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2017年04月16日18:28

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「ミサイル狂騒曲」の陳腐さと、その下々。

この“騒動”に関しては、今「あえて」触れるまでもない・・ということから
本来はスルーすべきことと思っていたのだけども・・。

なんつーか、外界に出ないことによる発育の悪いオツム連中、
あるいは総体的な思考力や想像力を持ち得ないなんちゃって保守連中らがもたらす、
よからぬ空気に呆れた末に、一応触れておくか、と。

北に拠るミサイル発射の失敗!? だからどうしたのと。
んなもの、発射行為含めて過去に散々あったじゃないのよ。
「いやいや、このさなかでっせ旦那!」って声も聞こえてくるが・・

いやぁ。よ〜く考えてみんしゃいな。軍事オプションってのは一般論になぞらえるなら、
陸海空の分野、あるいは昨今だとサイバー空間含めて色々な手段があるわけで、
「先進国」あるいは準ずる国を眺めるなら、所持しているとされるものを駆使、
または用いる何らかの動きが表出するもの。

ところが北の場合、“近代”というざっくりした括りで観た時、
殆どに渡ってミサイルという飛び道具、単体にしか依存出来ていない。
その極めて「脆弱な」有り様を眺めれば、どれほどまで手詰まりであるかがわかろうもの。

軍事パレード?あんなもの文字通りセレモニー、ハッタリの常套手段。
その個別要素の中に、テクニカルな進捗状況を推し量るものがある・・ということは言えても、
総合的な軍事力にあたっては、あの状態を見て依然として絶望的にアンバランスであることは、
ミリタリー的視点で観れば言うまでもないわけで。

いやいや、今やミサイル一つで戦時を左右出来るだろう・・って? んなこたぁない。
ピンポイントでの攻撃力は極面的に誇示出来ても、反撃に対しての「防衛力」というのが
伴ってなければ軍事力とはいえないもの。
その点で、北は防衛力・・即ち「戦争を継続出来る能力」は極めてないに等しく。
それを考えるなら、ミサイルなんてのは揺さぶり・脅しの為の一手段の域を超えるものじゃなく、
それに右往左往するなんてのは、まんまと術中に嵌ってる以外の何物でもなく。

いやぁ、核でも飛ばしたらどうなるんよ!・・って? 馬鹿言っちゃいかん。
戦争論・・または近代の論理に当てはめれば、最後手段としての「切り札=ジョーカー」という
位置づけにある核を、最初に使う馬鹿な国家なんぞないのであって。

いや、「万が一」とか、物事100%はない・・ってロジックでは確かにそうであるも、
どうであれ曲がりなりにも「国家」を標榜する限り、何より「王朝」を永久的に維持することが
絶対的な根幹である以上、はたまた、どうであれ国際社会の一員として、
自力での存立が困難な国家として、やれる道理とそうでないものとの選り分けは、
あんな醜態にあるブロックカットの頭でも出来ている・・いや、お仕えがいるってわけで。

そんなことより、ここまでの経緯や周辺の有り様を総体的に観て、
どう振る舞えばよいかを冷静沈着に考える・・という習慣をいい加減習得したほうがよろしかろう。
それと同時に、この騒動が映し出した「政治力学」の方をきちんと透かし見ること・・
この双方を客観的に考察出来るなら、不健全な「乱痴気騒ぎ」に身を投じる必要もなかろうもん。

現状下、アメリカの方を観る限りでは、一個空母機動部隊が動いた所で
それはあくまで「ポーズ」でありセオリーに沿ったに過ぎず。
それに対してパレードなり声明なりで呼応するのもまた然り。

他方では、じゃあ隣国の韓国含めて、経済主体による何らかの態勢や、
指し示す何かの兆候があるかと言えば、特段ない。
その最も代表的な一つが「航空交通」や「管制」の部類。
有事やそれに近いとされる場合、この分野に何がしかの兆候が現れる。

ところが、中国周辺〜韓国〜日本のルート、日本・韓国〜欧州路線、
アンカレッジ・西海岸〜日本〜韓国・中国のルートそれぞれを観た時、
国際線として多数の国のエアラインひしめく状態にあって、何らの体制が取られてはおらず。
無論、各々で警戒姿勢や意識下にあることは想像に難くないものの、
国際情勢に最も敏感であるはずのエアラインによる現状を見れば、どう構えるべきか、
それだけでもある程度容易である。

それ以上に、アメリカ軍による各種動静が、これほどまでにオープンになっている・・
ということに何を推し量るべきか、だ。これこそ「情報戦」の典例であって、
動揺を誘う為のセオリーに過ぎないのだから、“だからどうした”で終わる話(笑)。

本当に態勢が「モード」に入るとすれば、情報量や質が変化・減少する段階を指す。
あるいは本件で言うなら、もう一個の空母機動群が動くことと、
もう一つは「戦略空軍」が動くことだろう。

しかし現段階では、一部にて追加の空母機動群の可能性に言及するものはあるものの、
当初に動くべきな戦略空軍の兆候が表立って観られないことは、
少なくとも現在本気モードに突入しているとは言い難い状況。

