタイヤは
「横滑り」等の状況を生みやすいんである。

これが「横滑りに極度に弱いチェーン」と言わしめる理由で、一定速を日常的に
長い期間求められる雪国ドライバー達がこのことに直面、一気にチェーンが市場から
ほぼ消え去るに等しくなった所以。

一方で、スタッドレスの性能向上も加わったこと・・というのもあるにはあるが、
その割合は言われるほど大きくなく、それよりも単に「チェーンは使えない」
と判断されたからに過ぎないわけで。

あるいは、脱着の煩雑さが北国では受容されない・・というのも僅かにあるが、
逆に言うと本当にチェーンがミラーバーンその他、現行の新たな冬道路面に対して
相当有力な手段だったなら、多少の煩雑さがあろうともっと需要は継続されていて
然るべきだが、そうなっていないということは・・なんであり。

こんな事情は近年判明した事実でも何でもなく、もう30年近く前の経緯だったわけで、
今になってもまだチェーン、チェーンと神格化する非雪国の、ぬくぬくした
役所オフィスのPC上での理論のみで決め打つ軟弱な官僚連中は、
一体全体雪国に何度足を運び目で耳で、自分の体で雪道と対峙したのか、だ。

言うまでもなくこんなことはおそらく「皆無に近い」だろう。
そりゃそうだ。あのスタッドレスでさえ、推し進めた多くの専門家らは
誰一人としてミラーバーン現象を予測出来なかったんだから、
雪の降らない首都圏で毎日電車通勤する、または運転手付きで時々国会に向かう程度の
代議士センセらが、こんな事情まで理解出来る能力も素養もないわけで。

こんなバカな施策を推し進め、純朴な日本の国民・・とりわけ非雪国ドライバーは
チェーン万能説の頭が一層硬直し、その末に無意識下でチェーンに拠る
僅かの許容範囲を超えて事故多発させる絵面は容易に想像がつくんであり。

その時になって、果たして無能な霞が関、永田町らの面々は改めることが出来るのか・・
普通に考えれば、悲観的にしかならんだろう。。

「スタッドレスだけではダメなの?」 2018年冬、突然変わる「チェーン規制/義務化」に雪国ドライバー困惑
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5395349
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