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2015年08月02日02:39

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見逃していた訃報・・・

お気に入りのミュージシャンや、かつて少なからず影響を受けたアーティスト等、
近年どんどん鬼籍に入り、その報を観るたび切なくなるこの頃。

そんな中、5月末に他界していたのに今日まで全く気づかなかったミュージシャンが・・・。

LOUIS JOHNSON、享年60歳。

かなりショック・・。

ルイスといえば、ソウル/R&B/ファンクユニットである、
あの『ブラザーズ・ジョンソン』のベーシストで、ギタープレイヤーで兄のジョージと共に活躍。

というよりも、スタジオミュージシャンとしての大活躍の方がやや優っている・・
という感じだろうか。その類まれなテクニックとファンクネスセンスは特筆すべきで、
実に数多くのアーティスト作品に参加、大ヒットナンバーのベースクレジットに
彼の名を見ないということはあり得なかったと言っても過言ではないほど。

どれが代表的か・・といっても大いに悩む所だけど、万人に広くその偉業がわかるとするならば、
やはりマイケル・ジャクソンの「Off The Wall」「Thriller」「Dangerous」に参加・・・
というのが最も明快だろうか。

彼のベースプレイの特徴的な所は、チョッパーを中心としたスタイルであるものの、
弦の張りが微妙に緩い感じで、その分余韻が長く、ほんのりと残る、
他の楽器やボーカルと巧く絡みつく・・そんな印象がある。

ファンキーなナンバーなど、とにかくビシバシ決まるのだけど、
それでいてキツイ鋭角的な音でもなく、ほのかにまろやかさと暖かみも含んでいるため、
耳障りが決して悪くはならない。

その辺はバラードナンバーでのプレイや音を聴くと明確で、
メーンアクターを引き立てつつ後ろから優しく抱きしめる・・・みたいな。

彼のプレイは一度だけ生で観たことが。
だいぶ前にも挙げたけど、これまたもう鬼籍に入ってしまったジョージ・デュークのライヴ。
ジョージともアルバム等でタッグをよく組んでいたけど、
彼のファンキーで切れのあるサウンドに、ルイスのベースは不可欠だった。

そのライヴ、一聴してルイスとわかる特徴的な音に鳥肌が立ったのを今でも覚えている。
大ディスコ大会と化した後半、ソロパートではテンションが高くなり
激しいチョッパーの嵐に、ベース弦をぶった切るほど。

爪弾く・・というよりも叩く、引っ張り上げるっていう表現の方がしっくり来るプレイ。

その深いファンク/R&B魂は、クインシー・ジョーンズも自身のサウンドには絶対的に
彼を必要としていたほど。

御大は90代に突入したけど、今だ第一線で存在感を示しており、
さぞかしルイスを失ったことは辛かっただろう。

60歳を迎えたばかり、これからまだまだシーンでそのリズムを刻み続けるべく
責務を負っていたであろうに・・・残念でならない。

今夜は、遅まきながら彼を偲んで・・

彼の教則映像から。




次に上記の、83年来日時の映像から。
ここでもやはり弦を切っている。
ツアーメンバーである、これまたビッグネームであるギターのポール・ジャクソンJr、
ドラムのスティーブ・フェローンという超強力なリズム部隊。

「Silly Fightin」




最後に、ブラザーズ・ジョンソンの大ヒットナンバーから。

「Stomp!」





今頃天国では、ジョージ・デューク、そしてマイケル・ジャクソンらと共に、
ファンキーチューンでセッションしてるだろうか・・・

Rest In Peace...

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