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2020年06月02日01:01

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【映画感想】タッカー ('88) & 蜘蛛女のキス ('85)

今日、6月1日は、二ヶ月にわたって休館していた映画館のいくつかが再び再開した日でした。そこで、私も勤務明けではありましたが新文芸坐まで映画鑑賞の為に行ってきました!

上映していたのはジョージ・ルーカス製作、フランシス・フォード・コッポラ監督、ジェフ・ブリッジス主演の『タッカー ('88)』とエクトール・バベンコ監督、ウィリアム・ハート主演の『蜘蛛女のキス ('85)』の二本です。

『タッカー』はまだ高校生だった公開当時にも観ていて、大好きな映画のひとつでした。まあ、映画としてどうこうと言うよりも、オールドカーが好きなので伝説の名車である「タッカー・トーピード」の映画と言う一点だけで大興奮で観ていたと思います。

なにしろ、コッポラは父親が当時タッカー社に投資をしていたし、まだ子供だった自身も展示会に行っており、現存する47台のタッカー・トーピードのうちの1台を所有していると言うのですから筋金入りです。もちろん、車好きで有名なジョージ・ルーカスも同車を所有していると言うだけあって、とにかく現存する本物が勢揃いしている映像は実に美しく、とても魅力的に描かれていました。

ジェフ・ブリッジス演じるプレストン・トマス・タッカーの天真爛漫で時にワガママで感情を爆発させることもありながらも、底抜けに明るいキャラクターのお陰か、挫折しかない結末も明るく描かれている本作は、ウン十年ぶりに観てもやっぱり面白かったです!!

『蜘蛛女のキス』は、有名な作品ですので名前は聞いておりましたが、ちゃんと観るのは今回が初めてでした。いやー、こんな映画だったのですね。とにかく、この作品の魅力は主演のウィリアム・ハートの演技に尽きます!これはアカデミー主演男優賞を始めとして主だった賞を総取りするのもうなずけます!!

ウィリアム・ハート自身はガタイの良い、どこから見ても普通の美男子なのですが、監獄の房で想い人であるヴァレンティンと二人きりになると、内面の女性らしさが仕草から身のこなしから溢れ出てきて本当に女性に見えてきてしまうのにはびっくりです。そして、ヴァレンティンと二人きりな房の外で他の人に対している時は、気が弱そうであっても、あくまでも普通の男性として行動しているのも良い!この辺は、ウィリアム・ハートの演技が実に魅せてくれます!!

物語は切なく展開し、二人の最期は実にあっけないほど何もできないまま死を迎えます。その死には何の意味もなく、ウィリアム・ハートに至っては屍体をゴミ捨て場に放置されるという救いの無さ…

このドライな感じが印象に残ります。また観たら、さらに感じるところがありそうな映画でした。繰り返し観たくなる作品こそが良い作品ですのであり、この『蜘蛛女のキス』もそんな作品のひとつだと感じましたね!
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