mixiユーザー(id:13658569)

2017年04月12日02:04

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この際、正しい認識を持つべき。

この手の食品騒動ってのは、報道の仕方も悪いためか、
どうにも不健全な方向に向いてしまいがちになるが、
この件もやはりその悪影響の一端でしょうな。

今一度示しておくけども。

この度の加工菓子製品の原料不足は、7割以上の供給が集中する、
北海道における馬鈴薯全体の中において一部の品種に限定されているだけのことで、
各種ある馬鈴薯の品種全体が不足しているわけではない・・ということ。

もちろん、昨年の度重なる台風の影響として、農作物全体の被害額は過去2番目ぐらいで
大変大きいし、それは馬鈴薯だけに留まらないのも確かなことではあるが、
こと馬鈴薯だけに特化するならば、面積や件の菓子用品種栽培が割りと集中している
十勝地方や北見地方、富良野地区に被害が及んでいるために、
「菓子向け品種を中心に」不作状態に陥っている・・ということなのである。

馬鈴薯は、主にスーパーや市場流通に向けられた「生食用」、
コロッケ製造や各種製品、あるいは外食産業等に流通する「加工用」、
澱粉の原料として用いられる「澱粉原料用」、種子専用の「種芋」という、
大まかに4つの分類があって、各々品種が異なる。

その内今回のような菓子向けは「加工用」に分類され、
ポテトチップスなどは幾つかある加工用の品種の中の一つ二つ程度であって、
他にも複数ある・・ということ。

よって、幾つもある馬鈴薯の品種や収穫された全量の大半が不作に陥り、市場から消える・・
ということでは全く無い、ということを抑えていく必要がある。

生産地である北海道では、昨年被害が及んだ主産地の他に、
旭川周辺の上川地方、スキーの本場ニセコや倶知安等がある「羊蹄山周辺地区」、
洞爺湖周辺地区、胆振中央部、道南は函館地方にある駒ヶ岳麓地区、
同じく函館管区にある檜山地区・・等などの各地域で馬鈴薯は生産されており、
先の災害でこれら全てが十勝と同等の被害を被ったわけでは決してなく、
その他の品種は相応に流通されているのである。

無論、主産地で収穫量規模の大きい十勝や北見・オホーツク地方と比較すれば、
それ以外の総量はやや少なめであるものの、かといって面積の大きい主産地に
被害が出たからと言って、直ちに馬鈴薯市場が干上がったわけじゃない。

但し、複数品種の内の一つに大きなダメージが出たことで、
市場関係や都市部流通界隈にて、過剰な不安から来る必要以上の需要が発生し、
正常な需給バランスが崩れ、他の品種の価格高騰や品薄傾向が及ぶことは考えられ、
その影響が全体に対して良からぬ状態を醸し出す可能性はあり得る。

とはいえ、一般家庭や個人消費の部類に特化して観るならば、
では馬鈴薯の需要量というのは如何ほど大きかったかといえば、
米や小麦等の主食類に比較すれば遥かに小さいわけで、
そんなに大騒ぎするまでのことは何らないはずなんである。

よくよく考えてみるがいい。たかが、数多くある菓子類の中の一分類程度のものだ。
じゃあそんなに普段から、チップス類の菓子は国民的に、かつ大量に消費されていたのか?
主食並みに欠かせない食品だったのか?そうじゃないだろう。

メーカーや生産者に対しては酷な言い方だが、「たかがお菓子」の一つだ。
それが1年2年店頭から消えたからと言って、国民の食生活には何ら困らない。

馬鈴薯に関してだけ言えば、本来的に困るのは菓子以外の加工用と生食用、
そして「澱粉原料用」の不作や品薄だろう。こちらの方が遥かに多方面へ影響が及ぶ。
更にもっと根源的に重要なのは、それらの元である種芋だろう。

これらのことをきちんと整理し、把握するならば、こんな騒動に振り回される必要もなかろうし、
食品の二次流通なんていう不健全なものに乗っかることもないはずだろう。

こうした輩たちに乗っかることは、ひいては正常な市場流通や供給バランスを、
不必要な混乱に貶める、片棒をかつぐ張本人になるということをしかと認識しておくべきだ。

販売休止で品薄の「ピザポテト」、オークションサイトへの出品相次ぐ 1袋1万5000円で販売も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4521307
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