そんでもって、在韓米国人を中心に何らかの勧告が成されてない状況であるなら、
少なくとも“危機段階”とみなすべきじゃなく。

そのような客観状況を前に、漠然とした不安要素や心配を持つこと自体はあるにせよ、
危機意識がどうのこうの、平和ボケがどうのこうのと騒ぐウヨ連中の、
何ともはやさもしさよ・・ってなもんで。

というより何より・・。

この間の政治力学を観た時、既に一部でも言われているように、
シリアでの限定攻撃の際と、この度の情勢とを並べ観た時言えるのは、
米国トランプ政権はこの態勢に打って出ることにより、北と対峙するというよりも
寧ろ「中国」の動向に委ねている・・即ちボールが投げられているのであって、
このクライシスの鍵は習近平にある・・といってよいわけで。

無論、出口戦略を含めた巧妙な戦略がトランプ政権にあるかという肝心な部分について、
米国も北同様に大変“厄介な”状態を醸し出しているものの、それは横置きにするとしても、
今やアジア情勢を左右する重要なキーマンは他でもない中国であり、
今後の動きや経緯、方向性や結果によって、今以上に俄然世界的な優位性を持つか、
またはグンと後退してしまうかの厳しい瀬戸際である、と言える。

一方隣国として接している肝心の韓国は、大統領弾劾による政治的空白はあるものの、
“準戦時体制下”にあり続けた上での「恒常的慣習」、伴う空気もあって、
ある面では“冷静”でいられるという「珍妙な」状態にある。

そんな中で、G7国家としてアジアの中で唯一の立場にありながら、
肝心のお庭騒動に際し、表立った何らの役目を果たせず、
実質的に「傍観者」で留まっていることをどう捉えるか・・だ。

これは何も「米国と一緒に行動を・・」ということを示すものではない。
紛争危機は、何処まで行っても火蓋が切られないよう、何らかの落とし所に収める方が
実質的に「勝る」というのは、現代国際社会の有り様なんであって。

そのことを考える時、米国は勿論のこと、この顛末の行方を見つめる世界的な視点や
視野の中に、重要なキーマンとして日本という存在が何ら映っていないことは、
本来的な意味合いで言う所の「貧相な国家」ということであり。

結局、「大国の中国」という位置づけは、即ち「アジアの中のリーダー国」ということを
米国はもとより、アジア各国やその他地域国にとっても一層強く認知されている、ということだ。

安倍が行って来た「地球儀を俯瞰する外交」ってのは、遠くの国々を用いて
中国や北朝鮮に対し、いわゆる封じ込め策という一つのオーソドックス手段を
講じようとしたに過ぎず、遠くにばかり目と労力を使い過ぎ、肝心の庭先には身を投じられず、
いざとなった場合有効機能すべく、健全なパイプ一つ構築されてなかったということが、
この危機に際し鮮やかに露呈された・・ってわけだ。
とりわけ中国との間では、習近平と対立構造を醸し出し続けただけで、
実質的な外交戦略という点では殆どの成果も進捗もなかったということであり・・。

この辺に関連して今朝のNHKの討論番組、その一番最後のフェードアウト寸前で口にした、
「御用識者枠」にある宮家邦彦は、アナによるその指摘に際し
「何せ相手が相手なので・・相手があることですから・・」という弱々しい返答しか
出来なかった辺りにも、日本による外交策の欠陥性が諸に垣間見れる、と。

本当ならばアジアの代表的国家として、米国との関係性という利点と、
対して近隣国家との関係性と独自のパイプでもってして、中国や米国、韓国をも繋ぐ、
あるいは微妙な舵取りを果たすべくポジショニングに日本はあるはずだが、
現状観る限りは、目の前のクライシスに対し間に入るどころか、
米国に対してまで何らの影響力を講じられないのは、ひとえに「対米従属一辺倒」のツケ・・
という一言で結ばれてしまう脆さを、こここまで明確にしたという点を持ってして、
他にどういう理由付けがあるか、だろう。

この外観を捉えた時、このさなかに花見に興じ、その後も二次会三次会と酔えるのは、
本来的に言うならば、危機に際し右往左往せず余計な混乱を煽らない・・という点に限れば
あるべき妥当な姿と言えるんだが、実際は「蚊帳の外」ゆえに飲んだくれるしかないというのと、
他方では「サリン弾頭所持の可能性云々かんぬん」と、明確な材料なしに
公の場で軽々と口にしてしまう施政者・・という点ではやっぱ、
元来的に「危機意識や見識に乏しい国家代表」となり、別な意味で不安を煽る元凶とも言えよう。

こんな状況を前にして、やれ「非常時には戦う」だの何だのと空の威勢をぶちあげんとする、
鈍い光を頭で放つ一介の作家とか、それに呼応してしまう「アニメ狂」だか何だか達の
さもしさを眺めると、かつて日本を破滅に導いた狂信国家と、純朴純粋に靡いた当時の国民と
諸に被って見えてしまうってのは、決して何かの錯覚ではありますまいに。。

北朝鮮、ミサイル発射失敗 直後に爆発か 米副大統領訪韓控え
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4529928
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