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2018年11月26日20:24

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四駆の危険性と、FFの有利性。

先日の「世代別クルマ選び」の記事に関連したネタだけど・・。

スパイク禁止に伴うスタッドレス化によって、雪道については総体的に
タイヤ依存の度合いが(減りや効き具合)相当高まっている・・
という前提に立たないといけませんね。

その“依存すべきタイヤ”であるからこそ、逆に駆動とのバランスを
一層考えねばならなくなったし、別な見方をすれば
「双方のバランス取りがよりシビアになった」とも思うわけで。

理論上でも実態上でも、雪道の走行性そのものは全体的に四駆の方が安定している・・
とは言えるものの、安定性が逆に「仇となる」のも実態だったりする。

スタッドレスに拠るミラーバーン現象を前提に、四駆は特に交差点等の
「発進時」におけるもたつき(スリップ)が大幅に軽減されることによって、
加速と共に一定走行速度に乗る時間が短くなるものの、その“早さ”によって
逆に次の停止時にあたり、制動のための「神経と労力」を余計に要してしまう・・
という反作用をもたらしがちに。

この辺りはカーブや下り坂の場面にも同じことが言えますね。
四駆による安定走行が成されていることに伴い、無意識の内に“過剰依存”をもたらし、
本来滑るはずの道路状況を的確に把握し難くさせる、という。
このことが、カーブの手前や下り坂の勾配の前の「減速するにあたっての適切な速度」が
微妙にズレてしまう恐れを招きやすい。

四駆は「ギリギリまで4つの車輪(タイヤ)で粘る」ため、“直前の滑るサイン”が
出難く、滑った暁には既に危険領域に突入している・・
つまりは「四輪が耐えられず暴れ出している」状態に。
暴れ出したらもう手に負えない状況となり、ハンドル操作で危険を回避することが
極度にし難くなることを意味する。

これに対しFFは(FRも同じだけど)、駆動輪がスリップや空転といった「前兆現象」が
四駆より一瞬早く訪れるので、そのサインによってハンドル操作やブレーキングの余地が
僅かに生まれるケースが出て来る。なので、そのことをちゃんと把握出来てるという
前提で、パニックさえ起こさなければ寧ろ四駆より「危険回避しやすい」とも言えると。

一方「車両バランス」。
件の“下り坂の場合”にも言えるけれど、車重やホイールベースの長短、車高の高低・・
いわゆる「車格バランス」が日常走行のケースにどう合っているかや、
伴う運転者に拠る認識や技術とがマッチしているか・・。

このミスマッチ状態を的確に把握されずに運転動作すると、駆動輪に関係なく
簡単に危険な状態を招いてしまう。実際に、雪国での事故車両を眺めてみると、
総体的に「四駆車両」がよく目につく。それも車高の高めなワンボックス系やSUV系。

とりわけSUV系は車重やエンジンパワー、足回り等の屈強性に対して車高は勿論のこと、
車格に対してのホイールベースが短めにあることにより、特にカーブ等でバランスを
崩しやすく、路外への転落や反対車線への逸脱による事故は、地方や僻地に行くほど
よく目立つのであり。

このことは、下り坂に観られる「不安定な道路状況」に対しても
同じように作用させる危険性を秘めている、という。ここに「四駆であること」の
安心〜依存心理が加わることによって、無意識下のうち路面状況に対して
僅かに適正値を超える走行をもたらしてしまう。

なので、制動時は駆動方式に関係なく殆ど有利不利はないし、スタッドレス化の現在は
タイヤの状態に対する依存度が相当程度にあるため、その兼ね合いまで勘案しないと
一概には言えず、寧ろ「有利不利は言い難くなった」とするのが妥当でしょう。

下り坂は4WDが負ける!? 雪が積もった坂道を2WDと4WDを走らせて比較したデータが意外な結果に
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5391747
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