【映画感想】台風クラブ ('85)

今日観た映画、二本目。相米慎二監督の『台風クラブ ('85)』をこれもアマプラで観ました。

『台風クラブ』が公開された年は、私もまだ高校生だった頃でした。まさに私の世代の映画と言えるのですが…ポスターからしてコレは私が観てはイケナイ映画なのではないかと思われてしまい、とうとう観ないままきてしまいました。当時は私も若くて、邦画を馬鹿にしてしまい観ない傾向もありましたしね。

今回、初めて観たわけですが、実にこの頃の邦画らしいと感じました。
どこか前衛的で、理屈よりも感性に訴えかけてくる感じ。
なんでも無いカットでもどこか不穏で、それが高校受験を目前にした少年少女たちの不安定な気持ちを想わせます。

大西結花が賞を取っているし、工藤夕貴がこの作品での熱演を認められて注目されたと言うのもうなずける好演でした。男の子よりも女の子たちの演技が素晴らしかったですね。後に声優として活躍する渕崎ゆり子が脇ではあるものの重要な役で出ているのに注目したいｗ

評判通りの良作でしたが、これは十代だった頃のワタシが観ても理解できなかっただろうなと、そんな事を思いました。