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2017年04月26日18:03

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当事者たるものの思考とはとても言えない。

申し訳ないが実に稚拙というか、“夢想的(!?)”としか言い様がなく、思わずため息が・・。

眺めてみたが、前段から後半までにある「チケット問題にある構造」を、
図解的に整理した事自体は評価してもやぶさかじゃないし、
知名度がそれなりにあろうタレント自身が訴求することには、
この問題の関心や各々で考察する上での大きなきっかけとして、
それはそれで意義のあることだろうとも思うわけだけど・・。

但し。彼は言うまでもなく演ずる側・・即ち「送り手(業界側)」に属する立場だ。
その彼がこの問題を考察するにあたっては、先ず以って現行に拠る「興行の仕組みと実情」を、
概ね把握した上で「ではどうするか」について順序立て鑑みるのが筋だと思うが、
最後にある肝心の提言(アイデア)を観ると、絶望的にその辺りが何ら見えて来ない。

というか、このような「非現実的」アイデアが、一般の純粋なファン側によって出される限りは、
それはそれで“一生懸命考えてみた”という部類として目を細めて差し上げることは
出来るとしても、彼がそうじゃない限りは、このような言明によって
寧ろファン層〜ライヴ市場全般に対する正しい理解を進めるにあたり、
非常に不見識であり、寧ろ「害悪」にすらなりかねない。

また、このアイデアを観ると本文からも表出するように、あくまでも「単発物」で、
尚且つ「限定的な」条件下での催事にかなり特化されているということを踏まえねばならない。
よって、現状の高騰化問題にある中心的な、「大規模な瞬殺系催事」は全く適用外であること。
それでも尚この手法が、どこかの部分で広く適用と応用化の可能性があるか否か・・
それがあるとすれば大変有意義であり、ないとすればまさに「空論」となる。

その辺り含めて具体的に指摘してみる。以下が彼に拠る本文だ。

http://lineblog.me/atshikonakata/archives/385009.html

取り急ぎ、文章の大半を占める「高騰に至る仕組み」やその要因等は触れず、
一番最後にある「ジャストキャパシステム」について。

 撻ャパが異なる3つの会場を仮押さえの上、先ずチケットを売ってみる】

結論から言えば、先ず以ってこの第一段階から既に破綻している・・
というか極めて非現実的である。

現状各地域毎に拠る若干の違いはあるものの、大小ホールからアリーナ系の
多目的催事場まで含めると、総じて「会場不足」傾向にあると云われている。
つまり、利用率が相当高くてプロ・アマ問わず“借り難い”状態にある。
先ず大前提としてこれは有無を言わず踏まえねばならない。

そのような現状下、プロの興行に特化すると主催者・・即ち「プロモーター/イベンター」が、
タレント事務所辺りからの公演実施計画に基いて会場を押さえにかかる。
その際、大抵は全国ツアー等の構造を背景に、およそいつ頃からつ頃までの期間で
敢行するかを大方定めた上で、その範囲内で全国で連結するように、
なるべく合間が極端に空かぬよう、ツアーコーディネート会社が主に調整を図る。

当然、公演規模・内容に応じた“ハコの大きさ”に基いて、各地でそれに見合う会場を選定し、
そのハコを押さえにかかるが、言うまでもなく毎度一主催者が望むように、
簡単に希望日が取れるほどの状態にはないので、相当程度の以前から押さえにかからねば
間に合わず、そのことは結局「会場が取れない=開催不可能」に直結する。

そのような前提で、彼が言うように「一タレント公演のために」複数種別の会場を、
そのような混雑状態で抑えられる可能性の如何と、反対に、もし目論見と合致した会場を
選択出来たとしても、他の会場を放す(キャンセル)ことによるあらゆる影響(デメリット)が
如何程となるか、だ。専門プロモーターらは、各地において当地での会場側との間で
蓄積された「信頼関係」があり、それを基にして多少の融通性や、時に無理なお願いすらも
聞いてくれる・・そのような背景があるからこそ、この混雑事情の中でもどうにか公演の数が維持、
ないしは増加傾向を下支えしている要因でもある。

この状況を前にして、一地域に存在する複数多数の専門イベンターらが競合する中で、
各々で同様の行為を広げていけばどうなるか・・。貸すホール側は借りる側に対する不信感や
信頼性が置けなくなり、果てはその企業には「貸せない」、「申込みを拒絶する」という傾向に
至ることを意味する。

それほどまでに、公演の実現にあたっては何より会場取りに命運が掛かっている・・
といって過言ではない。この重要な作業と重みを、一番最初の段階で中田氏は
全く軽んじているばかりか、実情を全く把握していないゆえに、この時点で破綻しているわけだ。

