マーティン・スコセッシ監督、レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ等が出演している『グッドフェローズ ('90)』を観ました。昨日観た同監督の最新作『アイリッシュマン ('19)』が実にマーティン・スコセッシらしい良い映画だったので、久しぶりに観たくなったのです。
若い頃に観た時は普通にマフィア映画として観ていたわけですが、今観ると、バカバカしいほど狂騒的で刹那的な世界を生きた者達が、時代の移り変わりに取り残されて次々と消えていく姿に寂しさと辛い気持ちが実感として感じられ、最後まで物語に浸ってしまいました。
特に、品の良いユダヤ家庭に育ったロレイン・ブラッコ演じるカレンが、それと知らず惹かれ、結婚した旦那がマフィアの一員だった為にそれまでとかけ離れた世界の住人となり、いつしか身も心も変わり果ててしまう様子には心が痛みました。痛みましたが、こういう事はこの世ではごく当たり前に起きているのだろうな、とも。
マーティン・スコセッシ監督作品は傑作揃いですが、この作品もまた同監督の傑作の一つで間違い無いですね。またきっと観ます!
ログインしてコメントを確認・投稿する