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2016年07月11日12:41

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ラジオが完全に大逆転。谷垣氏をキレさせたその原因とは・・

前回同様、テレビはあくまで開票状況の数字を視覚的に確認するためだけに特化、
ミュート状態にして、気になる映像が目に入った時だけミュートを外し、終わったらまた消音。
メインはラジオ特番にしたわけですが、今回もやはり大正解だったなと。

番組はTBSラジオ、荻上チキ氏進行で、ジャーナリスト神保哲生氏、憲法学者木村草太氏、
エコノミスト片岡剛士氏他、的を絞ったメンツで構成。
下手なバラエティ色を一切排し、ラジオならではの自由闊達で、鋭い論評のオンパレード。

各政党代表者と繋ぐインタビュー前には、何を尋ねるか、リスナーの要望も踏まえつつ、
なるべく公平に答え難いであろう直球の質問をスタジオで討議。
一人ずつ“では、これで攻めます”というスタンス。

前回もそうでしたが、はっきり言って池上氏の番組を完全に凌駕してましたね。
今回はのっけから凄かった。昨夜も少し触れましたが・・

その前に明らかにされた事実。

自民党は、これまでならテレビ各局以外にも時間はやや短いながら、
主要ラジオメディアにも枠を取り、順番に各局へ繋ぐスタイルであったのが、
今回はなんと一切を拒否したとのこと。(安倍による出演)

それに対し各メディアは、ラジオニーズもちゃんとあることを主張、
テレビを観られない人・・ドライバー、深夜業務にある人、目の不自由な人、
テレビを付けられない入院患者・・等などへ向けて、きちんと対応して欲しいとの要望を
強く出したそうで。

最初はそれでも首を縦に振らなかったそうだが、各メディアによる抗議もあって、
ようやく返って来たのが、「共同会見」の格好で7分間に限り、一社のみの代表質問なら
受け入れるとし、その一社は自民党側からの指名という条件を突きつけてきたとのこと。

その一社とは「ニッポン放送」。
この局は“フジサンケイグループ”であり、“御用メディア”としてただならぬ関係性にあるのは
もはや言わずもがな。その局を逆指名して来たというんだから、これはもう以前から続く
メディア統制の延長線上のことで、目立ちにくいラジオゆえの、露骨な姿勢が
今回如実に示された、というわけです。

これは何より、テレビメディアにて既にTBSやテレ朝らに対する明確な違い同様で、
事実前回の選挙時では、当番組で厳しい質問をぶつけ、明らかに憮然とした態度を表した
安倍に対する側近の配慮や施策であり、TBSラジオや文化放送などは
テレビよりも自由に批判を展開していることもあって、それに対する抵抗姿勢であるのは
これで明確になったと。

そして一問一答は、まさに台本通り読み上げて答えるのみという無骨な感じで、
答えに対する更なる質問も一切なし。トドメは後半部分での、出演者側からのインタビュー。
抜擢はあの長谷川幸洋。その中で、中国の動きについての質問など、
安倍が喜んで答えそうな話題に特化。誰が聞いても完全な茶番という内容。

そして極めつけ。。

安倍による代表質問が叶わなかった代わりなのかどうか、TBSラジオには
谷垣幹事長が出演。そこでのやり取りが・・

番組ゲストからも質問を投げかけ、木村草太氏は「今回の選挙では、憲法改正に絡み、
評判が悪い状態にも依然とある、昨年の安保法案との整合性、歯止め要件を
法制化して世論の不安解消に務めるつもりはあるんでしょうか?」等と追求。

そこからトーンは下がりはじめ、そして遂にインタビュー拒否の件について、
番記者である“国会王子こと”武田記者から質問が。すると、

「そのことはよく知らない」「時間の関係もあったのではないか」とはぐらかし、
ニッポン放送を逆指名した件、一社限定にしたのは何故かについて矢継ぎ早に質問すると、
徐々に不機嫌に。そして「ここで決められたお時間となったようです。有難う御座いました。」
と荻上氏が切り上げると、すかさず党本部にいた別の記者から別回線で報告が。

「えー、先ほどのインタビューが終わるやいなや、谷垣さんはイヤホンを“ガンっ!”と
テーブルに叩きつけ、不機嫌となりました。大勢詰めかけていたその部屋が一瞬シーンとなり、
その表情を捉えるのに各社一斉カメラのシャッター音が響き渡るという、
かつて観たことがない光景が展開されました。」と。

テレビでは恐らくこの件は触れないでしょう。
が、紙媒体では間を置かずして出て来るものと思われます。

池上氏は、前回の選挙時で安倍らに迫り、汲々とさせたことはあったわけですが、
今回はそれと比べると弱かったのに対し、その穴を埋めるどころか、それを上回ったのが
ラジオだったというのは、池上氏の面目は低下したのと同時に、
テレビや新聞に警戒を強めた反動が、別な幹部による恥部を露呈させた・・
そんな印象が強かったですねえ。

まぁ、今やメディアや辛辣なメディア人がどんどん排除されていく中、
テレビでは残り少ない内の池上氏による個性も十分発揮されなくなりつつある・・
そのことを暗示するかのようでもあり、一方でテレビが死に体となった今、
電波メディアとしてはラジオがギリギリの役目を果たしている、
そのことを一層如実にしたのが今回の一件だったように思いますねえ。。


■参院選特番 池上彰氏は安倍首相にどこまで切り込めたのか?
(THE PAGE - 07月11日 06:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4086921
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