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2018年05月30日13:49

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ミスリードに流されていく世間。

毎度毎度、“ミスリード”を誘う事故報道に邁進中だなとしか言いようのない事案。
こんなのを、昨夜のNHK9時ニュースではトップに持って来てたっけ・・。

事故の被害程度に鑑みれば、被害者側の心情等々を中心にして、先ずはやはり
重く捉えねばならないことに変わりはなく。
問題はやはり「高齢」であることを、事故の主因に持っていかんとするかの如き内容。

何と言っても、免許更新時に行われた所定の検査をクリアし、
ゴールド免許状態にあったことや、直近における本人の運転〜自損含む経歴からしても、
いわゆる“高齢者特有の認知事由”が主だって観られないわけで。
報道内容からしても明らかに、高齢者以下の一般にある“過失”であり、
別段高齢者に観られる特性でも何でもない。

にもかかわらず、家族談を付随する等して、あたかも
「90歳の高齢者がハンドルを握っていた」ことが重大で、
かつ事故の因果関係にあるかのような印象操作と、
それに流されていく世間の危うさたるや。

当事故にある信号無視、ないしは無理な運転自体は実際到る所で、
半ば「日常茶飯事」的に起こっていることでもある。その末に、
高齢者以下の運転者に拠る事故だった場合、報道そのものは従前からある
「一般的な過失事故」の類として扱われる。が、ここに大きな落とし穴があり・・

一般の認識にある「高齢者特有の鈍さ」や「認知関連」の背景がない
“高齢運転者以下による事故”の場合、逆に見れば
「機敏で判断能力に長けているはずの年齢層」にもかかわらず、
本件のような過失事故を起こすとすれば、そちらの方が
よほど深刻なはずじゃないのか?という・・。
しかし実態は、飲酒運転や危険運転常習等の背景がない限り、
大半は「過失事故」として、それほど大きな、深刻な問題として扱われず
日々の様々な報道の中で流れ去っていくんであり。

自動車の死亡事故事案を中心にした各種データを鑑みる時・・。
高齢化時代に突入した現在も依然として、「圧倒的に」高齢者以下の、
若年層運転者の比率が高い状態で推移しており、高齢運転者に拠る事案は、
これだけ昨今盛んに報じられているにもかかわらず、依然として
「低水準」にあるということを無視しちゃいけない。

無論、だからといって高齢者ドライバーに関する諸問題を無視、
または横置きしていいということじゃないし、将来的に予想出来ることに対して
対策を講じていくことは有意義なことであるが、依然として長年ずっと変わらない、
若年層事故の比率を下げられないでいることに対する、社会的な問題意識は
今もなお特段には向上していないのであり。

あえて乱暴に言うならば、この様相は「若いんだからしょうがない・・」という、
何処か当たり前のような暗黙の、または無意識下での認識と言えやしないか!?
そうであるならば、これこそが最も危険で、ある種の「社会悪」でもある。

「高齢運転者はそもそも危険だ」という理屈を通すなら、逆説的に
「若年運転者は総じて優秀なのだ」という理屈になきゃならないはずで。
しかし実態は、若年運転者に拠る事故比率の方が圧倒的に高いばかりか、
大きな改善なきまま長年ずっと推移してるんである。

何らかの対策によって、今後増えるだろう高齢者ドライバーにおける
事故比率が減ったとしても、それは全体からすればそれほど大きな成果にはならず、
安心安全の交通社会に到達するわけじゃ全く無い。
依然として多い高齢者以下による危険は、永続的にずっと存在し続けるってこと。

このことを前にしてあえて乱雑に言うなら・・「高齢者は運転するな」じゃなく、
「若年層含めて意識と技術が向上しない者は運転するな」ってことが本質であり。
それにとどまらず、一方では「運転技術の向上策」というのを、免許取得後も
若年層・高齢層問わず施していく事の方が遥かに重要だろう。。


4人死傷 免許返納促していた
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5132287
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