●〜公演プランはハコの大きなを前提に構築するもの〜

全国ないしは複数地区での開催にあたり、順序としては先ず

1.どのような公演にするか・したいのか。
(コンセプトの設定とプランニング、伴う具体的ステージプランと必要機材の選定、人員等)

2.1による見積もり金額に応じて、当初の予算・概算と合致するものか否か、
 しないとすれば、どこを切り詰め調整すればよいかを図る。

3.決定ないしは粗方全体像が見え、その規模が実際のタレントに拠る人気度と照合した時、
 ペイ出来て、尚且つ利益がどれほど出せるのか否か。
 (動員力の有無に強く関連することゆえ、1の部分で同時に勘案すべき事項)

4.開催予定とする複数地域の動員力を加えた上で、最終的にハコの規模を定め、
 各地へ会場押さえを要請する。

という大まかな順序で公演が構築される。
よって会場が異なれば、売る(売れる)枚数云々以前に、要件の異なりを背景にして、
売ってしまってから会場変更などそもそもが絶対的に不可能なことなのだ。

そして何より、上記の公演内容如何による「制作費原価」を基にしてチケット単価を
設定する以上、会場が定まらない(定めない)でどうやって価格を設定するのか・・だ。
「販売要件」なきまま、ただ闇雲に、いたずらに売ろうとすること自体が素っ頓狂であり、
順序も何もあったものじゃない・・というのが、この思案の全容なんである。

また、1500キャパホールでの演出や伴う制作費と、万規模アリーナ級で行うそれとでは、
根本的に大きく異なるのは言うまでもない。アリーナ級となると、そもそも何もない所に
「基礎ステージ」から作らねばならない。伴って電源からP.Aから照明から、タワーから特効から
映像から、何もかも桁違いとなる。同時に、それだけの規模になるということは
各々の「手配」が前もって必要になり、ここにも「事前の押さえ」が必要になる。
つまり、「売れてから急遽」アリーナ級のステージ等準備出来ないばかりか、
各地域での売れに異なりが出たことを理由に、各々で内容を変えるなんてことは不可能なこと。

◆撻船吋奪箸糧稜篏藺を元に観客の見込みを予測して会場を決定】

よって言うまでもなく、この△最初の項目でなければならないものであって、
後になっては公演事業自体が成立しない・・というよりも、上記に鑑みれば、
観客の見込みはそもそも「販売前に予測するべきもの」であって、
販売後に予測するなんて事自体がナンセンスの極み。

その予測と精度にこそ、売る側としての「プロの勘と能力」が試されるのであって、
そこを見誤ったとするならそれ即ち「資質の欠如」であり、それが
「売り上げを減らす=人気の下落」に繋がるもので、そうやって浮き沈みも、
タレントの淘汰や芸能市場の変化・発展にもなる「根源」なんである。

逆を言えば、闇雲に売ってから判断する・・とすれば、それ即ち「自らの無能」を示すものであり、
この姿はまさしく『素人同然』なのである。そしてこの行為や有り様を是とするファン側が
いるとすれば、“その素人に大事なお金をくれてやっている”という「お人好し」・・なわけだ。

とどのつまり、学生やアマチュアらによる健気な活動を生暖かく支援しているのも同然、と。
勿論それがアマチュアならそれでいいだろう。粗があって当然だ。
しかし彼らは、曲がりなりにも「プロ」としてそれを稼業にしているわけで、
こんな甘っちょろい考え・スタンスで飯を食おうなんてこと自体が実におこがましい。

ゆえに、もい發覆、,粘に破綻しているのである。

この発案は、「高額転売問題」を大きな理由としてある種「逆算」して考えたものだろうが、
その理由を重きに“置き過ぎる”結果、そもそもの構造自体を破綻させ、
転売云々以前に実施そのものを不可能にするという、何ともお粗末なものとしか言い様がない。

無論、この主旨は彼に拠る公演に特化し、尚且つ一地域に限定するなどして
相当適度の「条件」が前提になってはいるのだろうが、その彼とて公演実施にあたっては、
相応の事前演出プランを用意し、上記のような経過を踏まねば具現化出来ないのは
どんな公演でも同じなわけで、その点で自分の公演自体の仕組みさえ把握せずに
こんな理屈を唱えているということは、言葉は悪いが『彼の芸能はその程度』ということだろう。

こうしたことをごく狭い内輪や楽屋トーク、一杯飲み屋での会話なら別に
そこまで言うことの程でもないが、こうして広く「真面目に」発することは、
現在社会的な問題にまで至っている以上、また「当事者」の一人である以上、
世間への影響・・即ち「誤った認識」を拡散することにもなるために、
よほど慎重かつ丁寧な発言にしてもらいたいものだ。。


■オリラジ中田がチケット転売撲滅の新たな試み 販売に応じて会場を決める「ジャスト・キャパシティ・システム」
(BIGLOBEニュース - 04月26日 11:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=4545776
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